Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2022年6月3日(金)~5日(日) [八ツ]硫黄岳、横岳、赤岳を周回(行程編)

2022年06月07日 | 山登りの記録
■メイン写真
八ヶ岳連峰の最高峰・赤岳


■今回のコース
6/3 赤岳山荘駐車場→(北沢コース)→堰堤広場→赤岳鉱泉[泊]
6/4 赤岳鉱泉→赤岩の頭→硫黄岳→硫黄岳山荘→横岳(奥ノ院)→三叉峰→地蔵ノ頭→
   赤岳天望荘[泊]
6/5 赤岳天望荘→地蔵ノ頭→行者小屋→(南沢コース)→赤岳山荘駐車場


6月初旬、八ヶ岳連峰の横岳に咲く珍しい花、ツクモグサと、美濃戸の南沢に咲く
ホテイランを観る山行を企画した。

6月はもともと祝日がないのに加え、サラリーマン時代、5月末に決算発表があり、
6月下旬に株主総会があるなどいろいろ忙しく、6月に宿泊を伴う登山はあまり
できなかった。なので今回の、花を観る山行は個人的にもたいへん楽しみだった。

結果的には天候にも恵まれ、お目当ての花はもちろん、それ以外にもさまざまな
初夏の花に巡りあうことができ、大満足な山行となった。



3日、赤岳山荘の有料駐車場にクルマを停め、出発。往路は北沢コースだ。
カラマツ林の中、林道を進んていくと、山の神の小さな祠を見る。



北沢に絡みつつ、徐々に標高を上げていく。沢は何度も渡るが、すべて立派な桟橋が
架けられている。



やがて前方に大同心の奇岩が姿を現す。またここにやってきた実感がこみあげる。



この日の宿泊は赤岳鉱泉。夕食の名物、ステーキに舌鼓。
鉱泉の風呂は、ボイラーが張り切り過ぎてすぐ熱くなる中、冷たい水で埋めながら
加減を工夫するのも楽しい。

4日、快晴の朝。ご参加いただいた中で、窓際のお客様は、夜が寒かったとのこと。
寝る場所によって、居心地が微妙に変わる。



赤岩の頭へ突き上げる尾根道。少し上ると、中央アルプス、御嶽山、乗鞍岳が望める。
この日は視界がクリアで、行く先の眺に期待が高まる。



登山道には、ごく一部に雪が残っていたが、アイゼンは、もはや不要。



標高を稼いでいくと、阿弥陀岳が美しい山容を現した。



赤岩の頭からは、北アルプスが端から端までキレイに見えた。
穂高連峰から槍ヶ岳。



乗鞍岳。



御嶽山。



ひと登りで硫黄岳に着く。爆裂火口跡が今なお生々しい。
足元には黒々とした軽石が転がっていたりして、火山であったことを物語る。



硫黄岳の山名表示前にて。数年前、強烈な吹雪の中、たどりついたのを思い出す。



硫黄岳山荘で大休止。リッチにコーヒーを頼んで、贅沢なひとときを楽しんだ。



大同心は背中から見ると、巨大なカエルのようだ。



横岳を経て地蔵ノ頭までは、ハシゴや鎖場の難所が続く。
そろそろ、たいへん珍しいツクモグサがちらほら観られる。
すれ違ったおばちゃんが、1~2輪しかなかったよと教えてくれたが、そんなことは
ない。見飽きるほど見た。
この先でレンジャーのおっちゃんに伺ったところ、数年来の咲きっぷりとのこと。



小同心に視線を向けると、ちょうどクライマーが頭をひょいと出したところだった。



横岳(奥の院)に到着。まだまだ皆さん、余裕あり。



三叉峰のピークにも寄ってみた。これは東側直下の分岐に立つ標識。



イワヒバリが、ぴょんぴょんと岩から岩へと飛び跳ねていた。



ツクモグサ、オヤマノエンドウなど、ミクロに視線を向けるのもいいが、
マクロ目線で険しい岩稜を見ながら歩くのも楽しい。



ついに赤岳が迫ってきた。



地蔵ノ頭に到着。今夜の宿、赤岳天望荘へはあと少しだ。



山荘横に荷物をデポし、赤岳の山頂へ。なかなかの急登だが、皆さん、最後の
パワーを振り絞って、念願の最高峰へ。
午後になっても空気澄み切ったままで、南アルプス、中央アルプス、北アルプスなどが
クリアに見えた。
富士山だけ、手前に雲がかかって見えなかったのは残念。
なお、赤岳頂上山荘の営業は7月中旬からのため、まだ開いていない。



山頂直下から見た赤岳天望荘。



例年赤岳頂上山荘で実施される八ヶ岳開山祭が、コロナ対策のため今年は中止。
代わりに、この夜19:00から、赤岳天望荘で前夜祭のような位置づけで
大ジャンケン大会が行われた。
Mr.Dashはどこかの関西系プロ野球チームの今年の開幕のように連戦連敗。
ともちゃんは、御柱祭記念の手ぬぐいをゲットした。



5日、早朝から少しきつめの雨。小屋は携帯のアンテナが立ったので、スマホで
雨雲レーダーを見て様子を探る。1時間ほどで止みそうだと分かり、ひと安心。
地蔵尾根を下る。幸い、雨に降られることはなかった。



地蔵尾根ルートは、金属階段が連続する急斜面。不注意さえなければ、なんという
こともない。



行者小屋に到着。



小屋の前には、SNS用の写真に使える、さまざまな「吹き出し」パネル。
こういうの面白いな。



下山は南沢コース。序盤は涸れた沢沿いで、そのうち苔が美しい中を行く。
サルオガセが下がった針葉樹が見られたりして楽しい。

まもなく美濃戸に着くというところに、貴重なホテイランの保護ゾーンがある。
ちょうど花期を迎えており、珍しい花を楽しめた。



帰りに八ヶ岳山荘でランチ。キーマカレーが美味かった。
八ヶ岳山荘のコーヒーは、ここで焙煎された本格的なもの。
自慢の焙煎機は「クルマ1台買えるくらい」かかったという。
昨夜、赤岳天望荘でもらった無料コーヒー券を使い、おいしいコーヒーを頂いた。。

最後に原村の樅の木荘内にある「もみの湯」で入浴。
ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉で、湧出温度は54.9℃。
すっかりリフレッシュできた。

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