我が家で長く使っている青磁の角皿です。水野克俊さんの手によるものです。
水野さんは、九谷青窯で修行をされて青白磁の器を作っている方です。
水野さんの器は、以前 「深めの皿」 の記事でも書きました。この時のお皿もそうですが、水野さんの作る器は程よくしっかりとしていて普段使いに適しています。特にこのお皿は良く使っていて、一週間の半分以上は我が家の食卓に登場しているかも。ちょこっと何かを盛るのにもよし。あと取り皿としても使いやすいです。手で持って使うのにはちょっと大きめなのですが、特に洋風の料理の時、おかずを何種類か取っておいたり、パンを置いたりするのには便利。なので来客用に数を揃えています。少人数のワイン会の時にはこのお皿が登場する事もあります。
以前も書きましたが我が家はかなりの青磁・白磁好き。これはオットの影響が大きいです。薄くて軽い, 料理を盛った時に映えるシンプルさ、といった点もさることながら、陶器に比べると薄い割にしっかりとしているし、油染み等の心配もありません。手入れが簡単で使いやすい。相変わらずドタバタとした毎日を送る我が家にはぴったりかもしれません。それに我が家の食卓はデンマーク製のチークなので、あまり和風すぎる器は合わないのです。その点 青磁や白磁はニュートラルなので洋のテーブルにも比較的あわせやすい。でもシンプルだけでない、和の器ならではの独特のニュアンスがあると思います。器のお店のサイトには 「白磁の白は雲の色、青磁の青は空の色」 といった事が書かれていました。確かに日本の器には日本人が感じる自然の中にある美しい色が写し取られているような気がします。特に工芸品のような美しい青磁は、深い湖のような神秘的な美しさがありますよね。以前記事にも書いた 「大阪市立東洋陶磁美術館」 に行くと時間を忘れて見入ってしまいます。
我が家はそんな工芸品には遥か遠いですが、ドタバタと忙しい毎日の中に潤いを与えてくれる、美しさと実用性を兼ね備えた器です。
作家の紹介 (暮らしのうつわ 花田) ようびの白 (工芸店 ようび)
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