好きなもの ほしいもの。モノには色々な物語があると思っています。
(写真は毎日使っている市原平兵衞商店のお箸です)
まずはお箸から



オットのZoomyです。

冬にしては暖かかったり雪が降ったりと目まぐるしい天候ですがいかがお過ごしでしょうか。先週の土曜日は、またいつものごとく摩耶山に登ってきました。前回も落葉した木を載せましたが、今週も同じように少しだけ違う木です。


今回は木は名前が判っています。過去に2回ほど記事にしていますが、花は近所の公園のリョウブに、新芽は「近所の公園のコナラ - Part3」に写真を載せています。この写真では判りにくいですが、樹皮はある程度の大きさになると斑に剥がれ落ちるので葉が無い時期でも区別しやすい木の一つです。幹の様子は六甲山 植物編 - Part2の最後に毛虫の写真がありますが、その幹が多分リョウブだったと思います。

六甲砂防事務所の六甲山系電子植生図鑑で出現頻度は20位以内に入っているので六甲山では決して珍しい樹木でもありません。六甲山で幹が斑模様になるものには他にナツツバキとカゴノキがあります。カゴノキは色と模様が違うので見間違うのはナツツバキだけになりますが、ナツツバキは出現頻度が掲載されている80位の中に入ってないので、リョウブのほうが多いようです。実際登山道からの見た目でもそうです。

こちらの写真は摩耶山山頂付近にある人工の池、あじさい池です。


摩耶山の山頂が遊園地になっていた時代、この池は冬の間スケートリンクとして営業していたそうです。この日も一面氷でしたが、わずかながら流水のためか軽く押さえるだけで割れる状態です。30年以上前はもう少し寒さも厳しかったでしょうからスケートもできたのでしょうか。でも地図をみればわかりますが、せいぜい十数m程度の小さな池なのでジャンプのような大技は無理でしょう。開催中の冬季オリンピックのスピードスケートの平均速度は秒速10mをはるかに超えているので、最速時なら一秒で横断してしまうサイズです。

以前六甲山 - Part 46にも書きましたが、1976年に発生した摩耶山中腹の天上寺の火災焼失により摩耶山の観光も影響を受け、それからほどなくして山上遊園地も廃止に追い込まれたようです。その遊園地にはジェットコースターもあったそうですが、その跡の一部は遊歩道として整備されています。その入り口付近からの画像です。この遊歩道の右側の壁が少し赤みを帯びてると思いませんか?



近づいてみると微かな赤いペイントの跡がありよく見てみると1m四方に一文字ずつ丸みを帯びた字体で「ジエットコースター」と読めました。この壁がどこにあるか位置関係はこんな感じです。


掬星台から階段を下りてきた人が一番目にしやすい場所に書かれているように見受けられます。今となっては離れていると文字があることすら判りません。私も近づいてみて初めてペイントがあることに気付きました。試しに一文字ずつ撮った写真を張り合わせて見ました。ブログの画面に納まる範囲に縮小すると離れて見るのと似たようになりますが、ほとんど読み取れませんよね?



画像の下につけた線の文字は、上の写真と同じサイズで文字の輪郭を抜き出したものです。コントラストを上げて確認とれた輪郭を赤で、推測で描いた部分は黒です。特に線の末端が不鮮明で判りにくくなっています。少し右へ行くほど下がっているのは写真を撮る角度(水平線)がわずかにずれる癖があり、水平方向につなぐとそのずれがどんどん右へ行くほど大きくなっているためです。こんなところで自分の癖に向き合うのはちょっと予想外でしたが。

右寄りの文字のほうが読み取りやすいかとは思いますが、より日差しが強かったのもあります。縦の黒い筋は藤棚のようにつくられたものの影です。でもこの輪郭を見ると「エ」の文字はどうみても小さい「ェ」ではないですね。でも当時の案内図には小さい「ェ」が使われてたりと色々のようです。同じ頃の案内図にあるトゥエンティクロスの表記は「トウエンテイクロス」だったりします。

試しに一番読み取りやすかった「タ」の文字の画像は近づくとこんな感じです。まるでどこか古い墓室の壁画みたいな有様ですが。


単独で見るとほとんど「ク」にしか見えませんけどはっきりと文字の形は見て取れます。昔の案内図にはこの文字のあたりから乗り込んでいたように見えますが、正確な図ではないので確かなことは判りませんでした。進行方向は一枚だけ見つけた写真から推測すると、この文字を右手に見る方向ではないかと推測されます。ここから乗り込み8の字のコースを進んで交差をくぐり、Uターンし斜面へ向かって上昇し、飛び出すようなコースを描いていたそうです。その部分は恐らく今は地図上で緑に色付けした遊歩道の右側の道のあたりです。

