かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

信念なのか意地なのか、潜入取材もここまでやればまさにあっぱれというよりありません。

2016-12-01 21:20:20 | Weblog
 今日は朝5時前に目が覚めてしまい、二度寝ができないまま朝を迎えました。昨夜は23時過ぎまで起きていた事もあって少し寝不足気味で、午前中は目眩いと脱力感に悩まされ、午後は何とか持ち直したものの喉の調子がおかしかったり目がしょぼついたりと、体の不調をひしひしと感じる一日になってしまいました。ようやくおおよその仕事上の面倒事は片付き、少し余裕が出てきたというのに、今までの無理がここに来て急に祟りだしたような感があります。明日が過ぎればとりあえず土日の休みになりますから、何とかそこまで持ち堪えて、この両日はゆっくり休養して英気を養い師走の忙しさを乗り切りたいところです。

 さて、今日は今にも振りそうな曇り空が一日続き、体調不良もあって妙に薄ら寒い日中でしたが、最低気温は7.4℃、最高気温は14.8℃とこの晩秋−初冬のうちでは比較的穏やかな気候になりました。
体感ではそんな気温には到底思えなかったのですが、体の調子が悪い時はまあそんなものでしょう。明日はよく晴れて気持ちのよい一日になるそうですから、少しは気も晴れて、体の調子も整って行って欲しいです。

 ところで、ネットニュースを渉猟しておりましたら、「ユニクロ帝国の光と影」の著者横田増生氏が、昨年10月から現在まで1年にわたってユニクロに潜入取材を行った、との記事を見かけました。その著書が名誉毀損だと訴えたユニクロと法廷闘争を展開し見事勝ちを収めた横田氏ですが、
ユニクロの柳井正社長が、ブラック企業批判について
『悪口を言っているのは僕と会ったことがない人がほとんど。会社見学をしてもらって、あるいは社員やアルバイトとしてうちの会社で働いてもらって、どういう企業なのかをぜひ体験してもらいたいですね(「プレジデント」2015年3月2日号)』
 と雑誌で語ったのを観て、潜入取材を敢行したのだそうです。そのやり方も徹底していて、法律に則ってまずは自分の名字を変え、「横田増生」はペンネームとした上で、昨年10月からユニクロでアルバイトを始め、これまでに、3店舗総計800時間を超える勤務を通じて、社員たちのサービス残業や人手不足、創業感謝祭(11月23~29日)の過酷な勤務の実態について体験取材を行ったとのことでした。その成果は、12月1日発売の「週刊文春」に掲載されるとのことです。
 
 色々な隠し事の実態を暴くため、関係者に取材をするのはよくあることでしょうが、自ら相手の懐に入り込み、その内容を実体験してそれを筆に興すとは、まさにジャーナリズムの鑑という以外にない壮挙ではないでしょうか。そこまでやるからには、何か絶対負けられない意地でもあったのか、とも思いますが、何にしてもよくぞそこまで徹底することができたものだとただ驚くよりありません。
 柳井社長も、自ら見に来いと言ったからにはこのレポートに反論したり再び名誉毀損で訴えたりすることは難しいでしょう。百聞は一見にしかずという使い古された言葉の真の意味を見た、そんな気がするジャーナリスト魂を感じました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする