くりりんのささやき

心の旅人くりりんが感じたこと、思ったこと。

「こころの貧しい人たち」(マタイ5-3)の意味

2016-01-30 20:59:05 | 日記
 マカリオイ ホイ プトーコイ トーイ プネウマティ
 ギリシア語で書かれた新約聖書の「山上の垂訓」は、
 この言葉で始まっています。
 日本聖書協会『新約聖書』では、
 「こころの貧しい人たちは、さいわいである」と訳されています。
 よく考えられた訳だと思います。
 それでいいのだと思います。
 ただ さらに解釈が必要な訳ではあります。
 ギリシア語を直訳すると、
 「幸いである(マカリオイ)、
  プネウマにおいて(トーイ プネウマティ=ト プネウマの与格)
  貧しい人たちは(ホイ プトーコイ)。」
 そこでプネウマを辞書で引くと大体「霊」という意味が最初に来ますが、
 もともとは「風」とか「息」という意味です。
 そしてこの「息」は「命の息」でもあります。
 「命の息の貧しい人たち」とは、
 病いや老い あるいは貧困で 生きる力が乏しくなっている、
 そういう人々のことではないでしょうか。
 天国はかれらのものなのだ、
 とイエスは語り続けます。 
 

 

 

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お寿司を頂きました。

2016-01-28 20:15:38 | 日記
 嬉しいことに 知り合いからお寿司の詰め合わせを頂いたので、
 今夜は晩御飯の支度を急ぐことなく ゆったりコタツに入っています。
 極楽 極楽! 
 今日の暖かさで雪が溶けて顔を出したクリスマスローズ、
 雪の下にずっといたのに 小さな蕾をつけていました。
 メロンクリーム色の可愛らしい蕾が二つ三つ。
 春遠からじ、朝の来ない夜はない、
 『カラマーゾフ』のエンディングのような希望を感じて、
 さ 久しぶりのお寿司を食べよう!
 

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『カラマーゾフの兄弟』

2016-01-26 20:00:52 | 日記
 冬はロシア文学を読みたくなります。
 『カラマーゾフ』をちゃんと読んだのは30年ぐらい前。
 そのときは信仰の面に目が行ってたような気がします。
 今冬 本箱から引っ張り出して通読しました。
 ありがたくも父カラマーゾフを殺した犯人が誰か忘れていて、
 「法廷サスペンスドラマ」風にも読めました。
 不当な裁判により死刑判決を下されたドストエフスキー自身の経験が、
 法廷での人間模様の描写に反映されています。
 裁判員に選ばれた人には是非読んでほしい。
 

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「レギオーン 」(マルコ第5章前段)

2016-01-23 20:38:55 | 日記
 レギオーンとは数千人からなるローマ帝国の歩兵軍団のことなのですが、
 その兵士たちの亡霊が たった一人の男に宿ってしまいました。
 男は狂い 墓所に鎖で繋がれました。
 しかし彼は鎖を引きちぎり、
 夜も昼も叫びながら石で自分の体を傷つけていました。
 そこにイエスが訪れます。
 男はイエスの姿を見て走り寄ります。
 (男)「俺を苦しめないでくれえ!」
 そこの山の中腹には大群の豚が飼われていたのですが、 
 男に取り憑いたレギオーンの霊がイエスに切願します。
 (霊)「わたしたちを豚のなかに入らせてください、そこに送ってください!」
 イエスが許すと レギオーンの霊は男の体から出て行き、
 豚のなかに入りこみました。
 するとその2000匹あまりの豚の群れは、
 いっせいに駆け出して崖から海へと飛び込み、
 海のなかで溺れ死んだのでした。
 …
 (豚さんには気の毒なことになりましたが 男は救われました。
 さて この話は小説『悪霊』のモチーフになっているわけですが、
 ドストエフスキーは 悪霊が豚ではなく人間たちのなかに入っていったときの怖さを
 描き出してみせました。
 人々が家畜の群れのようになり、
 そこに帝国軍の亡霊が入りこんだら…、
 想像するだにおぞましいことですが、
 これが今の日本で起こっていることなのかも知れません)

 

