くりりんのささやき

心の旅人くりりんが感じたこと、思ったこと。

「声なき声」も反安倍

2015-08-31 20:03:14 | 日記
 1960年に反安保のデモが国会を包囲した際、
 当時の岸首相は「声なき声は私を支持している」と豪語したのですが、
 その孫の現首相も同じことを言い出しそうです(口には出さずとも
 思いは同じなのでしょう)。
 
 だから言っておきたい。
 大きな声を出せず 家を離れられず、
 こうして不特定少数の方々にblogでささやいているだけの私は、
 「声なき声」そのもののような存在だけれど、
 間違っても安倍さんを支持してはいませんよ。
 「声なき声」の人々を踏み潰して「強い国」をつくる、
 それが安部政治の方向性なのですから。
 

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オペラ対訳ライブラリー『魔笛』

2015-08-29 20:07:37 | 日記
 「夜の女王のアリア」でよく知られている『魔笛』です。
 実の娘に殺人を唆すとんでもない母親「夜の女王」の、
 はははははっはっはっはっはっはっはっはっはー、
 という本当に憎たらしい嘲笑がいつまでも耳に残ります。

    どうしてそんなに悪い母親になっちゃったの?

 「夜の女王」の亡夫が 権力の源泉である太陽の環を、
 自分ではなくザラストロに委ねたことが原因のようです。
 夫婦間に何があったのでしょうか、
 仲のよい時期もあったのでしょうに…。
 いかにも人間的な失望 恨み 嫉妬 怒り、
 そんな気持ちを想像すると、
 「夜の女王のアリア」の歌い方が少し変わってくるような気がします。
 (荒井秀直訳 2010 音楽之友社)
 

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やって来ました 葡萄の季節

2015-08-27 19:50:48 | 日記
 昨年の古枝を残しすぎたので 少し出来が悪いのですが、
 それでも やって来ました やっと来ました 葡萄の季節。
 馥郁とした香りを庭に漂わせています。
 庭仕事の苦労が報われる瞬間です。
 
 葡萄の種類はナイアガラ。
   
    甘い けれど酸っぱい
    酸っぱい けれど甘い

 マリリン・モンローも甘さだけじゃなかったしね。
 右の目で愛を 左の目で孤独を見つめている、
 そんなモンローの写真が残っています。
 私の好きな一枚です。
 

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大腸CT検査を受ける

2015-08-25 20:02:53 | 日記
 だいぶ前に内視鏡で腸にできたポリープを切除してもらったのですが、
 そのとき ひどくお腹が張って苦しい思いをしたので、
 内視鏡検査がすごく怖くなってしまい、
 本当は術後の経過を見てもらったりしなければならないのに、
 ずっと ほったらかしにしていました。
 1年毎に大腸ガンのリスクが高まるのはわかっているんだ。

     わかっちゃいるけど…
 
 そんな私に朗報 大腸もCTで検査できるそうなのです。
 
     それなら やってみるか

 というわけで 本日が検査でした。
 ただ寝転んでいればいいというわけではなかったけれど、
 内視鏡検査に比べれば ずいぶん楽でした。
 とはいえ これで異常が見つかれば、
 結局 内視鏡を入れることになるのでしょうが…。
 

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黒インクが足りない!

2015-08-23 20:08:21 | 日記
 大量にプリント・アウトしなければならない用事があって、
 でも備えの黒インクが3本あるから大丈夫と高を括っていたけれど、
 100枚ちょっと越えたら もうインク交換のサイン。
 400枚刷るうちに3回交換して とうとう最後の1本です。

    まだ2、30枚残ってるのに!!

 綱渡りになりそうです。
 すべての色を混ぜると黒になるのだから、
 他の色が残っていれば 黒インクが切れても差し支えないのでは?

    そんなふうに思うのは私だけ?

