まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

フローチャート 30days blog♪day 9

2020-10-17 19:38:00 | 日記

のー、いえーす、いえーす、と軽やかに発声しながら事務スタッフが表をなぞってる。やりにくい仕事もせめて気分良く、の心意気がうちの人たちのいいところね。

世知辛い世の中になった。着払いの条件が拡大されてしまって、先生方には本当に申し訳ない。さらに、毎月の営業会議で各事務局の運賃使用額が晒される。えげつない。
本社からは着払いについては郵便局の仕組みを使うとよいとガイダンスがあったのだけど、もらった資料じゃよくわからない。

昔取った杵柄ってことでフローチャートを作ってみた。カラフルな表を見ながら、条件に合わせてYES,NOで進んでいくと、一番安い送付方法がわかる。
ざっくりいうと、薄くて軽い印刷物だったらゆうメール、厚みが少しあっても軽いものならゆうパケット、厚くて重さもそこそこあるならゆうパック。
着払い手数料や着日指定の可否や料金、さらに、郵便局持ち込み割引など色んな条件がすぐわかるようにしてみた。郵便局から各種伝票やシールももらってきた。スタッフが100均で封筒の厚みを測るための道具を見つけてきた。1センチ、2センチ、3センチの幅に板がくり抜いてあって、そこに封筒を通すやつ。

今までタダだったものにお金がかかるようになれば、ひとはみんなイヤな気持ちになるだろう。
だからせめてもの対応として「着払いになるけどいいですか?」「明日着くけど在宅してますか?」「送り先はいつものところでいいですか?」など事前に確認し、料金が確定したらメールで連絡をしている。そうすると、「届きました。助かりました。ありがとう。」と返事が来るので、ほっとする。
もちろん全体に向けてのアナウンスはしているけど、自分事になって初めて痛みを体感するものだからね。

ということで確かに事務局の運賃使用額は減った。その分の手間が増えた。人件費と行って来いかっていうと、多分、そんなことはないんだろうな。目に見える部分としては。だけど見えない部分の損失は大きいと思うよ、ほんとにね。

そういえばこの3年くらいで、わたしの中で「送料」に対する考え方が変わった。よく、ネットショッピングすると「送料無料」って文字を見るし、買い物の途中でカートの中を確認すると「あといくらで送料が無料になります」って表示されて、つい要るのか要らないのかわかんないものを追加したりしていた。

だけどこの場合、送料は売ってる方が負担するんであって無料じゃない。何かを運ぶにはお金がかかるのは当たり前だし、一度届けに行ったけど不在でもう一度届けに行くんなら、2回分の料金が発生して不思議じゃない。あまりの過労にキレてお届け物をそこらにぶちまけちゃった宅配業者の人のニュースがあったけど、同情の余地はありまくる。

ちなみに我が家は某密林で買い物するとき、万一不在だったらここにお願いねという置き場所があって、宅配業者の人はそこに置いたら写メ撮って送ってくれる。送られたら速攻で家族の誰かが回収に行く。今のところ事故はない。

実際に足を使って買い物に行けば交通費も時間もかかるんだから、それに比べれば送料なんてね、と思う。だけど今や、たくさん買ってくれてありがとう、じゃあ送料分はサービスさせていただきますねというのがいつの間にか当然の権利のようになってしまったようだ。

そういうことはよくあるよね。こちらはサービスしてるつもりなんだけど、受ける側は当然でしょって感じてること。だから逆パターンには要注意で、なんでもしてもらって当たり前にならないようにしなきゃと思っている。とはいえこれは個人の見解で、ひとに押し付ける気はない。

本当はこんなチャート、要らない方がよかったけどな。