忘年会の演し物

　昨年はルパン『奇巌城』の悲しいラストシーンをフランス語で諳んじて、
　今年は久しぶりに人前で歌おうかなと、
　ちょっと前からオペラの楽譜を引っ張り出して練習していたのだけれど、
　やっぱり声帯が思うようになりません。
　失われた声を求めても掠れ声が寒空に消えて行くだけ。
　歌を歌えないカナリヤさん。
　しょうがないね。
　オペラは断念しましょう。
　今年はみなさんの演し物を楽しむ側にまわりましょう。
　そしてどうしてもと言われたら、
　「ヘッドライト　テールライト」を締めに歌って、
　ちゃっかりトリを飾りましょう。
　

ノコギリを引く

　庭木の枝の切り落としで半日ノコギリを引いていました。
　ノコギリは「引く」ものであって「ノコギリを押す」とは言いません。
　ところが大多数の国ではノコギリは「押す」ものらしいのです。
　なるほど欧米の金物メーカー製のノコギリが日本にはあまり出回っていません。
　ところがグローバリゼーションの論理によれば、
　「引くノコギリ」しか使わないのはTPPにいう「非関税障壁」であって、
　日本政府は「引くノコギリ」をなるべく使わせないようにすべきだ、
　ということになります。
　ISD条項によって訴えられれば負けてしまいますから、
　政府は「押すノコギリ推進法」でも作るのでしょう。
　こうして「引くノコギリ」は消えて行きます。
　「ノコギリを引く」も死語となってしまいます。
　　……
　TPPが進める「非関税障壁の撤廃」とはこういうことです。
　こんなことでいいんですか？
　

親知らずが痛みます。

　季節の変わり目になると親知らずが痛み出します。
　その痛みが頭皮の神経に出てしまうので厄介です。
　今回は右のこめかみに痛みが出ています。
　時々ペンチで挟まれたような痛みがします。
　歯医者に行こうか。
　せっかく生えてきた歯だから　抜きたくないなあ。
　親知らずはもう３本抜いてしまって、
　これが最後の親知らずだし。
　今までは２、３日で痛みが鎮まったけれど、
　今回はどうなるんでしょうか。
　取りあえず刺激を避けて様子をみましょうね。
　　

木枯らしピイプウ

　昨夜半から木枯らしが吹き出して、
　今朝は枯れ落ち葉が家の前の道にどっさり。
　これだけ落ちてくれると掃きごたえがあります。
　昼になって風が少しおさまったのを見計らって、
　お届け物をしに外出です。
　届けるのはわが家の柿　うまく渋が抜けてれば極上品、
　皇室献呈品にも負けないくらい。
　渋が抜けていなかったら　ごめんなさい。
　でも喜んでもらえて　よかった。
　帰り道　また木枯らしピイプウ吹き出したけれど、
　先方の笑顔で心があったまったので、
　元気に帰ってこれました。
　

柿もぎの終了

　あれほど実っていたのに…
　寂しいよね。
　柿もぎが終わる頃　柿の葉は風に舞い落ち、
　柿の木は裸になる。
　寒いよね。
　もう11月だもん。
　ストオヴを出さないと。
　冬支度を始めないと。
　人は冬には厚着をするけれど、
　木々は冬には薄着になる。
　強いんだね。