好きなもの ほしいもの。モノには色々な物語があると思っています。
(写真は毎日使っている市原平兵衞商店のお箸です)
まずはお箸から



Zoomyです。

お盆シーズンを直撃した台風11号でしたが、皆様影響ありましたでしょうか。

この台風の進路上では本体とは離れた外周の様な雨雲のため到達前に大雨が降り、一段落してから本番というダブルパンチ状態でした。その合間は神戸では半日ほどあり、薄日も射すこともありました。最初の雨が落ち着いたのは8月9日昼前、台風の雨風が収まったのは10日午後でした。

台風明けの11日に地蔵谷を登り、桜谷を森林植物園まで降りてきました。その時の地蔵谷の滝の様子です。

六甲山 - Part 92Part 91で取り上げている滝なので比較のため先頭に掲載です。

そして本番到来の前日9日の夕方、既に布引雄滝の水量はこんな状態になっていました。この時は「隙間」を突いての散歩なので、市が原付近までしか歩いていません。なお市が原にかけられていた橋も流されています。

およそ、年に一度はこれくらいの水量になることはあるそうで、去年の画像も検索すると色々ありました。この水量は何年に一度というものではなさそうです。私が目にしたのは5年振りでその時の様子は過去記事に残っています。今回は台風通過後の8月10日午後に撮影されたと思われる動画が検索で引っ掛かりましたが、5年前の滝よりも水量が多く、雄滝では滝壺の幅一杯に流れ落ちる様子が撮影されていました。

恐らく昨年も台風後に丸太橋が流された森林植物園東口ですが、今回の台風でまた流されてしまいました。植物園のページにも案内が出ています。(8月14日現在)

この写真は植物園東口の対岸から撮ったもので、上の色の濃い部分の中央に支柱1本を残しています。現時点(8月14日更新)では植物園東口は閉鎖とのことです。以前この橋が流された時にに上流側の頑丈な橋を渡って迂回していましたが、その時の迂回路の跡は水の流れが変わり削られてしまって通れません。下流側からはトゥエンティクロスではなく平行する森林管理道からは普段の水量であればアクセス可能ですが、その先で登山道陥没です。

上の写真と反対側から取ったのがこちらの写真です。左端に写っているのが丸太橋の支柱です。

流される前の様子は六甲山 - Part 90 の6枚目の写真が残っています。

順序は前後しますが、ここの上流にあたる桜谷出会いの渡渉箇所はこんな状況になっています。

ここもやはり渡渉用の置石が流されています。並んでる様子は上のリンクのPart 90にも写真があります。前置きなしに「ここも」と書きましたが、地蔵谷でも渡渉箇所に置かれていた石は必ず幾つかが流されていました。そのため上流側に迂回したり、川の中の石を少し移動して足場を確保して渡りました。そのままでは渡れない場所が何箇所かありました。

布引貯水池は台風通過前にはまだ澄んでいたのですが、通過後はこの通り濁っています。


そして貯水池の放水路隋道入り口付近には冠水の跡が残されていました。ダムの取水口はこの少し上流側にあり分水隋道として貯水池へ至る元の川筋へ通じています。

この写真は放水路隋道の入り口ですが、ここから100m程先に分水隋道の出口があり、そこまでの元の川筋は枯れ川として残されています。放水路隋道の入り口付近がこのような丸太が打ち上げられるからには少なくとも膝下位までは水位が上がっていたものと推測されます。そうなると水はダム取水用の分水路のほうへオーバーフローして貯水池に流れ込んだものと思われます。9日の時点で貯水池は満水ではなく台風通過後は濁っていることからもそのことが推測できます。

そして台風11号は道路にも大きな傷跡を残しています。12日の時点で9箇所、14日の時点で7箇所の通行止めが神戸市のホームページに掲載され、芦有ドライブウェイも奥池~有馬間が通行止めとなっています。

六甲山へ通じる6本の道路の14日時点の状態はというと。

西:西六甲ドライブウェイ(明石神戸宝塚線県道16号)…復旧作業中
南:表六甲ドライブウェイ…復旧予定未定
南:芦有ドライブウェイ…芦屋から奥池まで通行可、奥池から宝殿まで通行止め
北:芦有ドライブウェイ…通行止め
北:裏六甲ドライブウェイ…今週復旧予定
東:明石神戸宝塚線宝塚方面…被害情報見当たらず

