くりりんのささやき

心の旅人くりりんが感じたこと、思ったこと。

フランクル『虚無感について』

2016-07-31 19:57:25 | 日記
 『夜と霧』の著者として知られるヴィクトール・E・フランクル(1905~1997)、
 その論文や講義を集めた本です(広岡義之訳 2015年青土社刊)。
 彼の思想の形成過程がよくわかります。
 
 「人は誰でもそれぞれに意味をもって生きることができる。
 誰かがそうしているからそうする(=順応主義)のではなく、
 誰かがそうしろと望んでいるからそうする(=全体主義)のでもない。」
 
 狂った権力者が人心を狂わすこんな馬鹿げた時代だからこそ、
 心して読みたい まともな本だと思います。
 

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小茄子漬け

2016-07-28 20:52:19 | 日記
 白色テロに対しては官憲による警戒が甘い、
 そのことも今回の事件で再認識させられました。
 恐怖を支配の手段とする時代がすぐそこまで来ています。
 そんな時でも いいえ そんな時だからこそ、
 私は私の日常を大切にしたい。
 判断を間違えないために。
 愚か者にならないために。
 だから料理にも心をこめます。
 茄子胡瓜が安くなっていて小茄子が400gで100円。
 漬け物にしました。
 ポリポリっと囓って冷たい麦茶を一飲みすると、
 今年の夏を乗り越えられそうな気がします。
 時代の狂気に染まらないでいられるような、
 そんな気がします。
 

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弱者切り捨て政策の果てに

2016-07-26 17:34:00 | 日記
 権力者が理不尽なことをやっていると必ずこういう事件が起きてしまう。
 「礼儀正しく優しく明るい」青年が「お国のために」やったこと。
 ある意味では現政権が作ろうとしている理想の青年像だ。
 ネット上では彼を英雄視するコメントもある。
 「同志」に向けて「やってやったぞ」と言いたいがための凶行テロ、
 一種の「白色テロ」だ。
 狂っている。
 犯人の崇拝するあの権力者と同様に狂っている。
 

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ヘルマン・ヘッセ『クヌルプ』

2016-07-24 19:59:29 | 日記
 ドイツ語原文で読んでいます。
 これまで読んでいた『チャンドス卿の手紙』は、
 「表現しえないもの」について語っているだけに、
 その意味内容が難解なのは当然のこと、
 使っているドイツ語の表現そのものの意味も難解でした。
 今度の『クヌルプ』は一転して読み手が心情移入しやすい、
 クヌルプという素朴に生きた市井の一個人の物語で、
 使われているドイツ語の表現も淡々としています。
 癒しの書になってくれそうです。
 

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チョコを控えてます

2016-07-22 20:25:34 | 日記
 口が淋しくなるたびに食べていました。
 ファミリー・チョコレート200gがお気に入り。
 冷蔵庫にチョコがないと不安でした。
 チョコ依存症かも。
 満たされぬ思いをチョコが埋めてくれた…
 その結果 体重が高止まり。
 チョコを取るか 生活習慣病のリスクを取るか、
 悩ましい選択でした。
 それで現在チョコを控えています。
 心配された禁断症状もありません。
 でも 口が淋しい 心も淋しい。
 せめて血圧が青信号になるまで我慢しようね。
 と思ってたらサーティワンのアイスクリームをいただいて、
 さっそくペロリと平らげました。
 それじゃあ だめじゃん。
 

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瞳のなかの恋

2016-07-20 19:42:31 | 日記
 鏡のような あの人の瞳
 その瞳に 私が映る
 これは 私? これが 私?
 これが私なら 恋をする資格がある
 
 ほんとうの私を映してくれた あの人の瞳
 あの人となら 恋愛ができる
 恋する私を あの人は見つめてくれる
  
 私のすべてを捧げます
 私を受け入れてください!
 
 あの人が目を閉じる 何も言わずに
 
 瞳のなかの私が消える
 恋が 終わった


 

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ブルーベリー摘み

2016-07-17 20:12:59 | 日記
 今年もブルーベリ−の時期が訪れ、
 食べごろになった実を 一回で20個くらいづつ摘んで、
 そのまま食べたりブルーベリー・ヨーグルトにしたりしています。
 野鳥も飛んで来て食べています。
 そのなかに 雛鳥を猫に食われたあの母鳥が居はしまいか、
 ヒヨドリの鳴き声がすると気になります。
 ひとしきり泣いて去って行ったあの母鳥、
 辛い思い出が残る場所には もう戻らないのでしょうか。
 私も そんな酸っぱい思い出をかみしめながら、
 今年のブルーベリーを食べています。
 

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政教分離と「ご退位」

2016-07-15 20:55:11 | 日記
 宗教は一定の教義への絶対的な信奉を求めるものですから、
 それが政治権力と結びつくとき 国民にその教義を押し付け、
 絶対的な服従を要求する国家を到来させます。
 なおかつ宗教の教義は神秘的・非合理的な玄義を基礎とするため、
 本来は国民のために合理的・実際的に運用されるべき政治が、
 非常に心情的で無責任なものになってしまいます。
 天皇を神格化するとともに統帥権の保持者とした大日本帝國憲法は、
 こうした政教一致主義によるものでした。
 日本国憲法はこれを180度転換し政教分離主義に基づいています。
 新しい皇室のあり方を求めてこられた今上陛下は、
 当然ながら政教分離についても深い理解を持たれています。
 「ご退位」は今上陛下による新たな「人間宣言」なのではないでしょうか。
 私はそう受け止めたいと思います。
 

