op's weblog

文字通りのログ。経験したことや考えたことの断片のアーカイブ。

こんな人生(どーかんがえてもたぶん)悔いなし

2005年11月06日 14時24分35秒 | Weblog
 アルゼンチンのデモや集会の様子を見ていたら、キューバ国旗やチェ・ゲバラの肖像が映って、そしたら福野礼一郎著「幻のスーパーカー」に書かれていたエピソードを思い出した。

 昔、アメリカ製V8をぶっこんで、カタログ上の最高速はカウンタックやフェラーリ365GT4BBとタメをはるデ・トマソ・パンテーラという車があった。で、デ・トマソ社の創立者が若い頃チェ・ゲバラの友人だった。で、デ・トマソ氏じつはアルゼンチンで911(ポルシェではなくて)のお手本を見せそこなった人なのだ。

 1955年、アレッサンドロ・デ・トマソ氏は、当時のアルゼンチン大統領ペロン(マドンナが主演した「エビータ」結構好きです)の官邸に、ハイジャックしたDC3型旅客機で突っ込もうとしたそうな。計画は離陸直前に失敗しました。不思議なのは軍事政権下でこんなことやって国外退去で済んだこと。調べれば何かわかるかも知れないが面倒なのでそれはさておき、つてがあってイタリアでレーシング・ドライバーとなり、そこでGM最初のボードメンバーでもあるアメリカの大富豪の孫娘を射止め、レーシングカー(初期のウィリアムズ・チームにF1マシンを供給したこともあった)やスーパーカーを製造する会社を奥さんの出資でつくったのだそうだ。

 いやー、まーるで映画のような、もーちょーうらやましー人生ですね。このあとどうなったかは知りませんが。

 で、こんな根拠無くラテンフレーバー一杯の、うーらやましーことがあった、モータースポーツ万歳のイタリアですが(ちなみにデ・トマソ氏は父親がイタリアから移住してきたアルゼンチン人)、文化の日にテレビに映ったローマの街中見ていたらちょっと面白かった。

 道が狭いところが多いのでスクーターや中軽量クラスのバイクがたくさん走っているのは成る程として、みんな服装もマシンも実用的で地味でした。なにしろ荷台に大きなトランクつけてる率が非常に高い。多分上海より高い。まー、上海の場合は荷物乗っけるときはトランクにとても収まりきれないほどのっける人も多いだろうからあまり役に立たないかも知れませんが。ちなみに私はイタリアの街中スタイルです。だからどうだというわけではありませんが。

 そういえば、同じ番組で、元250CCクラスチャンピオンの原田哲也氏のインタビューがあったのですが、インタビュー場所のヒルトンホテル(イタリア)の支配人が原田氏にサインをもらってホクホク顔の様子が映っていました。最盛期、その驚異的な速さ、強さからディアブロ(悪魔)とまであだ名され、イタリアのアプリリア社ワークスライダーもつとめた彼は今でもイタリアの名士なのでしょう。不運なことが多く、実力に見合わない結果の年も多かった彼ですが、今でもモナコに住んでいるそうです。日本には情報が伝わってきませんが、引退してから何やってるんでしょうか。
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