都市計画と建築のお仕事で、おマンマを食べさせてもらってるウリちゃん
なので、建築物には、興味を越えて、どうもプロの目で見てしまうことが時々あります。
イタリアの現代建築は、やや意匠に懲りすぎるきらいがあって、ともすると一見不安定構造物に見えてしまうことがあります。
皆さんよくご存じのサンシーロスタジアム(ジュゼッペ・メアッツァ)
インテルのオーナーモラッティさんのご好意で、年間通しシートを2ポスト用意していただいていまして、そこが3階部分の床下(2階)なんです。
ちょうどバックスタンド中央でとても見やすく、チケット所有者以外は、進入が規制される場所なので、変なティフォーゾ等からも完璧にブロックされていまして、安心して試合を楽しむことができます。
しかし、この屋根下ってのが実にびみょ~
ポストは、2階部分で、上を見ると屋根があって、その屋根の上は3階席になっています。
オレンジゾーンの16番の真ん中あたりがウリちゃんポスト
ゾーンを見やすくするための図になっていますが、実際は、オレンジ16の上には、オレンジ220ゾーンがすっぽり乗っかってます。(トップ画像を見るとわかります)
3階席では、時々スタンディングオベーションや縦にピョンピョン跳ねたりするパフォーマンスをやってくれるので、その度に屋根(3階部分の床)がミシミシ
どん・どん・どん こんな風にほぼ全員が縦跳ねするのですから、仮に2,000人乗っていたとして、全員が同じパフォーマンスをしたら?ざっと計算しても130トンの大きな金槌で断続的に床を叩いているのと同じことです。
イナバ物置100人乗っても大丈夫ってCMがありますが、あれは、そ~と100人乗ってるから大丈夫なのであって、そこで全員にピョンピョンさせたら、壊れますって。
このような断続的な振動が、コンクリート疲労や金属疲労になって、ある日突然ポキッとなる(笑)わけです。
そう考えると、落ち着いてサッカーを見てるなんて、絶対無理
そもそも地震に対する安全強度をあまり考えずに設計されてるのですから、ある日インテルのゴール直後に3階部分の床が崩れ、けが人多数発生でスタジアムはパニックに!こんなニュースが飛び込んでくるかも知れません。
もったいないけど、サンシーロの自分のポストでは、サッカー観戦ができないウリちゃん。
先週ミラノ地下鉄2号線(M2)緑線が、ファマゴスタ駅から南に2駅延伸され開通式がありました。
この終点の駅から展示場(FORUM)までショートカットのために設けられた自由通路
これが、こんな構造で、う~ん?びみょ~と思っていたら、やっぱり新聞で、揺れる通路というタイトルで報道されていました。
床がふわふわする感じで揺れるんだそうです。
駅から、FORUMに向かう人(反対方向も)が一気に1,000人も通過することもあります。(コンサートの終了時間直後とか)
いや~この通路も怖くて通れそうにないな
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