超級龍熱

香港功夫映画と共に

これぞバディームービー最高峰!成龍&ジョニー・ノックスヴィル主演最新作「スキップ・トレース」9月公開!

2017-06-22 10:13:14 | 作品レビュー

さて、昨日は都内某所でレニー・ハーリン監督、ジャッキー・チェンこと成龍&ジョニー・ノックスヴィル主演「スキップ・トレース」(16)を試写で観て来ました。
日本でも既に公開中の「レイルロード・タイガー」(16)の評判が様々な事もあり、このハーリン監督作品の出来は果たして?と思ったんですが・・・これが中々面白かったです(^_^)。
映画は香港の中年刑事ベニー・チャン(成龍。ってこの役名陳木勝監督のパロディ?)とアメリカ人詐欺師コナー(ジョニー・ノックスヴィル。相変わらずそのマシンガントークは絶品)の2人が、それぞれベニーが同僚を失う原因となった香港犯罪王の正体捜査や、コナーを追うロシアン・マフィアからの追走に巻き込まれての中国、モンゴル、そして香港を又に駆けたハチャメチャ珍道中を描いています。
注目の成龍のアクションですが、映画の冒頭での猛犬を巧みに絡めた乱闘に始まり、作品の随所に成龍作品お約束のトリッキーかつコミカルなアクションがバランス良く盛り込まれています。
私が特に気に入ったのが元WWE女子プロレスラーだったイブ・トーレスと成龍のマトリョーシカを使った爆笑ファイトシーンで、この映画で一番目立っていたのが間違いなくこの“女ターミネーター”のイブ・トーレスでしたし、今後のアクション女優としてのイブは注目でしょう。(ちなみに本作のアクション監督は成龍との共同ながら伍剛)
他にも范冰冰(自ら危険なスタントに挑戦!)曾志偉(事件の発端となる同僚)、施詩(頼れる相棒刑事)、趙文瑄(果たして犯罪王なのか?)、王敏徳(今回も得意の英語を披露♪)、呉耀漢(カメオ出演)など香港映画ファンお馴染みの面子が顔を揃えている「スキップ・トレース」ですが、映画のクライマックスで私たち観客(香港映画ファンも含めた)が思わず「ええっ!?」となる事間違いなしの展開が用意されていますので、どうか心してご覧下さい。
また同じくクライマックスの大乱戦では、短いながらもイブ・トーレスvs「ライジングドラゴン」(13)などで一躍その名を知られた04年中国女子テコンドー王者である張藍心による女ドラゴン同士の一騎打ちも見られますので“龍熱者”はそこも要チェックですぞ。
最後に本作で成龍との初コンビを組んだジョニー・ノックスヴィルですが、劇中ではその見事なまでの面白トークで幾度となく成龍を凌駕するような存在感を示しています。
成龍の海外作品におけるバディー映画となると、やはり「ラッシュアワー」シリーズのクリス・タッカーを思い浮かべますが、この成龍&ジョニーの新コンビは成龍&クリスのコンビとはまた違う、ある意味より洗練された都会的なコメディーテイストを持ったコンビだと思いますし、逆にそこが本作でハーリン監督が目指した部分なのかも知れませんね。
余談ですが、本作は元々25年前に成龍がジェット・リーこと李連杰とのコンビ映画として企画したそうで、その時は2人が武装警察学校出身でジェットが公安、成龍が泥棒の設定でしたが流れてしまい、その後今度は成龍がCIA職員、ジェットがアメリカのスパイの設定で再度企画されながらまたしても流れてしまい、今回やっと成龍の念願だった本企画が形を変えて実現に至ったんですね。
さあ成龍主演最新作「スキップ・トレース」、お馴染みエンディングのNGシーンもちゃんと収録されていますし、やはり成龍はこの手のバディー・ムービーでは絶対に外さない!が結論のようです。
この「スキップ・トレース」は9月に日本公開が予定されていますので、成龍信者ならずとも是非ご覧になってみて下さい。


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