斜視自動車評議会備忘録

実用車4台による12輪生活と気になるクルマの話題を中心に気になることをぼちぼちと

セルシオとシーマ

2005年07月09日 | クルマ
この2台の車種は、日本がバブル景気に浮かれていた、80年代末に好景気による市場の高級・上級志向にあわせてトヨタ、ニッサンの新たな高級車として登場しました。
先に登場したのは、セドリック/グロリアの上位モデルとして追加されたニッサン(セドリック/グロリア)シーマ。その翌年に完全なニューモデルとして登場したトヨタセルシオ。生い立ちは似てますが、成り立ちはまったく違った2台、この違いについてちょっと書いてみたいと思います。

私の記憶が正しければ、当時はシーマのほうが騒がれていたように感じます。確か「シーマ現象」の言葉は小学生の間にも広まっていたぐらいだし‥

日本車のターニングポイントになったのもクルマとしての完成度が高かったのも、セルシオのほうであることは間違いありません。

初代シーマの本当のライバルはクラウンV8ロイヤルサルーンである。(現在はレクサスモーターの供給車)
そして、セルシオのライバルはインフィニティQ45でしょうねぇ。
そして個人的にはシーマのモデルチェンジは真の高級車になるためへの変化のような気がします。
2代目は、フロントマスクは初代からのイメージを踏襲していましたが、ピラーレスのハードトップをやめV8エンジンモデルも登場しました。
3代目は、型式ではセドリック/グロリアとつながりがありましが、それまでのシーマのイメージを一新するモデルになったと同時に高級車としても洗練されました。
そして現行型である4代目は型式としてもセドリック/グロリアから離れ、初代以来シーマの特徴であった、ターボエンジンモデルも無くなりました。登場以来10年以上の時間をかけて真の高級車として一本立ちしました。(これは好意的に見た場合で、3代目からは実質インフィニティQシリーズの国内版という位置付けです)

高級車としては正しい進化をしていったシーマですが、初代にあったギラギラした魅力はモデルチェンジをするたび、無くなっていったようなきがするのは当方だけではないはず。
気が付いた事があったら、補足してみたいと思います。

補足
以前フロントガラスを修理して頂いた、自動車ガラス職人の方とした世間話を元ネタにしてみました。
この方は、ピラーレスのクルマやサッシレスのクルマが大好きなんだそうですが、「結果としてこのクルマがピラーレスのクルマがダメでであることを立証する事になった。」とか、「Y32にセンターピラーが付いたときは、トヨタに負けたと思ったけど、高級車としてまともになったのはこの型からだしな。」と言っていました。

そんな彼の車歴は、17歳(!)の時に先輩から譲ってもらった331グロリア4ドアハードットップに始まり、現在の150型クラウンマジェスタに至ります。(次の型はサッシが付くと聞いてあわてて購入した最終型だそうです‥)

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