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マンガ・アニメが世界の人々の人生に与えた衝撃

2024年05月21日 | 世界に広がるマンガ・アニメ
★この記事の内容は、次のユーチューブ動画の前半部分です。議論の全体は次の動画で御覧になれます。
 ⇒ マンガ・アニメが世界の人々の人生に与えた深刻な衝撃

最近私は、自分のXアカントで海外の人々に次のような質問を投げかけて見ました。
What manga or anime had the most influence on your life? What kind of impact did that have? If possible, please also tell me your country name.
あなたの人生に最も影響を与えた漫画やアニメは何ですか?それはどのような影響を与えましたか?可能であれば国名も教えてください。

この質問に対して世界各国からおよそ50の回答がよせられました。回答で挙げられたマンガやアニメは多種多様、影響の内容も同様で、40以上の作品名が挙げられていたので、集計してランキングするのはあまり意味がない感じでした。それでも、挙げられた回数が多かった作品をあえて列挙すると、ドラゴンボールが5回、セーラームーンが3回、ナルト、らんま1/2、るろうに剣心、AKIRA、デスノートが各2回でした。あと宮崎駿の作品が4作品挙げられていました。それぞれの人生にどんな影響を与えたかについては、代表的なものをいくつか選んで、この動画の最後に紹介したいと思います。

ここではまず、ある本を紹介しながらフランスの子供たちの心にアニメとマンガがどのような影響を与えたかを語りたいと思います。ここに語られていたのと同じような影響を世界各国の子供、そして若者たちが受けていたと思われるからです。本のタイトルは『水曜日のアニメが待ち遠しい:フランス人から見た日本サブカルチャーの魅力を解き明かす』です。著者はトリスタン・ブルネ氏で、1976年生まれ、フランス人「オタク」の第一世代を自称するマンガ・アニメ通です。日本マンガの翻訳家であると同時に日本史の研究者であり、日本の大学等でフランス語、フランス思想の講師もつとめるとのことです。

彼によると、フランスのTVではじめて日本のアニメが放送されたのは1972年で、子供たちの圧倒的な人気を得た最初の作品は1978年の「UFOロボ グレンダイザー」でした。フランスで日本のアニメが本格的に放送されるにようになったのは、放送局が民営化される過程でコンテンツ不足に悩み、それを補うのに安い日本製アニメが輸入されたからでした。当時、フランスの小学校は水曜日が休日で、その日の子供向け番組にアニメが放映され、大勢の子供たちを夢中にさせたのです。水曜日のアニメを待ち遠しく待ったそうした子供たちの一人がこの本の著者トリスタン・ブルネ氏だったのです。

1980年代後半からは、「ドラゴンボール」「うる星やつら」「キューティー・ハニー」「Dr.スランプ」「めぞん一刻」「キャッツ・アイ」「北斗の拳」「キャプテン翼」といった大ヒット作が立て続けに放送されました。

その後も「キン肉マン」「シティハンター」「気まぐれオレンジ☆ロード」「らんま1/2」「美少女戦士セーラームーン」といったヒット作が放送されますが、その人気は1990年代中ごろから落ち込み始めたといいます。その大きな理由が日本製アニメに夢中になる子供たちの親世代からの激しい批判、ジャパンバッシングだったのです。
当時の日本アニメへのバッシングにはいくつかの理由があったようですが、そのいちばん深い理由は、日本のアニメが西欧にない異質な世界観・価値観を子供たちに注ぎ込むことへの大人たちの恐れではなかったかと、著者は言います。

★この記事の内容は、次のユーチューブ動画の前半部分です。議論の全体は次の動画で御覧になれます。
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