雪害の記録 2006 Apocalypse

君死にたもうことなかれ

(新潟)新潟中越地震:ユースホステル、夏の再開へ動く--小千谷

2005年03月24日 | 雪害の記録04-05
◇宿泊者の手紙に勇気付けられ、仲間からの支援金も

 中越地震で被災した小千谷市のユースホステルが、再開に向けて動き始めた。オーナー自らの手で2年かけて空き家を改築したが、地震で壁がはがれるなど被害を受けた。小千谷市郊外の施設はいまだに約2メートルの雪に囲まれ、工事もままならない。しかし、宿泊者からの手紙に勇気付けられ、仲間からの支援金も届いた。夏の再開を目指す。

 同市の仮設住宅に入居する南忠詞さん(40)はユースホステル「小千谷ふるさとの丘」を02年から始めた。大学時代に初めて利用したユースでの同泊者との交流が忘れられず、勤めていた会社を辞めての挑戦だった。

 大阪府堺市の出身だが、小千谷市の山あいにある寺沢地区の木造2階建ての空き家を購入。小さなころに母方の田舎を訪れた時の印象と重なった。自分で壁を張り替え、約700万円を費やして2年がかりで営業にこぎつけた。

 しかし、丹精込めた壁も地震でひびが入ったり、はがれ落ちたりして一部損壊扱いになった。「軌道に乗り始めたこれからという時に」と落胆した。

 そんな時、宿泊者から多くの手紙が届いた。「人間は災害に負けない」と記されていた。「心に染みた。一度来ていただいただけなのに心配してもらって」。知人のユース関係者が音頭を取って集めた100万円を超える支援金も届いた。

 大雪で思うように改修工事ができない時期もあった。施設までの道が除雪されていないため、3日かけて雪かきをしてたどりついたが、雪がまた道を消したこともある。

 19日にようやく内装工事に取りかかった。「夏までに再開できれば。『もう一度泊まりたい』という人がいるから」。工具を持つ手に力が入る。

毎日

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