植民地戦争+α

歴史テーマの中量級のボードゲームを制作し、ゲームマーケットに出展しています。
なので歴史とボドゲの話が多いです。

新しく簡単な戦争ゲームを作ってみた。《リプレイ12 ~天下分け目の北陸決戦~》

2013年10月20日 09時28分17秒 | 樹ブロック
 友人が「新しく簡単な戦争ゲームを作ってみた。」を遊んだ際にマメに棋譜を取ってくれて、さらにそこからゲーム状況のリプレイを起こしてくれました。原文はmixiなので、友人の許可を得てこちらに転載します。
 新簡戦を遊ぶどどうなるかが良く判るかと思いますので、是非参考にしてください。

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さて。
きょうは自作リプレイの12回目、2ターン目・P5の手番です。


ゲーム:自作ゲームリプレイ12 ~天下分け目の北陸決戦~


P4のターン終了後の状況:

プレイヤーNo(残り支配コマ):支配地域(合計支配地域ポイント)/兵力コマ/同盟状況

P1(0):北陸・東北・水域東(3)/北陸2/P3と同盟
P2(1):九州・中国(3)/中国2/P5と同盟
P3(0):水域西・南畿・畿内(5)/畿内2/P1と同盟
P4(4):なし(0)
P5(2):東海(3)/東海1/P2と同盟
P6(3):関東(2)/関東1
兵力残/2


P5の位置は東海、同盟国のP2の位置は九州・中国です。攻撃可能な地域は、中立地域が甲信、P1・P3連合が北陸・水域東・水域西・南畿・畿内、P6が関東を抑えています。
この時点でP5は、P1・P3連合の5地域へ攻撃ができます。が、この時点ではP5の支配コマの残りが2個あるため、支配地域を3つ増やさなければ勝つことができません。そのため、P6へ同盟の打診をしました。


P5「P6さん。同盟を組んでいただけませんか?」
(勝つためには、同盟で支配コマを減らさなきゃ。兵力コマの置いてない東北へ行けるのも大きいし。)

P6「(しばらく悩んだ後で)わかりました。よろしくお願いします。」
(P4との同盟が切れたのが痛い・・・。ここで組むとP5が勝ちそうで怖いけど、P5が勝ちきれないことに賭けるしかない。もし自分の番まで回ってきて、そこでP2と組めればまだ勝算はある。)


この同盟により支配コマが1個減ったため、2つ支配地域を増やせればP5の勝利となります。
さらに、同盟により東北を含めて6か所への攻撃が可能になったP5は、国境超えとなる水域西を除く5か所へ攻撃コマを1個ずつ置きました。
ここで、P1とP3は、防御コマの分配の相談を行います。

P3「今回はP1さんが全部置いていいですよ」
(もう自分の手番までは回ってこないだろうから、ここはP1に好きに置いてもらおう)

P1「いや、いいですよ。P3さん、好きに置いちゃってください」
(面倒だしP3に任せちゃおう。今回はP5に勝たれたらダメだから、自分に不利な置き方はしないだろう)

こうして、P3が全ての防御コマを受け取ったのですが、今回はP1の読み通りでP3は自分だけを守ればいい状況ではないので、P1とP3の支配地域に均等に防御コマを置きました。


画像:P5の手番。攻撃コマと防御コマが置かれた直後の状況。
置かれた攻撃・防御コマは、南畿に攻撃コマ1個・防御コマ2個、水域東に攻撃コマ1個・防御コマ1個、北陸に攻撃コマ1個、畿内に攻撃コマ1個、東北に攻撃コマ1個・防御コマ2個
さらに、P5とP6が同盟を組んで、支配コマの交換を行っています。


