Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2024年3月20日(水) 伊勢山上の行場ルート、前半は強風に苦しめられ、後半は雨で退避!!

2024年03月21日 | 山登りの記録
■メイン写真
巨大な鞍掛岩から、蟻の戸渡を経て越える


■今回のコース
飯福田寺→(行場道めぐり)→油こぼし→岩屋本堂→鐘掛→小天井→大天井→亀岩→鞍掛岩→
蟻ノ戸渡り→小尻返し→飛岩→平等岩→元居ヶ原→飯福田寺


修験の行場は、吉野・大峰だけでなく、その縮小版が全国各地にある。
そのひとつ、旧伊勢国の「山上ヶ岳」が、伊勢山上と呼ばれる飯福田寺だ。
毎年のようにここの表行場を訪れているが、今回は折からの強風と、
午後からの雨に悩まされ、安全を考慮して難所を巻きながらの行程となった。

まず飯福田寺で入山料500円を支払って、表行場に入る。
行場道は本来、修行エリアであり、レジャー、遊びの気持ちで入山してはならない。
なので必ずお堂に賽銭を入れ、拝んでから、お客様には役行者にまつわる修験の歴史
などの説明を交えるようにしている。



赤い橋を渡り、飯福田寺の本堂へ。
一般的には、参拝者や山伏さんたちは、空身のまま行くのだが、我々は万一の転落
リスクを低減するため、ヘルメット、ハーネスを装着して臨む。



本堂前には護摩壇が造られている。4月の戸開け式には、火渡りが行われる。



本堂の左にある鳥居をくぐり、行場道に入る。
急坂を5分ほどで、眼前に高さ30m近くある「油こぼし」の岩壁が現れる。
一本鎖を頼りに登る。



油こぼしを登りきると、役行者像と絶景が待っている。



岩屋本堂は、オーバーハングした礫岩の下に小さなお堂が収まっている。
本来はお堂の右横から、ボルダリング風にトラバースし、鐘掛の行場をこなすのだが、
事故の事例もある。
この日の強風はハンパではない。お堂の階段に上がってみたら、片足が浮きかけた。
せっかくのスリリングな難所ではあるが、これは危険と判断し、抱付岩へと迂回した。



迂回ルートも、それなりに急峻ではある。



御笠岩の上にも、役行者がいらっしゃる。



ちょっとした岩場を過ぎると、平凡な尾根道に変わる。
小天井のピーク。



続いて、大天井のピーク。



亀岩から、ふたたび岩場が始まる。
行く手には鞍掛岩がそびえ、彼方には矢頭山が見える。



ミツバツツジが咲いていた。今シーズン初めて見たが、さすが温暖なご当地だ。



ヤセ尾根の一枚岩、鞍掛岩。
ここの岩質として、グリップがよく効くので、見かけほど怖くない。



続して、蟻ノ戸渡りを行く。
このあたりまでは、風はあっても、晴れていたのだか…



右下に、岩屋本堂が見える。



小尻返しの15mの鎖場は、ロープで確保しながらクライムダウンしていただく。
一人ひとり下りていく途中で、ついに雨が降り始めた。
ロープを回収して最後に下りたが、その時にはもうチッピングしてあるホールドに
水が溜まっていたほどだった。



ということもあり、続く飛石と平等岩(写真)には登らず、巻き道をとった。
せっかくの機会ではあるが、無理してつまらない事故を起こしても仕方ない。



雨はそのまま止まず。
白山比咩神社跡の樹間から、雨にけむる岩屋本堂が垣間見える。



濡れた木の根に足を取られないよう、最後まで慎重に。



ラストは136段ある石段だが、これが微妙に幅が狭く、うっかりすると
足を滑らせてしまいそう。無事、スタート点の飯福田寺の寺務所にもどり
安堵した。
この日は大手旅行社が2社、ツアーが入っていて、ルートも大混雑。
とはいえ、お互いのガイド同士の交通整理で、大きな混乱もなく回れたのはよかった。
もちろん、主要な行場を迂回したのは残念なので、秋にでもリベンジしようという
ことになった。

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