ヴァイオリニスト 松野迅さんのエッセイ集(2005年11月刊行)を読みました。
昨年の11月、丹後半島のペンションで素晴らしいコンサート があり、
その時、ご本人にサインをいただいた本です。
「フェルマータ」とは、イタリア語で 「停止」 「滞在」 「休止」 という意味だそうです。
音符や休止符の上につけられるマークで、音を延ばしたり、
休み(間)の空間を拡げたり、曲のイメージを変える時の小休止だったり…。
しなやかに ちょっと立ち止まってみよう
立ち止まって考えると 過去が見えて
そして未来への希望もわいてくる
走りっぱなしの人生も良いけれど
時には フェルマータをあじわって
今度はスローに歩きだそう
そうすると、もっといろんなことが見えてくるかもしれない…
これまでにも、松野迅さんのヴァイオリンの音色や、優しいトークには魅了されて
いましたが、今回、このエッセイを読み、人間『松野迅』の素晴らしさを知りました。
世界各国を旅し、難病に苦しむ方々や、戦禍が癒えない方々、障害を持つ
方々…へ、『音楽』を通し、様々な支援活動を続けておられる姿勢や、
『平和』への強い信念に心打たれました。
その書の中に、
「生きる喜び、感動する喜びを育んでくれる芸術を通して、
どこまでも僕は、音のかなたに美と平和を追求してゆきたい。」
と、ありました。 これからも、素敵に輝いていてくださいね。