goo blog サービス終了のお知らせ 

どうせ地球のチリだからな。

生き方を変えたから、ブログも変えようと思った。
企画屋の日記です。

優しくて素敵な話し。【もう一つの卒業式】

2012-02-17 01:04:50 | Weblog
なんだかクタクタ。
今日は山下第二小学校の校長先生とPTAの会長さんとお話をしてきた。

要件は、卒業式について。

要望として、
「卒業式を山下第二小学校であげたいんだ。」
という話をトシユキから聞いていたから。

避難指定区域内の学校だから物理的に無理だと聞いていた。
横断幕、電源、ピアノ、音響、照明・・・。
なんにもねぇんだって。

「そんなもん、なんとでもなるじゃねぇか!」
とトシユキに俺が言う。
「いやぁ、そうなんすよね。了さん、やってあげたい?」
「当たり前だろう。本人達がやりてぇっつってんなら。」
「色々、問題もありそうだから、調べてからにしましょう。」
「そうじゃの。」
「電源は?」
「ある。」
「ピアノは?」
「なんとでもなる。何なら弾こうか?」
「横断幕は?」
「俺の母校に土下座。」
「照明は?」
「工事用のでも何でもあろうよ。」
「音響は?」
「俺、バンドマンだから、大丈夫。」
「やれますね。」
「だから言ってるじゃん。」
「了さん達がそこに招待されちゃったりしてね。」
「行きたくねぇよ、そんなの。恥ずかしい。」
「いやぁ、【かっこいい大人】代表とかっつって!」
「じゃあ、お前もだな!」
「俺は、メカニックだから、一歩引いて了さんを支えてたいんす。」
「じゃあ俺も行かないよ。まっぴらごめんだ。そんなの。」

そんな話をして、トシユキが進めてくれていた。
最近はずっとトシユキがスコップの段取りをしている。
「この家やって、その次はここ、来週はこんな感じで。」
全て彼が段取りをする。

そんな訳で、PTA会長を通じて校長と会ってきた。
PTAの会長も同席。
我妻もトシユキも安田工務店のタケシさんも同席。

結果は・・・。

ダメだった。
大人の都合ではなく、校長先生は本当に素晴らしく子どもたちの事を考えている方。
その上で、安全性、トラウマ、諸問題・・・
総合的に見て難しいだろうという事だった。
「そうか。一人でも怖がる生徒がいるのであれば俺達のエゴになっちゃうからやめよう。ごめんね校長、余計なお世話だったね。」
校長先生も、自分の学校で卒業式をしたいのだ。
「沢山の方から、本当に沢山の救いの手を差し伸べて頂きました。こんなに真剣に子ども達のことを考えて下さってありがとうございます。」
そう言ってくれた。

残念だった。

でもよぉ。
続きがあんだよ。

ホラ、諦めが悪いんだよね。

「写真だけでも正門で撮るのはどうじゃろ?」
「え?」
「入学式はそこで家族と撮ったんだろう?出る時もそこで撮りたいと思うんだ。俺は子どもだったから知ってるんだ。親の気持ちも知ってるんだ。今は。」
「・・・。」
「個人的にそこに行く事は可能なんでしょう?」
「問題ないです。可能です。」
「PTAの会長の粋なはからいで、正門の前だけでもそれらしくしたって事だったらどうじゃろ?」
「それならば・・・問題ないですね!」
「決まりだ。」

【もう一つの卒業式】は、正門の前で写真を撮ってもらうってことだけ。
結局スコップ団のやれる事は少ない。

でも俺だったら、本当の自分の学校の前で撮った写真をアルバムには仕舞いたい。

あの時、粋なPTA会長が正門をキレイにしてくれた。
花壇には泥じゃねぇ、花が似合うと言って花も植えていてくれた。
「卒業式」って看板も出していてくれた。
周辺の泥も草も、何もなかったみたいにキレイにしてくれていた。

そう思ってもらえれば良かろう。
手柄は全部、会長に託そう。

これを、どうにかしよう。
広いぜ?


津波で剥げてんなら、ペンキで塗ればいい。
タケチン、カツヤ、お前らの出番じゃろう?
やろうか、スコップ団。
会長は安田工務店の社員。
友達のタケシさんのスタッフだったら、俺達も友達じゃろう。

そこになんの問題も、手伝わない理由もない。

いつか。
子ども達が大きくなった時に分かるだろう。
「諦めの悪い人達がいたよねぇ。」
って、きっと友達や親と笑うだろう。
地震なんかに負けねぇんだ。

10年後。
彼等がその写真を見る時に、俺は何をしてるんだろう?