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三つ巴の都知事選

2016-07-13 20:07:52 | 日記
 野党の票が分散しては与党を利するだけなのに…、
 と思ってやきもきしていましたが、
 宇都宮さんが名誉ある撤退をなされたことで、
 都知事選は三つ巴の戦いとなりました。(俺もいるぞとマック赤坂)
 マックさんには政権放送で頑張ってもらうとして、
 元東京都民の私としては鳥越さんにぜひ当選してもらって、
 生活者重視の都政を行っていただきたいと思います。
 石原都政下で東京がだんだん人が住みづらい街になって、
 結局東京から追われた私ですから。
 

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二人とも当選しました。

2016-07-11 20:11:27 | 日記
 私の投票した候補者が選挙区・比例区ともに当選しました。
 野党共闘の選挙区候補者は、
 何度も訪れた安倍ほか自公大物による攻勢をはね返してくれました。
 比例区の候補者は最後の議席を獲得し、
 自公おこ4党による3分の2奪取を阻止しました。
 無所属議員を吸収すれば3分の2になるのでしょうが、
 それは選挙そのものの結果とは別の話です。
 人心を誑かす悪政が栄えたためしはない。
 いつまでも馬鹿にされてはいないのだ。
 

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投票一番乗りならず

2016-07-10 19:43:48 | 日記
 せっかくの主権行使の機会ですから、
 いつも早めに できたら一番乗りをめざしています。
 今日もそうだったのですが 洗濯物干しに時間をとられて、
 投票会場へ着いたのが7時過ぎになってしまいました。
 くせ字の私は 読める字で書くよう注意して投票用紙に記入。
 なんとか当選してほしいなと願いをこめて投票箱に入れました。
 たとえ残念な結果になっても 
 政府批判票の数字の重みが、
 現政府へのボディ・ブローとなって効いてくるのですから、
 決して無駄ではありません。
 でも できたら一番乗りしたかったなあ…
 

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トルバドゥールの歌

2016-07-08 20:51:38 | 日記
 たくさんのトルバドゥールのなかでも最も愛されているのが、
 ベルナール・ド・ヴェンタドゥールでしょう。
 彼が活躍した12世紀後半だけではなく、
 現在でも彼の作った美しい詩が多くの人に愛され、
 美しい歌が多くの人によって歌われています。
 トルバドゥールの作品の多くが異端審問の炎で焼かれたのだけれど、
 ヴェンタドゥールの作品を何とか後世に伝えたいと願った人たちが、
 きっと命がけで譜面を残してくれたおかげです。
 そのなかでも最も愛されているのが、
 Quand vei la lauseta...「雲雀を見ていると…」という歌です。
 空を舞う雲雀のような美しい旋律です。
 ユーチューブにもたくさん投稿されています。
 


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年金損失10兆円

2016-07-06 19:24:39 | 日記
 アベノミクスのために年金運用のポートフォリオを変えてからの損失が、
 去年だけで5兆円 プラス 今年になってから新たに5兆円。
 おそろしい数字です。
 暮らしを切り詰め なけなしのお金で積み立てた年金が、
 株価を支えるために使われ そして戻らない。
 10兆円 おそろしい数字です。
 テレビCMの自民党総裁が絶対口にしない数字です。
 成り行きまかせで実効的な成長戦略など無かったのですから、
 経済が右肩上がりになるわけがありません。
 損失はさらに拡大するでしょう。
 しかし誰も責任を取らない。
 あろうことか まだアベノミクス幻想にしがみついている。
 あろうことか 今度は憲法までひっくり返そうとしている。
 狂気の沙汰です。
 

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ケイト・グレンヴィル『闇の河』

2016-07-03 20:09:33 | 日記
 18世紀末のロンドン貧民街に生まれ育ち、
 木材を盗んだかどで死刑判決を受けたソーンヒルという男が、
 特赦により当時の流刑の地であったオーストラリアに流され、
 その未開の地を妻とともに開拓していくという話です。
 シドニー生まれの作者が自分の先祖をモデルにしたそうですが、
 お決まりの成功物語ではありません。
 開拓民が口を閉ざしオーストラリア社会の表面に出て来なかった、
 先住民族アボリジニーへの迫害や虐殺という闇の歴史が描かれています。
 おおむね穏当な性格で良き家庭人になった主人公が、
 「自分の土地」を侵害されたことをきっかけに原住民虐殺に走る、
 その姿の描写が 人間のもつ深い心の闇をリアルに表現しています。
 (一谷智子訳 現代企画室刊 2015年)
 

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 上腕式血圧計

2016-07-01 19:59:00 | 日記
 手首式を使っていましたが 手首の位置で血圧値が変わりやすくて、
 つい低めの数字が出る位置に手首を置くというズルをしていました。
 低くなったと自分を安心させても、
 事態は少しも改善されていないのにね。
 まるで自分に都合のいい数字ばかり持ってくる現内閣みたい。
 それじゃあ だめじゃん。
 というわけで上腕式血圧計を買いました。
 やはり今までより高めの数値が出ています。
 黄信号と赤信号のあいだくらい。
 がっかりだけど でもこれが本当のところなんだからね。
 注意しないと。
 

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