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「柏木」の巻

2016-01-21 20:14:37 | 日記
 『源氏物語』を貫くテーマは「もののあはれ」ではないような気がする、
 と前にこのblogで書いたことがありますが、
 「柏木」の巻まで読んで ますますその思いを強くしています。
 遠い日の藤壺女御との許されぬ恋の記憶はどこへやら、
 同じようなことを柏木にされる立場になった光源氏の君は、
 良心の呵責に苦しむ柏木を面と向かって叱責するでもなく、
 慇懃なやり口でじわじわと真綿で首をしめるように柏木を追い込み、
 ついには病死させてしまいます。
 女三の宮にそれほど愛着があったわけでもないのにね。
 そこにあったのは柏木の若さに対する初老男の嫉妬心。
 「腐り男」の本領発揮というべきでしょうか。
 ま そうは言っても作者は光の君を敵役にしたいわけではなく、
 嫉妬という情念の罪深さを語りたいのでしょう。
 六条御息所の生霊も嫉妬心のかたまりだしね。
 どうやらこの辺に『源氏物語』の中心テーマがありそうです。
 

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セネカ「ルーキーリウスへの手紙」

2016-01-19 19:51:54 | 日記
 セネカにつながっていく経路はいろいろあって、
 モンテーニュからの経路もあればフーコーからの経路もあります。 
 私の場合はアルセーヌ・ルパン。
 小説『奇巌城』には、
 ボートルレー少年を同乗させた車のなかでルパンが、
 「ルーキーリウスへの手紙」を読み耽っているというくだりがあります。
 その本の何がルパンを魅きつけたのでしょうか?
 
 「理性とは…自然の模倣だ。
  人間の最高善とは…自然の意志にもとづいて身を処することだ。」
 cf.『セネカ哲学全集5:倫理書簡集1』高橋宏幸訳・岩波書店2005年、267頁)

 ルパンが好みそうな文章ではあります。
 対照的に「意志の巨人」として描かれるのが探偵ショルメス(=ホームズ)。
 不倶戴天の仇敵どうしの倫理的な対決が、
 名作『奇巌城』を構成する一つの重要な柱になっています。
  

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浄水栓が破裂!

2016-01-17 19:41:46 | 日記
 水道の蛇口に取り付けていた浄水栓です。
 内部のスポンジが含んでいた水が夜間に凍っていて、
 そこに起きがけの水を無理に通そうとしたものだから、
 パッコオン 勢いよく破裂してしまいました。
 三段浄化式の優れ物だったのに…。
 一段一段をくっつけていた接着剤が、
 水圧で剥がれちゃったみたい。
 明日は雪に閉じ込められそうなので、
 今日のうちにと ホームセンターに行って買ってきました。
 内部に水が溜まりにくい、
 シンプルなデザインのものにしました。
 浄水機能はやや落ちるけれど 冬場だからね、
 これでいいんだよ きっと。
 

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「外はしんしん雪が降る…」

2016-01-15 20:13:01 | 日記
 (雪の歌は数多いけれど、
 春日八郎さんの唄った「雪国の女」も印象的です)
 
 
「雪深い北国の
  小さな 小さな 宿だけど
   別れたやつにそっくりな
    着物の女が酒を注ぐ
    
    外は しんしん 雪が降る
    夢も しんしん 凍りつく

     好きだけど 今はだめよと 雪国の女
 
 幸せになりたいと 
  ふるえる ふるえる 唇で
   昔を語り泣いた目の 
    目元に春よ早く来い

    外は しんしん 雪が降る
    夢も しんしん 凍りつく

     好きならば 春に来てよと 雪国の女

    外は しんしん 雪が降る
    夢も しんしん 凍りつく
    
     さようなら 名残り惜しんだ 雪国の女」
(詞・曲 遠藤実)


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灯油18リットル=792円(税込)

2016-01-12 19:58:17 | 日記
 前回よりも安くなって とうとう18リットル=700円台に突入。
 暖房費がずいぶん楽になっています。
 買い換えたばかりのファンヒーターのスウィッチを入れる手も、
 心なしか軽く感じられます。
 それにしても 産油国でもないくせに、
 原油価格の低下に舌打ちする政府や中央銀行って、
 いったい何なのでしょうか?    

