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「世界が認めた和食の知恵」

2008年03月30日 | 世界に広がる日本食
前回、和食と醤油のブームという話題に触れましたので、今回も世界に和食ブーム関連の話題です。

久司道夫(くしみちお)という人物をご存知でしょうか。この人は、アメリカの和食ブームに重要な働きをなした一人であり、日本でよりもアメリカではるかに有名な人物です。

世界が認めた和食の知恵―マクロビオティック物語 (新潮新書)』持田鋼一郎(新潮社、2005年)という本や、『久司道夫のマクロビオティック入門編』久司道夫(東洋経済新報社、2004年)という本のなかにその経緯が詳しく語られていますので、興味があればお読みください。

ちなみにこれらの本にについての私の書評は、

本の世界の旅・食と健康   で見れますので、ぜひご覧ください。

久司道夫がアメリカに普及した和食の考え方は、マクロビオティックといわれます。マクロは「大」を、ビオスは「生命」を意味し、マクロビオティックは日本古来の食の知恵を生かした食養法のことです。健康と長寿のためには玄米菜食を中心とした伝統的な和食がもっとも望ましいという医食同源の主張といえます。

今日の世界的和食ブームは彼の活躍によるところも大きいといえます。1977年にアメリカでマクバガン・レポートが発表され、アメリカ人の食事目標がしめされました。委員会のリーダーであるマクバガンや原案をまとめた科学者・ヘグスティッド博士は、久司道夫らと何度も話し合って、マクロビオティックの考え方を生かした食事目標を作ったというのです。

このときからアメリカ社会の食生活は大きく変わったといいます。ところが、そのレポートの普及版に当たるものが作られたとき、食肉業界や酪農業界から圧力がかかって、「肉、卵、牛乳、乳製品は特に必要ない」とするマクロビオティックの考え方は、トーンダウンさせられたらしいのです。

しかし今では、「久司道夫」の名は、アメリカでは知らない人はいないと言われるほどです。あのマドンナが自分ちのシェフに彼のお弟子さんを雇っているとのことです。トム・クルーズや、ゴア元副大統領などもマクロビオティックのファンのようです。そのきっかけは「リッツ・カールトン」というアメリカの超高級ホテル・チェーン店の社長の、重いの癌を久司道夫が指導する食事だけで治したからということです。それ以来リッツでは彼がが指導する食事を提供するようになり、やがて全米に久司道夫の名と「マクロビオテイック・メニュー」が知れ渡っていくのです。

今日の世界的な和食ブームは、どうやらこういった背景が有るようです。

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