朝起きると、心配していた雨も降っていません。
雲はどんよりしていて、今にも降り出しそうですが・・・
船の運航状況をネットで見てみると、
利島は欠航、他の島も状況によりどうなるか分からないようです。
民宿の人が、
「出航しても出発が早くなりみたいですよ!」
ゲゲゲ!
それにしても他の島を回ってくるのだから
そんなには早くはならないだろうと
神津島村郷土資料館へ
昔は、今より海面が100m以上低かったと言われているようですが、
それにしても、よく運んだものです。
神様にも序列があり、この辺りでは三嶋大社の神様が一番
そして神津島の神様のようです。
さすが神集島!
資料館隣の物忌奈命神社(ものいみなのみことじんじゃ)へ
雰囲気のある参道です。
ちょっと心配なので、船の案内所に行き、
運航状況を確認すると
出航が1時間以上早くなるとのこと
14:10発予定が12:50に着後
出港準備が整えば出航!
ゲゲゲ!
そんなに早くなるの!
ドイツでは電車の遅れや船の故障で待ち時間が長かったのに
今回は早くなる!
聞いておいてよかった!
神集島と言われていたように
伊豆諸島を作る時に神様が集まった島が、この神津島。
また水が豊富だった神津島の水を他の島に分ける会議を開いたのも、ここ神津島!
「神津にいくばぁ」より
http://www.kouzushima.info/s9-mizuku.html
神代の昔、事代主命と神々によって伊豆七島が造られた後、
その真中にある神津島で島々 の神々が集まり会議が開かれました。
場所は天上山山頂の火口跡の不入が沢。
会議の一番大事な議題は、命の源である「水」をどのように配分するかでした。
そして討議の結果、翌朝先着順に分ける 事に決まりました。
翌朝一番早く来たのは、 御蔵島の神様。
そのため御蔵島は最も 多くの水を手に入れる事が出来ました。
次に現れたのが新島の神様、
3番目は八丈島、
4番目は三宅島、
5番目は大島でした。
こうして次々に水が配られ 水はどんどんなくなっていきます。
そんなところに最後に寝坊してやってきたのは利島の神様。
既に水は殆ど残っていない状態でした。
これを見た利島の神様は怒り、僅かに水が 残っていた池に飛び込んで暴れ回りました。
水は四方に飛び散りお陰で神津島ではいたるところで水が沸きでるようになったと言われています。
不入が沢は今でも足を踏み入れてはいけない
神聖な場所になっています。
会議主催の島 神津島
村の水道水は地下水を利用するほどで、
多幸湧水、つづき湧水、赤崎のみずがしり、沢尻湾の小川、観音浦の小川、釜が下の小川、など湧き水いっぱい!天上山にも千代池、不動池など池もある。やっぱり多幸の水がうまい!
1着 御蔵島
巨木を育む原生林があり、滝もたくさんある。
なんと、水力発電を行うほど。ミネラルウォーターの採取、「御蔵島の原水」として販売をするほど水資源豊か。
2着 新島
親水公園があり、式根島に送水しているほど!新島の水もうまい。
3着 八丈島
水海山という山があり、多くの雨がそこにふるそうな。湧き水もいっぱい。ここの水もうまい!。
4着 三宅島
伊ヶ谷海水浴場には湧水が流れる。大路池という、伊豆諸島で一番の淡水湖がある。
5着 大島
水道水は少し塩辛い!?井戸を掘っても溶岩の岩盤が出てきて掘れない・・・。
グローバルネイチャークラブのガイド日記より転用
記事題名
大島水物語(http://blog.goo.ne.jp/gscrikuguide6/e/13e1d3dba60aa46e73964ba275ec043f)
~引用~
白井さんのお話しから…
「家では牛を飼っていて、世話をするためにトタン屋根にして屋根から流れる雨水をためていた。
たまった水にはボウフラが湧くので、カメをたたいてボウフラが沈んだ時に、ヒシャクですくって上の方の水を飲んだ。ボウフラが湧く水は、生き物が住めるのだから安全だと言われていた。
水が貴重だったから,御飯のあと茶碗は洗わなかった。
自分の茶碗が決まっていて御飯のあと白湯をいれ、箸でキレイにして白湯を飲んだ。
風呂は1週間以上変えない、石けんも使わない。
自分たちで庭に穴を掘り周りにコンクリートを塗って、雨水を貯める「井戸」を掘ったが、コンクリートに根が入って漏れてくるので,3年に1度は“井戸替”えをした。
~引用終わり~
水事情。大変です。
6番 利島
現在は、海水淡水化装置などで良い水事情になっています。
ここも水事情大変です。
(参考 )KAMERUKIのページより
http://www.ne.jp/asahi/goto/home/shikido/toshima.html
番外編 水配り神話にででこない島の話。
式根島
伊豆七島のひとつとして数えてない島ゆえに、神々の参加していない(神がいないのか!?)
そんな、島の水事情は現在、新島からの海底送水で安定している。
式根島オフィシャルサイトより引用
http://www10.ocn.ne.jp/~shikikyo/whats/
~引用~
【水】
古来より離島、とりわけ小さい島々にとって水の確保は生活上最も大きな問題でした。
「神津島の神々」という伝説の中で伊豆七島の中で3番目に水に恵まれていると記されている新島も例外ではなく、ジェット式の自給水道化が進んだ昭和初期にようやく安定供給のめどが立ちました。
式根島にいたっては、井戸あるいは屋根水(雨水)で生活用水をかろうじて確保するという状況が長らく続きました。昭和45年に一日に清水200トンつくる脱塩交換装置を用いた簡易水道が設置され、水との戦いに終止符が打たれるかと思いましたが、式根島の地下水は絶対量が少なく、夏の観光シーズンにはすぐに水が底をつくという状況でした。
式根島としては当然、他の水源を求めるしかなく、新島からの海底送水を願います。水不足への不安から新島の住民からの反対が少なからずありましたが、ついに昭和51年、新島からの海底送水施設が完成し、今日の安定供給にいたっています。
~引用終わり~
青ヶ島
水道は、山の一部をコンクリートで固め、雨水を向沢取水場にて集水してそれを利用しています。
(1万トンまで保管できる)
それ以前は大変だったそうです。
小笠原諸島 父島
山が険しく降った雨はすぐに海に流れていってしまい自然の貯水力は低い
ダムを造り、扇浦の浄水場で飲み水を作っている。
時雨ダム(しぐれだむ) ダム便覧へ
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=0694
小笠原諸島 母島
農業用水用の玉川ダム、飲料水用の乳房ダムを作っている。
母島にある乳房ダム ダム便覧へ
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=3592
参考 神津島村史の記述 『神津島村史 P570 「三 水分けの神話」 より』
利島の神様、寝ています。
今日も利島だけ欠航です。
何かありますね。
似ているというのですが、どうでしょう?
すぐに高いところに上って鳥を探すIさん
ゴールにこんな表示がありました。
夏が終わったからか?
安い!
しかし4Lが無い!
どうにかたいした雨に降られることも無く、
乗船
あちらの方は、浮上してしまえば波の影響は少ないようですが、
こちらは
船酔い注意!
Iさんは、この2時間あまりで体重がかなり減ったようです。
翌日、神新汽船は全島欠航でした。
次は三宅島に行ってみたいのですが・・・
神津島から近い島なのに、
わざわざ東京まで行かなければ航路が無いようです。
大島からヘリコプターで行く方法もあるようですが・・・・