どうせ地球のチリだからな。

生き方を変えたから、ブログも変えようと思った。
企画屋の日記です。

住みたいけれど、住めない。

2011-08-20 21:56:34 | Weblog
今日は、すげぇヘビーでした。
元々は農家の畑のはずだったのだが、朝一で、
「団長やぁ、今日、民家二軒、明日、三軒っていう予定に変更になったがら。」
と青田のおんつぁん(町役場の議員)
「ばか。」
「なんだ、ばかって。バカ。」
「そういう装備で来てねぇから。」
「マジ?」
「マジ。」
「どうにかするんだろう?」
「どうにか・・・するねぇ。」
急遽、タケチンにケルヒャーセットをdogwoodに取りに戻ってもらう。
話を聞くと、我も我ものオーダーがあるから、行けるのであれば今日は三軒まで膨らむかもとのこと。
「いいよ。洗浄の俺が夜まででも残ってやればいい。」
そんな一日でスタート。
写真が全くないので、明日にでも改めて報告するけど、今日、俺、泣かされちゃった。
いや、泣いてない。
目にゴキブリが入ったんだった。
レナちゃんに、
「目にゴミでも入ったんですか?」
「いや、ゴキブリが・・・」
というやり取りがあったのは秘密です。

二軒目のおばあちゃん。
ずっと態度悪く接してたのに、最後、泣いてた。
「この扉も洗ってもらえます?」
と言われたので、
「ぁあ?!」
「あの、この扉を・・・。」
「やるっつってんだろうが。」
見かねてトシユキが、
「大丈夫ですよ、キレイにやっておきますから。」
とか言ってたなぁ。
なんでいつもより態度が悪かったか。

それはね、俺が洗浄してたら、おばあちゃんが体を震わせて泣きながら俺を見てたんだよ。ずっと。
手を合わせて。

それでもう、俺は胸が一杯で泣きそうになってたからさ。

そしたら、最後に泣いてた。


昔、彼女は女の子だった。
そう思わせるような泣き方だった。
小さい頃もあったんだろうし、楽しい思い出もいっぱいある。
青春時代ももちろんある。
なのに、彼女を泣かせたのは一体誰だコノヤロウ!
と、色んな思いが込み上げて来て、団長ノックダウンです。
「信じられないかもしれないけど、目の前にもお家があったのよ。み~んな亡くなってしまったの。」
「そうか。」
「この家は建てて三年だったの。」
「そうか。」
「母が亡くなったこの家に住みたいけれど、住めない。」
「そうか。」
「寝袋でも持って、泊りにこようかな?」
「そうか。」
「母の為に作った玄関のスロープで、団長さんを転ばせてしまったね・・・。」
「そうか。」
「五か月間も、誰も来てくれなかったの。」
「そうか。ここは来ちゃダメなエリアだからな。」
「どうして来れたの?」
「秘密です。」
「優しい人なんだね。さっきからそう思ってたよ。」
「そうか。」
「泣いてるの??」
「泣いてません。もうやめてくんない?泣きやまないと帰るからね?」
「うん、うん。待ってね!泣きやむから。」
「そうだ。頑張ってピースサインでもして見せろ!心配で、不安で帰れない。」
「うん・・・。」


超頑張った笑顔とピースサイン。
トシユキが、
「ばあちゃん!団長と一緒に撮ればいいよ!元気出っから!」
「え??」
「そうする。泣きやむから待ってちょうだい。」

そんな写真。


「本当にありがとう。母が亡くなって・・・から・・・ずっと・・・片付けを・・・」
「もういいよ!じゃあまたね!!」
「うん。またね。」
「ばいば~い。」

「団長さん。わすれないよ?」

わすれないって。
ありがとうよりも、どんな言葉よりも心に響いた。

みんな。
わすれないってさ。

わすれないって。
俺だけが言われたんじゃない。

みんなに。
「わすれないよ?」

足と手首が痛ぇくれぇ、超なんでもねぇ。

明日、雨でもやる。
皆は無理すんな。

雨?
逆に心地いいわ、ボケが。

※皆は、本当に無理しないで下さい。月曜はお仕事ですよ!

今日、朝が辛かった。
気持ちも乗らなかった。
デーハーに寝坊したし。
でも、車のワイパーに隣のサヨちゃんからの手紙がはさんであった。

「いつもスコップ団、ありがとう。」
だって。


心の支えが、俺の支え。
ウカネェ顔は俺には見せるな。

俺は弱いから。

明日も、頑張ろう。
みんな、大好きだぜ。
そして、俺より先に死んではいけない。

未だ手付かずの家がゴロゴロある。

それを、伝えて下さい。
誰かに。

さぁ、寝よう。

おやスコップ。