     物価を上げれば経済がうまく循環する?
     結果と原因を取り違えていませんか?
 
 アベノミクスの失敗にどこの家でも気づいています。
 安倍さん家や黒田さん家は別なのかもしれませんが…。
 

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灯油18リットル=810円(税込)

2016-01-10 19:36:28 | 日記
 もちろん店頭価格ですが、
 18リットルで1800円を超えていた時期を思うと、
 この安さは嘘のようです。
 無理やり物価を上げようとするアベノミクス推進派にとっては、
 いわば逆オイル・ショックの状況ではありましょうが、
 庶民には喜ばしいことです。
 配達してもらったほうが楽だけどね、
 生活防衛しないといけないから、
 寒いけど元気を出して買いに行きました。
 

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国家とは…

2016-01-08 20:38:23 | 日記
 国家とは何かをよく考えなければならない年になりそうです。
 漠然と一つの政治社会全体を「国家」と呼んでしまってよいのだろうか?
 そこには落とし穴があります。
 被統治者である民衆を無条件に「国家」の構成員にしてしまうという落とし穴。
 被統治者に 自分たちが統治されていることの自覚を失わせるという落とし穴。
 たかだか一個の統治機関であるにすぎないものが、
 人々の全存在を吸収してしまうという落とし穴。
 こうした全体的な「国家」観に対抗してエミール・デュルケムは、
 「国家とは、厳密にいえば、社会的な思惟の機関そのものである」
 と述べています(みすず書房刊『社会学講義』p.85)。
 私なりに言い換えれば、
 「国家とは公的な問題を反省し熟慮し討議する場である」
 ということになります。
 

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カレー雑煮にトライ

2016-01-06 19:36:17 | 日記
 外から見ていると何ともやりたい放題という感じのジョンウン君ですが、
 一番羨ましがってるのはシンゾーさんではないでしょうか。
 わがままなパーソナリティーはよく似ています。
 顔つきもどこかよく似ています。
 閑話休題 明日は七日正月だというのに、
 まだお節料理がだいぶ残っています。
 頑張って自分で拵えたのは良いけれど 分量をちゃんと考えとくんだったね。
 お雑煮も毎日だとさすがに飽きてきたので、
 今夜はカレー雑煮にしました。
 カレー汁の辛味を抑えるのがコツかも。
 長ネギがよく合います。 
 

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自分でついた餅の味

2016-01-03 19:34:34 | 日記
 年の瀬に切り餅1kg入りを2袋買って、
 何となく物足りなかったので 5年前の餅米を3合炊いて、
 すりこぎ棒で餅つきをしました。
 苦闘の小一時間 大小8個の鏡餅が出来上がりました。
 
 (餅つき疲れで紅白歌合戦の時間には眠たくなってましたが、
 島津亜矢 MISIA 美輪明宏 そして森進一の4人の皆様に限っては、
 目の覚める思いで聞き惚れました) 

 さて中2日置いた鏡餅、フワフワしていて生でも食べれそうですが、
 そこはそれ 新年早々お腹をこわしたくないので、
 ちゃんと熱湯で煮てから あんころ餅にして食べました。
 餅らしい粘り気はあまりなくて 人に出せる代物ではないけれど、
 喉につっかえる心配もなく まずまずの味でした。
 

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食べてもらえなかったお節料理

2016-01-01 19:45:42 | 日記
 初日の出は朝の7時頃。
 東の空が雲で隠れていたけれど、
 朝焼けの斜光が雲を追い払うようにして、
 その時間になると山の端にくっきり大きな太陽が現れました。
 家に帰って朝餉の支度。
 今年は頑張ってお節料理を全部自分で拵えました。
 塩分控えめで味は薄かったかも。
 注文したお重のように豪華に取りそろえたんだけどね。
 母はお餅だけでお腹がいっぱいだと言って、
 お節料理にはほとんど手をつけてくれませんでした。
 食べてもらえなかったお節料理、
 私はひとり味気ない味をかみしめて 黙々と食しました。
 

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