岐阜県山県市の養鶏場で死んだ鶏から高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出された問題で、県は15日、この養鶏場で飼育している約8万羽の殺処分を進め、16日午前0時50分に終えた。県は国の指針に基づき、感染確認から72時間以内の17日深夜までに埋却処分を終えたい考え。

 県は遺伝子検査での陽性反応を受け、殺処分を速やかに実施するため陸上自衛隊に災害派遣を要請し、15日午前0時半すぎから殺処分を始めた。

 また、養鶏場周辺の道路10カ所に消毒ポイントを設け、畜産関係車両の消毒を行った。農林水産省は専門家ら17人を派遣し感染経路の調査に着手した。

 一方、県は家畜伝染病予防法に基づき、半径3キロ圏内にある他の3養鶏場に対して鶏や卵の移動を制限し、3〜10キロ圏の12養鶏場に圏外搬出を禁止した。これら15養鶏場の立ち入り調査を実施し、飼育している鶏に異常がないか検査した。これまでのところ、異常は確認されていない。

 交通規制や移動制限区域の設定は防疫措置が完了してから21日間続けられる。

今年もまだまだつづいてるのか……酉年なのに