 ともかく大量にプリント・アウトするときはインクを用意しておく、
 小学生でも知っていることでしょうが、
 今さらながら 勉強になりました。
  

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モーゲンソー『国際政治』

2015-08-21 20:43:50 | 日記
 十字軍的な「正義のための進軍」の行き着く先は、
 途方もない無益な犠牲と破壊でしかない…
 というモーゲンソーの国際政治理論を私が学んだのはまだ冷戦期でしたが、
 その理論は 9・11以後いやまして十字軍化したアメリカの世界戦略に対し、
 今もなお批判的な観点・異なる選択肢を提示するものと言えるでしょう。
 
    安倍政権は「十字軍」に参加したいようですから
    モーゲンソーの批判は
    当然安倍政権の安全保障戦略にも及び得ます

 というわけで久しぶりにモーゲンソー『国際政治』を読んでいます
 (原 彬久監訳 2013 岩波文庫上中下巻3分冊)。
 

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蛇を見た

2015-08-19 19:40:38 | 日記
 物置の床下に何年も前から蛇が住み込んでいます。
 内気な蛇なので めったに人前に顔を出しません。
 それが 今朝現れました。
 蛇だよ!(母の悲鳴)
 まだら模様の蛇がシュルシュルっと横切って 草むらに消えて行きました。

    だいじょうぶ あれは いい蛇なんだから

 マムシには見えないし 悪さをされた覚えはないし、
 たぶん家を守ってくれている。
 めったに見れない蛇を見たのだから きっとこれは吉兆。
 何かいいことありそうな...。
 

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盆棚をしまう

2015-08-17 20:11:22 | 日記
 組み立て式の盆棚です。
 ネジを一つ一つ外して 板や柱をまとめて箱に入れる、
 その手間のかかる作業が 帰って行った仏様を見送る心には、
 ちょうどいい。
 物ぐさな自分を弁解するわけではないけれど…
 高校野球のテレビにかじりついているわけではないけれど…
 夏バテしているわけではないけれど…

    まだ片付けてしまいたくないな
    茄子の牛に乗ってゆっくり帰って行った仏様が
    振り返るかもしれないから
 
 甲子園が終わって庭の葡萄を摘み始めるころには、
 盆棚をしまい終えるでしょう。
   

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お盆のお墓参り

2015-08-15 20:44:07 | 日記
 お天気が朝から不安定。
 お墓参り 今日もダメ? ダメみたい。
 じゃ明日...と言ってるうちに仏様が帰ってしまいます。
 お昼過ぎから天気が回復。
 姉から電話があって一緒に行くことに。
 父の好物の五家宝と枝豆とカボチャ煮をお供えします。

    雷 聞こえない?
    大丈夫 父ちゃんが守ってくれるから

 にわか雲が遠くに見えたけれど 無事お墓参りを終わりました。
 家に帰ってからは盆棚にお線香を上げます。
 さっきまでお墓にいたはずの父が先回りして待っています。

    父ちゃん 今日は大忙しだね

 たぶん瞬間移動してくれた父にそんな言葉をかけました。
 ここ数日 急に賑わしくなった虫の声 
 父の代わりに何か言おうとしているのでしょうか。
 虫語がわからないことが残念です。
 

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『問はず語り』(6)

2015-08-12 20:42:16 | 日記
 後深草院の寵愛を受けた作者でしたが、
 26歳の時に讒訴によって宮廷を追われ、
 その後出家し 西行をまねて諸国遍歴の旅に出ます。
 年月は過ぎ 色の道で作者を魅惑し続けた後深草院も亡くなります。
 
 50歳近い作者の夢枕に歌人であった父(源雅忠)の幻が立ち現われます。
 
   「なほもただ かきとめてみよ藻塩草
         人をもわかず なさけあるよに」

 と言い残して消えました。
 <人に評価されるかどうかはさておき、
 ただひたすら歌を詠んで 草稿に書きとめておきなさい、
 歌の情を理解する人は世の中に必ずいるのだから。>
 ということなのでしょうか。
 
 誰に乞われたわけでもないのに独り物語る『問はず語り』、
 作者がこの作品を書き残した理由がわかるような気がします。
 

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オペラ対訳ライブラリー『トスカ』

2015-08-10 20:12:17 | 日記
 音楽之友社オペラ対訳ライブラリー『フィデリオ』でドイツ語を勉強した後、
 今度は同シリーズ『トスカ』でイタリア語の勉強です。
 私の一番好きなオペラかもしれません。
 歌に生き恋に生きるトスカを我がものにせんとするスカルピオ男爵、
 この残忍な警視総監は自らの職権を利用して悪企みをめぐらし、
 トスカの恋人カヴァラドッシの命を奪おうとします。
 
   「屈服するのだ わしの快楽に。〔…〕
    わしは望む。そして望んだものは追い求め、
    それを喰い飽きたら、捨て去り…また、
    新しい餌に向かうのだ。」(坂本鉄男訳『トスカ』p.58)

 いやはやとんでもない悪玉が権力を握っているわけです。
 哀れトスカ 哀れカヴァラドッシ・・・
 

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ブスケを読む(13)<氷った蝶>

2015-08-07 20:33:10 | 日記
 いつの年か
 私の足跡に降る雪が
 縁談を整える.
 その時 昼の日が一人訪れるだろう.
                  
