結婚当初から我が家にあるコップ。ワイン仲間が私達の希望を聞いて、結婚お祝いとして贈ってくれたもの。長谷川武雄さんという方の手によるものです。
結婚当初から、人を呼んでわいわいワインを飲む会をしたかった私達。(オットがここに一人で住んでいる時にもワイン会をした位、オットは以前から自宅ワイン会をしたかったようです。オット一人住まいの時には殆ど家具が無くて、ダンボールを並べて板を渡した仮設テーブル?? という、今ではうちのワイン仲間では笑い話というか、伝説となっているワイン会でした)
私達はワイン会の最後にお茶を飲むコップを探していました。数を揃えたかったので、取っ手があると狭い我が家の食器棚には入りきらない。なので取っ手が無いもの、かつ 紅茶の色がよく分かる (これは紅茶好きなオットの絶対譲れない条件) 白の無地のものを探していました。結婚当初、京都の 「たち吉」 の別ラインの 「C×2」 というブランドでこのコップを扱っていました。希望のものとマッチしたのですが、急須とお湯のみのセットとして売られていたんです。コップだけが欲しくてお店に聞いたところ、快く承諾して下さいました。そして、めでたく我が家にやってきた という訳です。
ところが、紅茶を飲むコップは 以前 オットが書いたアルコロックの方が透明でお茶の色が良く分かり、便利という事に気づき そちらを使う事が多くなりました。でも、このコップは別の用途として活躍しています。特にこの暑い季節によく登場します。この季節に暑がりのオットがよく作るのが、ひんやり プルンとしたもの。その器として形も大きさもぴったりなんです。なので 我が家ではこのコップの事を 「プリンカップ」 と呼んでいます。(が、何故かゼリーは作れど プリンはまだ一度も無い)
特にこのコップで作るオットの茶碗蒸しは美味しい。茶碗蒸しと言っても具は何も入っていなくて、卵と出汁の風味を楽しむもの。(まあ卵豆腐みたいな感じ) 出汁を多くしてぎりぎりの柔らかさにしたものを、冷やしてつるん と食べるのが夏のお楽しみの1つです。ゆるゆる ぷるぷるで口に含むとふわ~と出汁の香りがして美味しいんですよ。数が揃っているのでワイン会に登場した事もあります。
長谷川武雄さんは数々の賞を受賞し、デパートなどでも時々作品をみかける有名な方です。代表的な作品は、このコップのように白の美しい地に、すっと控えめにろくろの模様が出ているのが特徴です。白といってものっぺりとした白ではなく、透明感のある色にかすかにグレーがかった青色が重なっていて、複雑な味わいがあります。1つ1つ丁寧に作られたものですが、お値段は割と手頃。少し厚みのあるしっかりとした地で、普段使いにはぴったりだと思います。実はちょっとお皿にも惹かれていて...でも たまたま今まで手にする機会が無かったので、もしチャンスがあればぜひ手に入れてみたい。でも食器棚はもうぱんぱん.... ああ、悩むところです。
長谷川武雄
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