木全賢のデザイン相談室

デザインコンサルタント木全賢(きまたけん)のブログ

中小企業のデザインのお悩み、なんでもご相談ください!!

悪徳デザイナーの見分け方2

2005年12月06日 | デザイナーとの付き合い方(相談室)


 こんにちは!「工業デザイン相談室」木全(キマタ)です。デザイナーの実像・デザイナーとの付合い方・デザイナーとのトラブル回避法など書いていきます。御相談がありましたら、コメントをくださいね。

 記事の目次
 デザイン相談室の目次    デザインの考え方と運用について
 デザインのコツ・ツボの目次 商品企画とデザインワークについて
 アクセスランキング

 人気blogランキングへ


■悪徳デザイナーの見分け方(その2)
12:【デザイン相談室】運用3

 前回、悪徳デザイナーから50万円の頭金を騙し取られましたが、まだ、それでは終わりません。ここで、悪徳デザイナーがトンズラすれば、50万円の出費で済むのですが。。。。


悪徳デザイナーの手口

 悪徳の定義として、「最終成果物(商品デザイン)の出来に比べて、「法外な報酬を要求をする」と書きましたが、今回は「最終成果物(商品デザイン)の出来」についてです。

 50万円の頭金を払い、業務が始まります。毎週、市場調査資料・業界分析・競合他社商品の比較表と、次々と見栄えのいい資料を作ってきて、業務は一見滑らかに進行します。

(こんな資料はいくらでも遣い回しが効きます。)

 1ヶ月も経たないうちに、数枚のスケッチを持ってきます。そして、貴方がそこからスケッチを1枚選ぶと、翌週には、簡単な図面と仕様書を持ってきて、デザイナーはこれで業務は終了だと宣言し、残りの50万円と契約書に書かれている「業務で発生した必要経費」の20万円を、請求してきます。

 短期間にたくさんの資料を見せられた貴方は、深く検討する間もなく、何となく納得して、残金と必要経費を払ってしまいます。

 しかし、ほんの1ヶ月程度で、本当に貴方の会社に相応しい「商品デザイン」が、できるものでしょうか?

 答えは「否」です。貴方や貴方の会社の技術担当者と、膝を突き合わせて、何回もいろんな議論をしなければ、貴方の会社に相応しい「商品デザイン」などできるはずが、ありません。そのためにはどうしても、数カ月かかってしまいます。

 1ヶ月ででっち上げたようないいかげんな「最終成果物(商品デザイン)」は、実際には何の役にも立たず、どんなに少額でも「法外な報酬」と言えるでしょう。


悪徳デザイナーの見分け方

 さて、悪徳デザイナーの手口は如何でしたか?

 では、そんな悪徳デザイナーに引っ掛からないためには、どうすればいいでしょう?

 それにはまず、最初の段階に、信用調査を行う事です。 デザイナーだって、基本的には、仕入業者と同じです。

【その1】
 デザイナーが信用できる人物かどうか、紹介したくれた知合いに、付き合いの経緯を聞くこと。もし、実際に仕事をしていたら、その評価を聞くこと。

【その2】
 体裁の整った資料だけで信用せず、実績や肩書きをネットなどで調べる事。

【その3】
 いきなり、大きな仕事を性急に求めてくるような場合は、用心する事。

 これだけで、ずいぶん違うはずです。

 そして、信用できるようであれば、いきなり大きなプロジェクトを任せるのではなく、コンサルタントとして、数カ月、様子を見ましょう。次いで、年間契約のコンサルタントとして、日常の業務に参加させ、十分に会社の状況を把握してもらい、その後、新製品開発のような、大きなプロジェクトに参加してもらうのがいいでしょう。

 悪徳でない一般のデザイナーならば、単発のプロジェクトワークよりも、年間契約のコンサルタントの方が、落ち着いて仕事ができるので歓迎するはずです。


 デザイン相談室の目次    デザインの考え方と運用について
 デザインのコツ・ツボの目次 商品企画とデザインワークについて
 アクセスランキング

 人気blogランキングへ


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。