車でのアクセスは県道16号1本のみのように見受けられます。当然これらの道路を利用しているバス路線はすべて運休です。

残りの交通機関である、六甲ケーブル、摩耶ビューライン、六甲有馬ロープウェイは運行されているようです。森林植物園は台風通過の翌日から開園していますが、六甲山牧場は道路復旧まで休園見込みです。

特に芦有ドライブウェイの有馬トンネル入り口付近の画像は上からの土砂でトンネル入り口が全く写っていません。完全に塞がれたのかどうかは写真からは判断できませんが、すぐに復旧できるような状況にはなさそうに思えます。

登山道には風によると思しき栗が落ちていました。




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Zoomyです。

前回の六甲山の記事(六甲山 - Part 91)に載せた滝をまた訪れました。大雨への警戒を呼びかけて特別警報のきっかけとなった台風8号が週の後半日本各地に上陸した後の土曜日です。写真クリックで元の解像度の写真が表示されます。


最近の六甲山のガイドブックを確認していませんが、手持ちのガイドブックには経験者向きと書いてある地蔵谷というコースにある滝です。

前回のこの滝との違いは季節だけではありません。訪れた時刻も異なります。1月は10時台ですが、今回は12時台です。そのため滝には光があたり、明るい部分は白飛びするほど明るくなっています。そして雨が降って間もないこともあって少しだけ水量が多くなっているので今回のほうが迫力があります。

光の当たってない下半分ですが、曇った冬よりは十分明るいので木漏れ日でもそれなりに見ごたえあります。


そしてこのコースにはこの滝以外にも小振りながらも見過ごすにはもったいない滝がそこかしこにあります。

ただ登山道からは見下ろすことは出来ても、この写真のように真正面から見ることは叶いません。この風景を楽しむには若干「道を踏み外す」必要があります。もちろん登山道以外に簡単に足を踏み入れることを勧める積もりはありません。

こんな滝を登山道から見下ろすことが出来るコースというのもこの道の魅力の一つと私は思っています。一応、断りとしてこの写真を撮るために足を踏み入れる際には、踏み跡の濃い場所を選んで、極力表土を崩さないといった出来うる限りの注意を払っています。

春先には目立って遅く新芽を出すネムノキですが、もう花も終わっています。

この季節ですが、まだネムノキにとっては新緑と言えるかも知れません。

リョウブはまだしっかり固い蕾でした。この様子なら来週からでしょうか。


この季節のこのブログによく登場していたキノコ類ですが、今年は若干少なめのように思います。やはり少し梅雨にしては雨が少ないように思います。

名前は判りませんが、アカイボカサタケやキイボカサタケに形は少し似ているようには見えます。六甲山 - キノコ編 Part 2 に載せたのと似ています。今回のもその記事も同じ桜谷で見かけたものです。

キノコよりは同定がしやすいはずのイトトンボの仲間もこのブログに何回か登場しています。

六甲山 - Part 66にも載せているのですが、結局同定出来なかったトンボとほぼ同じように見えます。

地蔵谷のコースにあるスギの巨木、といっても植林のものよりは明らかに太い程度ですが、表皮がなかなか味わいある様相をしていました。


台風の雨もこの近辺では被害が出すようなものではなかったようですが、それでも普段よりは水量も多く若干濁っていました。朝8時と昼1時台の布引雌滝の様子を並べてみました。

左が朝のもので右が昼ですが、よく見ると右側のほうがわずかに水量が増えています。ちょっとの違いですが、音も違いました。上流での取水の影響もあるので、この滝の水量で上流の様子を推し量ることは難しいようです。

この季節、暑くなると大抵摩耶山からは植物園まで降りてバスで帰ってしまうのですが、この日は珍しく新神戸へ降りてきました。地蔵谷のコースを降りたのは初めてです。滅多に人に会わないコースと思っていたものの逆方向で意外と人にすれ違うという新たな「発見」がありました。

まあこれを発見と呼ぶのも大袈裟かも知れませんが、5年以上六甲山歩き続けていても歩くたびに何か初めてものがあるのも、歩き続けているが故に少しづつ見えてくるもの有るからかも知れません。

これってJ.J.ルソーの有名な言葉、「理性、判断力はゆっくり歩いてやってくるが、偏見は群れをなしてやってくる」の判断力、としたらゆっくりとしかこない、て事ですね。


