かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

不眠症も遺伝子が原因かも? という研究が発表されました。

2017-04-07 21:35:27 | Weblog
 今日の最低気温は13.9℃、午前1時24分の記録、最高気温は21.3℃でした。夜中に最低気温を記録した後は徐々に気温が上がり続け、明け方は15℃くらいになっていました。なんとも温かい朝になりましたが、雨もあって蒸し気味の気色悪い朝でした。
 懸念された雨もそれほど強く降ることもなく、大阪での仕事もほぼ濡れずにこなすことが出来ました。明日以降も日差し少なめの割に気温高めで推移するようで、昼間は蒸し暑さを覚えるようなことになるかも知れません。ついこの間まで寒さに震えていたのに、少しは下がってくれないと残った灯油が消費しきれないです。

 さて、滋賀医科大とワシントン州立大などの研究グループが、夜中にふと目が覚めて、その後眠れなくなる不眠の一種、中途覚醒現象について、遺伝子の一部の変異が関与している可能性があることを突き止め、論文を発表しました。その遺伝子で作られるのがFABP7(脂肪酸結合タンパク質の一種)だそうですが、これがその異常型であると中途覚醒しやすく、しかもそれはヒトだけではなくて、マウスやショウジョウバエでもFABP7が異常の場合、中途覚醒するという、種族を超えた普遍的な現象のようです。
このタンパク質の役割は、脳内でのDHAの取り込みや輸送に関与する部分らしいのですが、それからすると、睡眠を司る重要な部分に、DHAが何らかの関与をしている可能性があるとも言えます。実際、その予想を立て、子供にDHAサプリメントを取らせた場合の睡眠の変化を研究した事例が2014年にイギリスのオックスフォード大学であり、明確な差は出なかったようですが、傾向としてはDHAが多いと睡眠の質の改善や睡眠時間が長くなるなどの可能性が示唆されたとのことです。
 まあだからといって、青魚をバリバリ食べまくればよく寝られるというものでもないはずですが、いずれもう少し研究が進んでそのあたりが明確に見えてくれば、中途覚醒などで不眠に悩まなくても済む時代が来るかも知れません。
 それにしても、不眠も割りと精神的なもの、ストレス等によるもの、なんていうふうな見方がされてきて、その診療は心療内科などの担当になっていたりするようですが、その根っこが遺伝子にあるとなれば、少し見方が変わってきそうですね。やはり我々生物は遺伝子の呪縛からは逃れられない存在であり、それを乗り越えるには遺伝子組み換えなどの禁断の技に手を出すより無いのかも知れません。・・・私個人としては、早くそういったコーディネートが可能になる時代になって欲しいですけどね。

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