かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

ウォール・ストリート・ジャーナルの記事で、現時点での機械翻訳の限界を感じた気がします。

2017-02-27 20:12:31 | Weblog
今朝の最低気温は0.9℃、最高気温は10.6℃でした。今日は北風が思いの外冷たくて、一日中青空で日差しが降り注いでいたのに、ちっとも暖かいと感じられない日でした。まだ2月ですから当然と言えば当然ですが、ちょっと外に出ていただけで目が痒くなりくしゃみが止まらなくなるのには閉口しました。環境省の花子さんなどのデータを見る限り、花粉量はほとんど無いに等しいんですが、私も大概敏感になってしまってますから少量でも、というより少量の方がきつかったりする場合もあります。

 さて、夢見丸さんから情報の提供を受け、先日話題に取り上げた「プレミアム・フライデー」の話が掲載されたアメリカの新聞、ウォールストリートジャーナルの記事を全文読むことが出来ました。と言ってももちろん英語はからきしなので、一節ごとにコピペしてGoogle翻訳を頼りに読んだわけですが、手間はそれなりにかかりましたが十分楽しむことが出来ました。
 それにしても、一時に比べてGoogle翻訳はかなり翻訳の精度が上がってきていて、英語の論文を読むのが随分楽になってきた、とじっかんしておりましたが、新聞記事はまだちょっと頼りないというか、とんでもない訳を出してくれるので、内容の真面目さをそっちのけにして吹き出すこともままありました。科学論文の英語というのは実は非常に簡単な構文で出来ていて、専門用語の英単語さえ理解していれば、結構素で読み進めることが出来たりします。ゆえにGoogle翻訳も素直にそのまま訳して十分意味をつかむ日本語を構成してくれるわけですが、それに対し、新聞記事は、おおよそは素直でわかりやすい文章である一方で、色々と記者さんの個性というか癖というか、独特の文章の綴方や単語の使い方があるようで、その部分がまだまだ機械翻訳には難しい部分があるようです。
 そう言えば、昔大好きだったハインラインの「夏への扉」を原著で読もうとして、1ページも進めずに断念したこともありました。ハヤカワ文庫の邦訳版は擦り切れるほど読んでいたのですが、ハインラインの英語はもうさっぱり何が書いてあるのか判らないという体たらくで、なるほど、作家の文章というのは教科書の文章とは全然違う、翻訳者というのはスゴイものだなと感心したものでした。
 それはさておき、Google翻訳が3歳からビールを楽しんでいた37歳のナカムラミチヨさん、と翻訳欄に出した時には、さすがにおいおいそれはないだろう? と突っ込まずにはいられませんでした。実際は、「(プレミアムフライデーで)午後3時からビールを楽しんでいた」だと思うのです。
 ここで、人間なら「3歳からビール」、というくだりですぐに「コレはおかしい」と気付けることが、Google翻訳を司るAIにはまだ判断できないでいるというのが、大変興味深かったです。先日たまたまAIホラーの「エクス・マキナ/EX MACHINA」とか見たりしたもので、逆にまだAIもこの程度だと人間として安心できる部分もあったりしたかもしれませんが、個人的には、それを乗り越えた先にあるまさに人そのものなAIというのを観てみたいという欲求が、結構大きかったりもするのです。

コメント
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