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「軽水炉の脅威」という教訓

2011年04月02日 13時43分43秒 | 防衛問題
以前に取り上げたことがあるが、原子炉の存在というのが脅威となり得る、ということを、今回のFukushima問題は教えてくれるのではないか。

05年9月>北朝鮮の求めるもの

一部を再掲しよう。

北朝鮮の立場に立つとすれば、核ミサイル放棄ということの代わりになる、いわば「人質」が必要なだけです。核兵器を失ったとしても、北朝鮮国内に原子炉が存在するならば、その破壊やメルトダウンは十分な脅迫になり得るからだろうと思います。韓国や中国はえらい迷惑な話でしょうけれども、もしも核ミサイルを放棄して軽水炉を手に入れれば、「どこら辺に建設・設置するか」によって、脅威の程度が変わろうというものです。韓国国境寄りに設置され、万が一原子炉が破壊され放射能の広範な汚染地域ができてしまえば、立入禁止区域が朝鮮半島に誕生するだけです。その時に韓国がどの程度の被害を被るのか、ということだろうと思います。これが中国国境寄りに設置されれば、それはそれで中国が被害を被る立場ということになるかもしれません。つまりは、北朝鮮国内に常時置いてある「人質」みたいなものなのです。北朝鮮の狙いは、多分そういう意味なのではないか、と考えます。

(中略)

従って、北朝鮮が軽水炉を欲しがるという目的は、ただ一つ、「原子炉」という人質を国内にとっておく、ということ以外に有り得ないだろう、というのが結論です。米国はその目的を知っているでしょうから、先にそれに応じることは有り得ません。また、仮に北朝鮮が核ミサイル放棄に応じたとしても、原子炉提供は六カ国協議の中で「reject」とされる可能性が高いでしょう。よって、米国は北朝鮮の対応には無関係に、「軽水炉提供」という案を採用することは有り得ない、ということです。



当時には、まさか日本で福島原発のような事故が起こるとは予想だにできなかったが、意味合いとしての実証になってしまったかもしれない、ということである。


また、こういうことを書くと、「原発は必要だ、何故なら究極防御兵器の代替として使えるからだ」とか言い出すウヨ系(最近”ヨウ素”という語を目にする機会が多いが、時々”ウヨ”がどうかしたのかと勘違いすることがある、笑)の連中とか、いそうで怖い。
万が一、日本が外敵からの侵略を受けた場合、本土決戦としての原発破壊が決定的ダメージを与えることになるだろう、と。そんな決戦はやめてくれ、と思うわけだが。踏み切った場合、自国民の被害も相当考えられるのだから。
が、言い方によっては、極めてディフェンシブな核の脅威ということかな、と。





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