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「かんぽの宿」疑惑の波紋~5

2009年02月19日 15時30分42秒 | おかしいぞ
はいはい、おめでとうーー。
簿価至上主義者ならば、きっと「ラフレさいたま」は15億ちょっとが正しい、とか御託をぬかすんだろうね。

「かんぽの宿」税評価額79施設で856億円、簿価の7倍 経済ニュース マネー・経済 YOMIURI ONLINE(読売新聞)

(以下に引用)

 日本郵政の保養宿泊施設「かんぽの宿」のオリックスへの一括売却が白紙撤回された問題で、売却対象となっていた79施設の固定資産税評価額(2008年)の合計が、856億7600万円と、簿価(08年9月末で計123億7200万円)の約7倍となっていることが明らかになった。鳩山総務相は19日の衆院予算委員会の答弁で「私も驚いている。実勢価格の方が固定資産税評価額より高いというのが常識であるとすれば、極めて大きな疑問がある」と述べた。

 日本郵政が、民主党の松野頼久衆院議員に提出した資料によると、売却対象の固定資産税評価額は土地が計253億6500万円、建物が計603億1100万円だった。売却対象のうち固定資産税評価額が最も高かったのは「ラフレさいたま」(さいたま市)の85億3700万円で、簿価の15億5800万円の5倍超だった。日本郵政は、簿価は、地価下落や建物の老朽化に加え、赤字施設が多いことを考慮して、収益性の低下を反映させる減損処理を行ったもので、「政府の評価委員会の承認を得ているので、適正だ」と説明している。

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けど、言ったろ?
「ぼかあねえ、簿価なんか鵜呑みにはしない」んだって(笑)。

「かんぽの宿」疑惑の波紋~2

この時には、要するに「簿価が正しいんだ」「簿価と大幅には違っていないのだから、入札価格は適正」ということをこじつけたような意見になっていたんじゃないですか?
「ラフレさいたま」なんて、簿価がたったの15億5800万円じゃないか、と。

しかも、「郵政民営化承継財産評価委員会」のお墨付きを得ているんだ、というのを錦の御旗にしていましたね?

「かんぽの宿」疑惑の波紋~3

そうなんですよ、記事に書きましたが、PwCの人、新日本監査法人の人、公認会計士、不動産鑑定士(例の奥田氏だな)というふうに、それぞれの専門家が入っているわけです。

・減損損失が妥当
・不動産評価額が妥当
・回収可能価額や算定根拠も妥当

みたいなことになっているということですわな。
本当にそうなんですかね?鑑定書が全物件について付けられているはずでしょうから、鑑定士の鑑定結果について個別に詳しく検討したらいいですよ。減損損失として処理するのが妥当なのかどうかもわかりますし。まあ得意の「見解の相違」といういい争い余地はあるでしょうけど、本当に承継財産評価委員会の委員が全員「妥当だ」という意見を述べられますかね?
実際のところ、どうなんでしょ?

で、「簡易生命保険加入者福祉施設等の譲渡等を予定しているもの」(=「かんぽの宿」関連や「ラフレさいたま」)については、他とは異なった評価を適用し、それは「20年9月末日時点での簿価」という但書をつけたわけですよ、意図的に。

他とは異なる評価というのは、他が「相続税評価額(路線価)」の適用なのに対し、何故か譲渡予定施設等だけは「末日の簿価」ということになっているわけですわ。こんな但書つきなんて、どうも妙だな、と感じるのは当たり前だから。
承継財産評価委員会で個別物件について評価額を検討した結果、それを認めたということであるなら、国会に参考人として来てもらい、そう証言してもらいなさい。理財局や郵政行政局の局長クラスが委員にいたんだし。算定根拠についても、個別の物件ごとに提示及び説明ができることでしょう(笑)。

<ちょっと寄り道:
財務諸表がオリジナルと差し替えられていたということを記事に書いたら、その後で戻しましたね?(という風に見えました)自分の目が(頭が?)おかしくなったのかな、とか思ったりしましたが、これも陰謀論好きな私の性質によるのかもしれません。笑>


まあ行政が主催する、外部の人間を入れた審議会や委員会というものが、どういったものなのか、というのは、色々とあるわけです。資料や議事録が公開されているか否かということがいかに重要か、ということを、多くの人々が学ぶことでしょう。内輪で、何かとやろうとするような「有識者会議」ってのは、大義名分や形式的なお墨付きを得るとか、意図的に誘導しようとする場合にも利用されるとか、隠れ蓑的に使われるとか、事情なんて色んなことがあるのでしょう、きっと。


ところで、竹中慶大教授は「赤字額が年間50億円」って、産経記事に書く時点でどうやって知ったの?
「かんぽの宿」の財務諸表は公開されていないから、宿泊事業の赤字額とか判るはずがないじゃないですか。知ったかぶりでもしたわけですかね?それとも、独自の情報源を得ていたんですかね?日本郵政や旧郵政公社の公開情報の中には、直近の「かんぽの宿」の帳簿なんて載ってないんですよ。19年度の帳簿さえ出てないんですから。

50億円の赤字というのは、どこから掴んだ情報ですか?
さっさと明らかにして欲しいもんですな。
それとも、デマですか?
「風説の流布」と何が違うのでしょう?
根拠があるなら、出せるはずですな。そんな帳簿は公開されてないと思いますけど(爆)。




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