東京電力は21日、福島第1原発から北に約20キロ離れた福島県南相馬市原町区の沖合でサンプル採取したアイナメから、1キロ当たり2万5800ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。
原発事故後、福島近海で捕れた魚介類では最も高い濃度で、一般食品のセシウム基準値(同100ベクレル)の258倍。
1キロ食べた場合の内部被ばく線量は約0.4ミリシーベルトと推定されるという。
福島県沖では6月からタコとツブ貝に限って試験操業が始まり、地元を中心に流通している。
アイナメは出荷制限されており、漁もしておらず、市場に出回っていない。
東電は「ホットスポットのようなものがあって、そこの餌を食べた可能性もある」としている。
こんなニュースを見ましたけど
皆さんどう思います??
人ごとのような東電のコメントに腹を立てるのもバカバカしくも思いますが、ホットスポットにいた餌を食べたって、、、、、
アイナメって魚は、どのように食餌をするのか魚君にでも訊いてよね!って思います。
アイナメは、南東北でネウ(根魚)と呼ばれ、沿岸付近の岩場の根にいることが多く、ホッケの仲間ですから食べて美味しく、防波堤では、釣魚として最もポピュラーな魚です。
好んで食するのは、小魚や小さな甲殻類(エビやカニ)ですから、1kg当たり25,800ベクレルのセシウムってことは、放射性物質の生態濃縮だと考えるのが妥当なのでしょう。
NHK ETV特集「海のホットスポットを追う」では、放射線測定の第一人者・岡野眞治博士と行った測定で放射性セシウムが沿岸部の海底に多量に沈殿している実態が明らかとなりました。
親潮や黒潮という日本近海の大きな海流で拡散することなく、岸から近い所を流れる沿岸流や陸地の放射性物質を集めて来る河川の影響が複雑に影響している結果なのだそうです。
つまりホットスポットは、沿岸部に集中して面的な広がりを見せていることになります。
こういうことから推測されるのは、たった一匹のアイナメが特殊な事例なのではなく、今後恐らく同様な生態濃縮は、大きな広がりをみせるであろうこと。
東電の発表は、どうも目くらましのような気がします。
海に流れ込んだストロンチウムやプルトニウムだって着々と生態濃縮している可能性が捨てきれないのに、たまたまある個体だけが、「そこの餌を食べた可能性もある」と言っており、セシウムだけしか測定してないのは、全く片手落ちどころか、国民を未だに欺いているような空恐ろしさを感じずにはいられません。
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