最初に水域東の戦闘を解決します。攻撃コマは「0」。防御コマは「1」の1点。防御側がブラフに1点引っかかりました。

次に南畿の戦闘を解決します。攻撃コマは「2」。防御コマは「2・1」の3点。合計2対3で防御側が1点有利です。
ここでP5が振った目は「1」。

P5「やっぱりいい目が出ないなぁ。」

P3が振った目は「4」。合計3vs7で、P3が危なげなく南畿の防衛に成功しました。

次は、東北の戦闘を解決します。攻撃コマは「3」。防御コマは「1・1」の2点。合計3対2で攻撃側が1点有利です。
ここでP5が振った目は「3」。

P5「やっと普通の目が出た。」

防御側は1点負けている状態で兵力コマもないので、防御側が勝つには5以上を出す必要がありますが、サイコロを持つのはここまでダイス目が偏っているP1です。
そして、そのP1が振った目は「1」。

P1「そっちに偏ったかー。」

合計6vs3で、攻撃成功です。東北の支配者がP1からP3に変わりました。
P5は、国境修正も兵力もなく、攻めやすい南畿と東北に主力を置いていました。P3は、ある程度それを読んでいて南畿と東北に多めの防御コマを置いてはいたのですが、それでも東北は守りきれませんでした。そしてP5の支配コマがなくなりリーチがかかったところで、北陸の戦闘を解決します。
ここでP5が勝てば、P5の勝利でゲーム終了。P1が勝てば、このあとP1まで手番が回る可能性は高く、P1が勝利する可能性が高くなるという、天下分け目の北陸決戦です。
北陸決戦の攻撃コマは「1」。防御コマはないものの、北陸には兵力コマが2個あるため、合計で1対2で防御側が1点有利です。
1点差とは言えP3の置き方の読みが当たって防御側が有利なのですが、この手の一大決戦では、予期せぬことが起こるのは、ある意味よくある話で・・・。
ここで、攻撃側のP5が振った目は、なんと「6」!ここまでの不運を一発で跳ね返す目が、ここ一番の大勝負で出ました。

P5「うわっ!珍しい目が出た!」

これで、防御側のP1が北陸を守るには、5以上の目が必要となりました(6なら防御勝ち。同点の5だと北陸は守れるけど兵力コマは失います)。
が、ここまでP1は極端に偏った目が出続けているので、P5も油断はできません。
そして、みんなが見守る中、P1が振った目は・・・「3」。

P1「ここにきて、普通の目かー。ここは普通じゃダメなんだよ!」

そして、北陸の支配がP1からP5に移ったのですが、P5は北陸に置く支配コマがないため、この瞬間にP5の勝利が確定!
畿内のコマを表にすることなく、勝負が決まりました。

全員「あー!負けた!P5さんおめでとう!」

こうして、東海・北陸・東北を支配しつつ、関東・中国・九州の大名と同盟を組んでいるP5が、近畿と水域を支配している敵対勢力を抑えて天下を統一してゲーム終了となりました。
多分、幕府が開かれるのは東海地方のどこかなんでしょうね。清洲かなぁ、駿府かなぁ、岐阜かなぁ・・・。


ゲーム終了時の状況:

プレイヤーNo(残り支配コマ):支配地域(合計支配地域ポイント)/兵力コマ/同盟状況

P1(2):水域東(1)/P3と同盟
P2(1):九州・中国(3)/中国2/P5と同盟
P3(0):水域西・南畿・畿内(5)/畿内2/P1と同盟
P4(4):なし(0)
P5(-1):東海・北陸・東北(6)/東海1/P2・P6と同盟
P6(2):関東(2)/関東1/P5と同盟
兵力残/4
※P5とP6が同盟締結。P5の支配コマが足りなくなったため、P5の勝利


今回のリプレイは、ここに至るまで展開に恵まれなかったかに見えたP5の逆転勝利で幕を閉じました。
こんな感じに、それぞれのプレイヤーに勝機がありつつも、一手一手で展開がめまぐるしく変わっていくというバランスのゲームになりました。作った当時の予定よりはいいゲームに仕上がってるかも。
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