今日、一番嬉しかったのは、俺が、
「決まりだ。」
と言った瞬間に、トシユキが、
「やった!!!!!!」
とデッカイ体で小さなガッツポーズをしたこと。

外に出て、
「了さん、話をまとめて下さってありがとうございます!諦めない!さすがです!!!」
と言ってきた。

何言ってんだ。
優しくて素敵な話しって【もう一つの卒業式】のことじゃない。

この間から頑張ってた、お前のことだぜ。

お前のことだ。
ありがとう。

トシユキを連れて来てくれた坂田にもありがとう。

やってやろうじゃねぇか。
どうってことねぇ。
花壇には花だろう?
泥じゃねぇ。
枯木に花を咲かせましょ!!
再来週の週末は山下第二小学校。
先日行ったイチゴ農家の子ども。
俺に膝蹴りしてた彼。
彼も言っていた。
「世界で一つだけの学校なんだよ!」
って。
知ってる!!
任せとけ!!!!!

最新の画像もっと見る

37 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2012-02-17 01:20:18
なんだろう
不謹慎な言葉かもしれないけど
嬉しい
涙とまらない

咲かせよう! 花を!
返信する
再来週 (ata)
2012-02-17 01:21:08
ってことは、3月。
最後の泥カキは山下第二小学校。よしっ!
返信する
ヘイ!!ata!!! (団長)
2012-02-17 01:29:37
あたろう!!
ごめん!!
間違った!!
来週だ!!
最後のスコップは、もっとビッグだぜ!!

わりわり!!
今週がお宅3軒(2軒だっけ?)
来週学校!!
最後が・・・
まだ言えねぇ!!
返信する
スコップ団 (あに)
2012-02-17 01:46:33
素晴らしいぜ。

アナタたちは日本人の誇りだ。

本当にありがとう!!
返信する
Unknown (じゅんこ)
2012-02-17 02:34:58
すごいね、団長。きっとスコップ団の皆のおかげで子供達も先生達にとって一生忘れられない素晴らしいもう一つの卒業式になりますね。あにさんのコメントに同感。あなた達は日本の誇り。同年代の若者ばかりじゃなくてすべての年代の人たちに対してすごく気配りがあって優しくて。おばちゃんはまたまた感動したわ。
返信する
Unknown (Taka)
2012-02-17 02:40:41
山下第二小学校を卒業する子供たちが羨ましい!
その卒業写真は絶対に自慢できるはずだ。

そんな子供たちを想える計画を発想・実践できるあなた方はかっこ良すぎるぜ。
返信する
絶対忘れない卒業式になるよね!! (miwako)
2012-02-17 03:16:45
なんって素敵なプレゼントでしょう・・・
感動でまた涙・・・

諦めないってことがこんなにも素敵なことに繋がる。
卒業写真って一生残るからとっても素晴らしい
思い出になるっと確信しました。

団長そして素晴らしい仲間達に心から感謝!!

同じ時空にいることを誇りに思います。

返信する
我が母校… (ラビッツ☆RS(NORIHIRO))
2012-02-17 03:28:36
こんばんは。
そういえば、もうすぐ卒業式の季節だったりするんですよね。

自分の母校です…といっても、今の場所から西側にあり、木造の校舎でしたが…。

子供達の中にはスコップ団を見て勇気、元気をもらい、強く立ち向かってる子供もいるんですね!

思い出のたくさん詰まった学校。OBとして、何よりふるさとのためにチカラを…。

うれしいニュースですね。子供達の笑顔、そして桜咲く新しい希望にみちた場所へおくりだしたいですもんね!

子供達の気持ちをだいじにすすめていきましょう。
かえれっかなぁ~、まず会社と交渉します。
本日もお疲れ様です&ありがとうございます。
返信する
訂正 (ata)
2012-02-17 04:49:45
山下第二小学校、2月25日、26日。
返信する
やろう (endo)
2012-02-17 07:13:46
朝から・・・読んじゃったよ

涙,どうしてくれんだ
絶対行く!!

思い出はなくしちゃいけないんだ

それがどんな形であれ,守れるもんは守りたいんだ

やろう!
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。