みいのしっぽ2016

主婦のきまぐれブログ

落下の解剖学

2024-04-11 16:16:39 | 映画


  高田世界館にて  ネットより


 これが長編4作目となるフランスのジュスティーヌ・トリエ監督が手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で最高賞のパルムドールを受賞したヒューマンサスペンス。

 視覚障がいをもつ少年以外は誰も居合わせていなかった雪山の山荘で起きた転落事故を引き金に、死亡した夫と夫殺しの疑惑をかけられた妻のあいだの秘密や嘘が暴かれていき、

 登場人物の数だけ真実が表れていく様を描いた。

 人里離れた雪山の山荘で、視覚障がいをもつ11歳の少年が血を流して倒れていた父親を発見し、悲鳴を聞いた母親が救助を要請するが、父親はすでに息絶えていた。

 当初は転落死と思われたが、その死には不審な点も多く、前日に夫婦ゲンカをしていたことなどから、妻であるベストセラー作家のサンドラに夫殺しの疑いがかけられていく。

 息子に対して必死に自らの無罪を主張するサンドラだったが、事件の真相が明らかになっていくなかで、仲むつまじいと思われていた家族像とは裏腹の、夫婦のあいだに隠された秘密や嘘が露わになっていく。

 女性監督による史上3作目のカンヌ国際映画祭パルムドール受賞作。脚本はフラー監督と、そのパートナーであるアルチュール・アラリ。

 主人公サンドラ役は「さようなら、トニー・エルドマン」などで知られるドイツ出身のサンドラ・ヒュラー。第96回アカデミー賞でも作品賞、監督賞、脚本賞、主演女優賞、編集賞の5部門にノミネートされ、脚本賞を受賞した。

 2023年製作/152分/G/フランス
 原題:Anatomie d'une chute
 配給:ギャガ
 劇場公開日:2024年2月23日


  予告編を見た時は サスペンスなのかと・・・・死の謎解きかと思いましたが

  まったく違いました  確かに自殺か  他殺か  事故か・・・との話ではあったけれども

  法廷劇だったのですよ   夫婦の間の出来事   一見幸せで 裕福で 幸福そうに見える家族

  しかし  複雑な感情が絡んでいて・・・・それが 法廷でひとつひとつ明るみに出ていく怖さ


   子どもの前では絶対に話さない内容を  法廷の観衆の前で話さなければならない 残酷さ・・

   主人公の母であり 妻であり 被告であり ベストセラー作家の女性の心理はいかばかりか・・・

   その母を傍聴席から見守り 家庭でもフランス語しか話せず (母国語は英語) 


   裁判の事 (つまりは父の死)について語れない非情さ


   しかし  映画はおもしろかった。。  だんだんと自分が前のめりになっていくのがわかる


   解剖学ではなく  心理学なのでは・・・・と思いつつ


   落下というのは 心が落下していくのを 解剖するように 客席に見せるという意味かしら?


   犬・・・・が出てくるんだけれど  可愛いのよ   そしてとても重要な役割 拍手を送りたい。。パチパチパチパチ





    先日行けなかった  高田世界館俳優の 井浦新氏  来館した時のサイン。。。


    ムッシュ増村にみせてもらった・・・・ 



 
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