Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2023年5月10日(水)[播磨]禿の行者山、絶壁の役行者像に会いに行く!

2023年05月12日 | 山登りの記録
■メイン写真
そそり立つ屏風のような岩の上にいらっしゃる役行者像

■今回のコース
風呂谷林道入口→尾根取付点→稜線出合→P605→展望岩→禿の行者山→役行者像→
石垣跡→P513→アンテナの残骸→妙見宮→風呂谷林道入口

姫路市北部には、雪彦山、七種山、明神山など、標高はさほど高くないものの、
迫力いっぱいで、登りがいがある岩の山が多い。
それらの近くにありながら、あまりスポットを当てられる機会が少ないのが、禿の行者山である。
以前から気になって仕方なかった山を探索してきた。
部分的に踏み跡が極端に薄かったり、倒木やシダのブッシュがあったり、探検色の濃い
愉快な山行となった。

なお、今回のルートは、ルートファインディング技術が必要。岩場の通過に際しては登攀具は
結果として使わずに済んだが、念のために補助ロープ程度は持参しておいたほうがいい感じだ。
道標は山名やピークの表示以外はない。テープも前半は皆無だった。



風呂谷林道に入る。



イチョウの古木。姫路市指定の保護樹である。



沢沿いの林道を進んでいく。
ウツギが綺麗に咲いていた。



ジャケツイバラは比較的多い。
ネットのレポートを見ていると、今回のルートを逆向けにたどって、下山ルートが分からずに
無理やりに急坂を下る人が多いが、最後にこのジャケツイバラの強烈な棘の薮に苦戦した
人をまあまあ見かける。
ここは迷いそうな急登のほうからアプローチするのが賢明であろう。



沢沿いということで、ノリウツギも咲いていた。
花も春から徐々に初夏に移ろってきている。



埋もれた堰堤のところで林道は二つに分かれる。



直進してすぐのところから尾根筋に取付き、直登する。
ここから標高差で200mくらい登るまでは、とにかく急だ。
倒木や枝の繁茂により、踏み跡が消えているところもある。まったく探検モードだ。



林道でアナグマを見かけたが、この穴の主はそいつか?



主尾根に出る少し手前で振り返れば、明神山の尖ったピークが見える。
徐々にごつごつした岩が増えてくる。



カマツカが咲いていた。



主尾根に乗り、北へと進路を変える。605mピークの手前は急な岩場だ。
狭い605mピークで昼食を済ませ、尾根を今度は北西にたどる。



尖った巨岩が目の前に立ちはだかる。
ここは右を巻き上がるが、木の根に落ち葉が積もった狭いトラバースは、ちょっと微妙なトコロ。



岩を通り過ぎたあたりで、戻るように方向を変え、岩の上に出る。



みごとな絶景。真南は七種山だ。



雪彦山をギリギリ隠しているのは、屏風のようなものすごい垂直の岩壁だ。
あそこに、役行者がいらっしゃるのだ!!



迫力のアップ写真。



短い岩場の急登をこなすと、禿の行者山の三角点ピークに着く。
この三角点標石、北側に文字が刻まれている。
サラサドウダンが咲いているのを見かけたが、あと1か月早く来ていたら、この日の山行は
ミツバツツジのピンクのトンネルを歩いていただろう。



山頂からは南西の尾根道をとる。またもや急な岩場。慎重に下ると、さっき見た岩壁の端に
出る。南側がスッパリ切れ落ちた、まったく垂直の岩だ。

岩の北側を巻くが、ここはそれほど危険な感じはしなかった。
見上げる岩の表面にはオオバギボウシの葉がいっぱい育っていた。



岩の終盤で巻き上がると、行者像とあこがれのご対面だ!
すごいところに設置したものだ。かつては覗きの行場などがあったのだろうか。
しばらく胸の高鳴りを抑えられなかった。



下山も、尾根筋を忠実にたどる。
その後は赤テープ、白テープなどがまばらに続く。往路よりは通行量は多いようだ。
200mほど歩いたところで、明らかに人為的な方形の壇をみつけた。
ここも行場だったのか、それとも小さなお堂でもあったのか。



さらに下り続けていく。大きなアカマツに、アリの団子ができてきた。
モゾモゾ動くさまは、かなり気色悪い。



簡単な岩場を通り、倒木を小さく巻いたりしながら快調に下る。
古いアンテナが倒壊して散乱したところを過ぎると、集落の犬の鳴き声も聞こえるようになる。
最後は植林の中、またしても踏み跡が錯綜するが、主尾根には天然のモミが残され、
それを外さないように、歩きやすいところをたどる。迷うほどのものではない。



妙見堂の裏手に出てきた。



妙見堂のモミも、姫路市の保護樹に指定されている。



妙見堂の長い石段は、姫路市指定の文化財だ。途中に踊り場が切ってある親切設計。
下り終えると、朝に見かけた大イチョウの横に出てくる。



下山後の楽しみは、やはり温泉。
雪彦温泉に寄る。アルカリ性の湯は、湯上がりの肌がすべすべして気持ちいい。
ご当地サイダーの「姫路ゆずサイダー」に舌鼓。登山というより探検のような、愉快な山行だった。


コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2023年5月5日(金)~6日(土) ... | トップ | 2023年5月11日(木)[川西・宝... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

山登りの記録」カテゴリの最新記事