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Zoomy です。ご無沙汰しています。

この週末、雨の予報だったこともあり、姫路城の足場がほとんど取れたと教えてもらい、案内して頂いて何年か振りに姫路へ向かいました。まだ内部の見学は出来ませんが、外装が取れたばかりの姿を見るという趣旨です。

JR姫路駅が高架に改装されてから、二階部分からこの風景を楽しめるようになっています。


近づくと以前に比べて白く輝いています。クリックで天守部分の元の解像度の写真が表示されます。

お濠を渡って正面からの風景です。

天守の石垣の前に少しまだ足場が残っている程度で、天守への眺望を遮るものはただクレーンのみとなりました。

次は少し正面右手より回り込んで東側からの風景です。


さらに北に進んで内堀の外側から南向きに見た天守です。


この日はお城に隣接する好古園に立ち寄りました。写真はその中でも最大の庭を楽しめる建物です。

パンフレットによると、姫路市制百周年を記念して平成4年に造営されたとありました。

姫路城と好古園の見頃の花はというと。もうピークは過ぎていましたが、アジサイはまだ蕾も少し残っているので探せば元気のいい開花間もないものもみられました。


こちらはその香りから断定可能なクチナシですが、調べてみると変種のヒメクチナシもあると出てきました。

はて、どちらでしょう、全体に小振りな印象はるので変種のほうかも知れません。

園内は季節の花を楽しめるよういろんな草花が栽培されています。その一つが大賀ハスです。

もう夕方だったので閉じた後でしょうか。

こちらはまだ蕾だと思うのですが、色合いがとても美しく凛とした様子が伝わってきました。



今回珍しく、写真に動くものがいます。ウマノスズクサがないと育たないらしいジャコウアゲハがその園内を飛んでいました。

こちらは雌だそうです。ジャコウアゲハのためにウマノスズクサを植えてあると看板に書いてありました。500m近く離れたお城の中でも見かけた理由はここで納得でした。その時は待てども全然止まってくれなくて写真にはとれませんでした。動いている蝶を撮る気合と体力(機材と技術?)は持ち合わせていません。

この日3時間以上歩き回り、写真で立ち止まっている時間は多かったのですが、座って休憩はしてませんでした。その後に立ち寄ったのが、姫路駅の駅ビル内にある日本酒テイスティングバー「試」(こころみ)でした。ここもスタンディングです。結局帰りの電車で座るまで、撮影にしゃがんだ以外5時間以上全く座らなかったのですが、それをしんどいとも感じず出来てしまうところは我ながら驚きました。日頃の六甲山を歩いているおかげでしょうね。

その日本酒テイスティングバーは兵庫県内のお酒二百数十種類の有料試飲が出来るというものです。すべて1杯60mlだそうです。どちらかというと季節限定や高級品の純米大吟醸よりも定番の在庫が目立ちます。飲んだお酒は名刺サイズのカードがもらえます。



姫路に行く理由が増えたようです。


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Zoomyです。

ご無沙汰しています。出張が重なったりして六甲山にもご無沙汰していました。このシーズンは紅葉を楽しめなかったのですが、雪や氷の景色が楽しみな季節が近づいてきました。

そうは言いながら六甲山の北側斜面の滝にはまだ行ってません。歩いたのは六甲山のガイド本によっては点線の中級者向けコースと記載されていることもある地蔵谷のコースです。六甲山縦走コースの天狗道はおよそ尾根筋の道ですが、その北寄りの沢筋を上るのがこのコースです。

そのコースにある滝を始めて訪れました。名前は地蔵谷大滝と呼ばれているそうです。


この日このコースで唯一すれ違った人に滝の名前を聞いたところ、40年代に出版された本の中に地蔵谷大滝と書いてあったのを見たことがある、と教えていただきました。検索すると滝の動画に至るまで色々ありました。

もちろん、このコースを歩いたのは初めてではないので、滝の存在は知っていましたが、登山道からは藪を通して微かに見えるだけでした。その滝の周辺は全て断崖絶壁でした。

大きな滝だけにどこかにきっと踏み跡はあるに違いないと思っていたのですが、下流側に少し戻ると踏み跡があり、途中からは長らく手入れされていないと見受けられる石段がありました。流れの傍までは降りられますが、その先は道はないのでそこから眺めるのが一番安全でしょう。