                 彼の知らない災いで
                 さらに一日くたびれ果てる.

 私たちを導く人は知らない
 10年に1度 
 心のなかの白いヒナゲシが
 花咲こうとするのを.     

                 その時 声は黙ろうと思い
                 空全体が悔い改める.

 母なる庭で
 星々が順々に
 私の瞼と一緒に
 昼の日の偽りの目を閉じる.

                 コーン 鐘があなたに呼びかける
                 あなたの日々を埋葬しなさいと.
 
 夜がそこに見えるやいなや
 いろんな色はどこかに行った.
 凍えて死にそうな白の上に
 ルージュが翼を広げる.

                 流れた冬の数を
                 誰も言わない.

 唇の上に
 氷った蝶が沈む.
 陰とその陰のあいだに
 まる1年が過ぎ去った.

                 一つの歩みが消す日は
                 一つの御名でできた天の下では
                 もう 通り過ぎ 陰を怖れ
                 陰に混ざり合う そんな男ではなくて
                 顔のない暁だ.
                 その目差しは
                 ページの白さのなかにある.
                 そこでは 雪は
                 人知れぬ愛の似姿だ。

 あなた そんなに悲しまないで.
 誰かが聞いてくれるわ 子供の時の不幸話を.
 あの頃の私 信じていなかったわね
 心のなかの白いヒナゲシを.

                 あなたの名前 それは何ものでもないが
                 それ自身の秘密ではある.
                 ブーケのなかの木々の存在を容赦する
                 真っ暗闇.

 氷の花をお摘みなさい.
 遠くからでも寒さが見えるわ.
 あなたが通るところに白く光っている.

                 あなたと出会いさえしなければ...
                  


 (「雪の色男」の後日譚のような詩です。別れた後も消すに消えない
 心のなかの白いヒナゲシの花... それもまた愛の真実なのでしょう。)  

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シャワーで行水

2015-08-05 20:07:40 | 日記
 高尾山に登る途中 滝の水に打たれるところがあって、
 私は一度も打たれたことはありませんが、
 この暑さだと やってみようかな という気にもなります。
 ま 高尾山に行くまでが大変なので シャワーで行水です。
  
 本の返却期限だったので炎天下を歩いて図書館へ。
 少し急ぐと たちまち頭がくらくら。
 日陰に入って小休息。
 そうこうするうち図書館に着いて大休息。

 帰りの荷物を重くしたくないので、
 文庫本中心に6冊借りて さあ帰り道。

    帰ったら水シャワーを浴びるんだ!

 虚仮の一念岩をも通す 噴出する汗もなんのその、
 私はしっかり家までたどり着き、
 高尾山の滝を思いながら水シャワーに打たれました。
 

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2階は45℃!

2015-08-03 19:53:10 | 日記
 早朝でも2階の温度計は30℃を越え、
 昼には簡単に40℃を突破して とうとう45℃!

    危ない!

 なるべく2階に上がらないようにしています。
 
    屋根の上で目玉焼き作ろかな...

 いやいや きっと立ち眩みがして屋根から落っこちてしまうよ。
 
    そんなことでニュースになりたくはない!
 
 と少しばかり矜持を見せ 1階で大人しくしています。
 

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ポール・ヴィリリオ『電脳世界』

2015-08-01 20:53:32 | 日記
 ある事柄に関して調べたくてネット検索したときの検索第1ページに、
 私のblog記事が載っていたりすることがあります。
 
  (書いた本人がそれを読んでも何かを新しく知るわけじゃなし、
   何だか変な感じ... )

 それで何が言いたいかというと、
 電脳世界における情報というものは、
 結局のところ先行情報のトートロジー(同語反復)でしかないのでは?
 ということです。
    
 情報伝達速度の光速化によって伝わる情報の量が無限大化するにつれ、
 その情報の質は無限小化する(ゼロに限りなく近づく)、
 そんな電脳世界の近未来の姿を、
 ポール・ヴィリリオが警告しています。
 原作は1996年に発表され、
 1998年に邦訳が出ています(本間邦夫訳 産業図書)。
 

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