珍しく日本人の話題です。
先週たまたまつけたテレビから繰り広げられた世界に約10分間釘付け。
日本なんだけど、こ、これは!!!(絶句)、、、中華迷へのトスかと思える素敵な内容。
アタック打たなきゃ、トス上がってんだからアタック打たなきゃ!!!
ってなわけであたーーーっく!!!!
今日の主役は、料理が得意でレシピ本も出しているという速水さま。
国営放送の番組にて料理へのひたむきな想いを語り、
最後にその腕前をスイーツなぞ作ってご披露しましょう!という流れで。
ただ、私、速水さまといへばかすかな記憶として
昔別番組で料理が得意だと散々いった後、何が得意ですか?と司会者にきかれ。
、、、まさか、この人、料理ができると豪語する男子に多い「パスタです!」とか答えないだろうな?
もちょっと違うもん言えよ、、、とか考えてるそばから、
「パスタです!」
という、過去があったもので、
おっっ作るのか!これは見ておかないとーーーー。と。
速水さまは真面目な方ということもあり、
レシピノートはとても細かく材料の切り方なども絵で書いてたり(上手だった!)
レシピ本の表紙も孝天の料理本を思わせるようなさわやかさで。
でもこれが中華というか孝天だったら、実演の大胆さに息を飲むんだよね~~、
おにぎりもにぎりしめ系だしね~~~などと思い馳せておりましたら、
いよいよ速水氏もスイーツ実演に突入。
はい、今日用意しましたのは。
あらかじめ焼いておきましたスポンジ。(平たく焼いて縦長にカットしてある)
トッピングには、
ラズベリー、ブルーベリー、くるみ、ピーカンナッツとあともうひと種類ぐらいナッツ、
栗の渋皮煮、ミントの葉(小鉢山盛り)、その他いろいろ。
待って。
待つのよ。
みっちー。
何その、「テーマ、詠み人知らず」、のような材料の山は?
ベリーと栗の渋皮煮って、切ない(=甘ずっぱい)の?ほっこりしたいの?どっち?
しかもピーカンナッツって田舎じゃ「簡単」に手に入らないよ??
ナッツ、1種類でよくね?(それとも気まぐれナッツ&ナッツスイーツなの?)
と、「簡単スイーツ」に揃える材料のごったがえしぶりに驚愕する私。
(この辺から、既に、怪しい空気を漂わせている)
しかし速水氏はずらりと並ぶ材料に大層ご満悦。
では作ります!!
まず手にとった縦長のスポンジをスクエアの白皿の端に盛り付ける。
なるほどお洒落盛りにするのね!とまだこれ日本の番組だしという淡い期待で見守る。
一つ、二つ、三つ、とどんどん重ねていく。
できました。
我命名:
富士山 (←非常に判断しづらい造形。引き続き見守る)
端にホイップします!!
お!ホイップってどうやるんだろう~~~お洒落にするのって難しいよね~~。
にゅるっっっ!!! 終了。
すると間髪入れずどこに隠してあったのか、
昭和の遺産、カラースプレー(カラフルなチョコ)をホイップにばらばらっっっ。
ああ、幼いころそんなトッピングばっかりだったわという思い出が
走馬灯のように駆け巡ったであろう司会者が若干ひき気味に
「あ、あざやかですねっっ」とコメントすると、
カラフルなのが好きなんですよね!!(八重歯キラーン!)
そしてそのホイップの足元にラズベリーとブルーベリーがどっこいしょと一つづつもたれかかり。
いよいよ真ん中にぽっかりあいた空間のデコレート。
「こういうのセンスがでるんですよね~~」と語りかけるアナウンサーには、
みっちー「したりスマイル」で応答。
フルーツソースをぺっぺっと振りまくと、
ここで、ジッパー袋にナッツを入れつぶします!
(ええええ、もちろん全種類です。かわいいピーカンナッツだってまとめて粉砕です!)
これはもう袋入ってるんでこうやって手で叩きつけてもらっちゃってもいいです。
ばん!!!!ばん!!!! ←無理だからみっちー!
と、何回か騒音をお茶の間にお届けした後、
一つも砕けていないナッツ袋を机におき丁寧に上からつぶすみっちー。
(そろそろ絶句から笑いのスイッチへ移行)
砕き終えると、お皿の空間へ、「鬼はそと!福はうち!」
波にのったみっちーを、誰にも止めることはできません。
っていうか、次どうするのかむしろ見届けたい。
次は小鉢山もりのミントを掴むと、
ぶちぶち小さくむしり、ばらばらばら~~~~~~!
ミントの悲鳴、ちゃんときこえましたよ!
最後は富士山をお化粧です。
パウダーシュガーをぱたぱたふりかけます。
その上からココアパウダーをばさばさふりかけます。
パウダーシュガーの影も形もなくなります。
「簡単スイーツ」の完成~~~~~!!!!
さ、試食タイムです!
一人一人に盛り付けるみっちー。(スポンジ一枚置いて、クリームにゅるっ。)
お好みで栗の渋皮煮なんかものせてくださいね~と爽やかにアドバイス。
(栗、、、ぶっちゃけいらんかったよね?)
試食というか、スポンジにトッピンング散らしただけなので
味は完全に想像できるもの。
アナウンサーもなかなかふるったコメントが出せない中、
「おいしいでーーーーす!」
と客席に向かって爽やかに言い放ったみっちー。
(この日一番の爽やかボイス&八重歯キラーーン!)
このとき、私はカメラを片手に笑い沈んでいったのでした。
ここ10年間で一番面白かった番組でした。
その材料ならトライフルにすればよかったのに。とか
栗verとベリーverとかにすればよかったのにとか
無粋なことを考えた私がバカでした。
みっちーはあの一点の曇りもない心でスイーツを完成させ、
荒みきった私の心に、日本のお茶の間に潤いを与えてくれた天使さまだったのです。
笑いを、勇気を、ありがとうみっちー!
天使さまの作品。