柱の陰より・・・。

F4、仔仔を温かく見守る永遠の天迷見習い。

天部最高幹部衆。

2006-10-31 00:47:09 | 朱孝天神伝説
と、名づけてみました。(笑)

左から、「帝釈天」「朱孝天」「梵天」です。


で、「天部」とは。

仏像は、釈迦如来、菩薩、明王、などいろいろわかれてるんですが、
その一つに「天部」がございます。

おおざっぱにいうと(注:おおざっぱにしかしりません~)、
元はヒンズー教の神々で後に仏教に帰依されたもの。
仏教に取り入れられてから仏法の守護神とされた。

天部は大きく二つにわけられており、
戦闘意欲満々のものと、天女の如き柔和な顔立ちのものがいる。

あの有名な「四天王」(多聞天、広目天、増長天、持国天)も天部、
いずれも武装し、憤怒形で、足には邪鬼を踏みつけています。

天女系は吉祥天、伎芸天、弁財天などで、

他にもたくさんの神がいます。




さてさて、
では、勝手に決めた天部最高幹部衆(笑)に登場の梵天と帝釈天。


■ 梵天(ぼんてん)

天部の中でも最高神で、
仏教に感銘をうけ、在りし日のお釈迦様にその教えを説くように説得したといわれている。

帝釈天と対で釈迦の(左右の)脇侍かためることが多い。



次、この帝釈天が孝天っぽいです。


■ 帝釈天(たいしゃくてん)

悟りを開いたような穏やかな顔をされておりますが、
これがなかなかの暴れん坊。(笑)

ヒンズー教時代は、
雨を降らす天候の神(雷神)として作物のために雨を降らせるなどするも、
一方で戦闘の神としてぶいぶいいわす。
お釈迦さまとであったあたりでは、悪の最強戦闘神阿修羅と戦い、勝利。

仏教に帰依してからは、
仏法の戦闘部隊の総大将に就任。(笑)
部下には四天王、八部衆などを従える。


仏像は、梵天何だか帝釈天何だか区別つかないほど温和な顔で
「俺、もう大人になったから・・・」とすましてはいるものの、
中国風の衣の下には鎧をまとい、手には金剛杵(つまり武器)を持ち、
明らかに「いつでもかかってこいや」装備。
(他には、鏡、唐扇などももってます。)


ちなみに、東大寺の門で待ち構えている憤怒形の金剛力士仁王像。
は、帝釈天が下界に降りてきて2体にわかれたもの、といわれてるらしいです。
魔物から仏法をまもっております。
お役目とはいえ恐ろしい~~。


どうでしょう。
孝天との共通点を見出せましたでしょうか?


美しい顔立ちの下に隠された、譲ることのできない信念と荒々しさ。


昔やんちゃしてたとか、汗かくの嫌だから唐扇であおぐんじゃないか、
とか、色々勝手な共通点をみつけるのも楽しいです。
憤怒の形で邪気を踏みつけてるのもきっと似合うな~。(うっとり)
帝釈天が護っているのは釈迦如来ですが、


孝天が護っているのは、

手が届きそうで届かない

周渝民御本尊です。

(阿旭とじりじりと脇をかためている)



もし、孝天を天部の末裔(?)であると確信された方は
釈迦如来を見に行かれた際、両脇(限りなく左右の端っこ)をご覧になり、
孝天への想いに浸ってくださいませ。

ああ、孝天の像をこっそり置いてきてもいいかもしれません。
たぶんバレません。(笑)



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