恐らくジェットコースターに乗ったことあるのは今40代から50代、その彼らが飛び出しそうになった時に見た風景はこんな景色だったことでしょう。

3枚目の飛び石の遊歩道の写真とは反対方向の画像です。

展望の利く東向きの斜面は地図をみてもやや傾斜のきつい斜面が広がっていることがわかりますが、目の前に数メートルの高さの木の梢が見えるような傾斜です。地図の等高線は10m間隔なので10mちょっとで10mを下る斜面。古い地図にはそこに展望台があったことを示していますが今はありません。その一画は周りと違って今も森の繁みはなく、芝生に何本かの苗木が植えられています。

私がアジサイ池の写真を撮ったあたりは野外劇場のステージがあった場所に近いところです。摩耶山中腹での火災からおよそ2年後の1978年、当時高校生だった私は吹奏楽部の合宿で既に廃墟同然になっていたこの野外劇場で練習した記憶があります。その後ステージや観客席として作られていたコンクリートの段差は撤去され自然観察園になりました。

ちょっと飛躍しますがここに山上遊園地があったのは、未登頂峰に登攀成功すればそれは征服と呼ばれていた時代です。反則技で今から振り返って見れば老若男女いつでもこの山上で遊ぶことができたこの場所のほうが、その征服という言葉を使うのに相応しかったのではないかと思うのはちょっと皮肉が過ぎるでしょうか。

六甲山系電子植生図鑑いろいろランキング(六甲砂防事務所)
六甲山楽しみ情報ボックス(六甲山の歴史・文化のページですが一番下にジェットコースターの写真があります。)



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ツマのkatokyoです。ご無沙汰しています。
更新はさらにゆっくりペースですが、良かったらお付き合い下さい。

暖かくなったかと思ったら、また凍るような冷たい風が吹く日が続いていますね。
寒さが <大> の苦手な私は早く暖かくなってほしいなあ、とひたすら願っています。

この季節は寒いのと同時に乾燥も気になります。
顔はもちろんの事、手の乾燥にも気をつけています。
以前、ジュリーク の記事にも書いたのですが、私は仕事柄 一日中PCを触っているので、同僚とはPCを操作しながら話す事が多いです。そういう時って意外と手に目が行くのですよね。一応(?)女性なので、あまりみすぼらしい状態でいるのは良くないかなあと。綺麗な手からは程遠くても、それなりにケアしておきたいなあと思っています。

今まで色々なハンドクリームを試しました。私はやたら効果バツグンみたいなものは苦手です。出来る限り安全で自然なものを選んでいます。その中で最近気に入っているのが 松山油脂の 「シア脂のハンドクリーム」。松山油脂の事は 関連会社のMARKS&WEBも含めて何度もこのBlogに書いています。安全で高い品質の商品を求めやすい価格で提供していて、我が家は洗濯からお風呂の石鹸など等、多くの商品を長い間愛用しています。このハンドクリームは 「チューブから出したときにシア脂がそのまま出てきている」 と思える質感や手肌への浸透性を考えて開発したそうです。



松山油脂には 「柚子(ゆず)ハンドクリーム」 があり、天然柚子の香りが心地よくこちらもおすすめなのですが、寒さが厳しいこの季節にはよりしっかりとした感触のものが欲しくなります。このシア脂のハンドクリームは手につけた感覚は固めでこってりした感じ。でも手に広げていくとどんどん馴染んでいきます。そして最後はさらっとした膜が手全体を覆う感じなります。

ハンドクリームは職場に置いておいて、ちょっと乾燥する時につけたり、昼休みにリラックスタイムを兼ねて丁寧にハンドマッサージしたりしています。すぐキーボードを触るのですが、「さらっと乾いてべたべたしない」 のがシア脂のハンドクリームの特徴だそう。なのでこの点は満足しています。

香料も無添加なので香りに敏感な人にも使いやすいと思います。ハンドクリームは香りが強いものが多いですよね。以前紹介したジュリークや愛用しているMARKS&WEBのものは天然の精油の香りで人工的な香りに比べるとおだやかだと思うのですが、女性には受け入れやすくても、男性は苦手な事が多いです。今の職場は男性が多いので気をつけるようにしています。その点もこちらは安心してたっぷり使う事が出来ます。原料そのもののふんわりとした油の香りです。

まだまだ寒い日が続きますが、体をいたわって乗り切りたいですね。

松山油脂
スタッフの方のページ。(おすすめ製品 「シア脂のハンドクリーム」


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