水量が多くなければ滝壺の間近にまで行けますが、整備された登山道しか歩いたことない方にはお勧めはしないでおきます。あくまでも自己責任となります。

地蔵谷の流れは生田川本流よりも透き通って見えました。


この道には次の写真のような背丈を少し越える程度の小さな滝がいくつもあり、渓流沿いのハイキングを楽しめる道となっています。

もちろん六甲山系なので途中にダム越えの急斜面はいくつかあります。

それとこのコースには何箇所か切り立った崖の上を歩く道があります。他の整備された道と違って幅が狭いのでそういう場所でのすれ違いはしないほうが無難な場所です。

この季節足元の風景が変わってきます。


普通ならザクザクと霜柱を踏む音を楽しむところですが、この日の霜柱はちょっと様子が違いました。場所によっては石を持ち上げたり、長さ10cmを越えるものもありました。

逆に道の表面に頭を出している石が陥没していたのですが、それは陥没ではなく登山道全体が霜柱で盛り上がっているのでした。それが固くてざくっと折れる音がしないのです。岩の上を歩いているような乾いた足音がして足跡も残りませんでした。

そして摩耶山山頂付近のアジサイ池の流れ口の氷柱はご覧の通りです。

流れる水が凍るまでではないですが、水しぶきが出来る場所には氷の柱が育っていました。この調子で冷え込んでいると六甲山北側斜面の滝は順調に凍り続けてくれるので、寒さの中にほのかな楽しみが増えます。

去年は1月下旬に平年よりかなり暖かい日があったので氷も一旦解けてしまったのですが、その分かどうか2月の後半になかなか暖かくならず遅くまで氷瀑の風景を楽しめました。さて、今年の天気はどうなるのか楽しみです。


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Zoomyです。

少し古い本の話です。1991年に柴田書店より発行されたものですが、私が見た範囲では2006年にも版を重ねていました。2,3年前にも本屋で見かけた覚えもあります。



タイトルもずばりそのものですが、スパイスの解説だけでなく料理の中でどう使うのかに主眼が置かれているように思います。その冒頭の1/5ほどをスパイスの解説に使われていますが、中身はこんな様子です。



ガラムマサラの項にはおふくろの味と書かれていますが、それぞれの家のレシピがある、というのもこの本で初めて知りました。スパイスを扱うメーカーが作るものと思い込んでいたので家庭の味というのは驚きでした。

そしてそのレシピ通りに作ったのが次の写真です。

本の写真の中のと似た出来栄えと一人喜んでいますが、見た目以上にこの香りがなかなか気に入ってます。うちの本は初版の1991年で出版後間もない頃に買ったものですがそれ以来ずっと作って常備しているスパイスになっています。市販のガラムマサラも常備していますが、そちらはカレーにどさっと足す時が出番です。

レシピはクミンシード、クローブ、黒胡椒、シナモン、ベイリーフ、ビッグカルダモンですが、最後のビッグカルダモンがこのスパイスの決め手になっています。

ビッグカルダモンは見たことない方もあるかも知れませんが、普通のカルダモンと違って色も茶色です。なのでブラウンカルダモンやブラックカルダモンと呼ばれることもあるようです。

写真のもので一番大きなものは長さ約3cm幅2cm程度です。緑色のカルダモンよりも相当大きく、名前の通りです。今私の手元にあるのは横浜中華街の耀盛號(ようせいこう)のラベルが付いたものですが、品名はカルダモンとしか書いていません。漢字は草果(知らないと読めない!)が当ててあります。

なぜこのスパイスが決め手かというと、一度このビッグカルダモンがなくて普通のカルダモンで作ってみたことがあるのですが、全く香りが違いました。改めてビッグカルダモンを検索すると、グリーンのものより香りが強くタイプも違うため互いに代用品にはならないそうです。

作り方は粉のスパイスを混ぜるのではなく粒のものをミキサーで砕いて篩にかけるのを繰り返すというものです。それも大切な点かとは思います。

香りを文字で表すのは難しいのですが、このガラムマサラにガーリックと酢を加えるとウスターソースの香りに少し近いような香りです。一緒に使うと相性がよく風味をよくしたいけど塩味や酸味を足したくないときには重宝しています。

20年位前、まだインターネット黎明期と言われていた頃かと思いますが、池袋の西武百貨店のスパイス売場でビッグカルダモンを買った時には売場の人に「これ、何に使うんですか?」と聞かれてしまいました。まあ、私もガラムマサラしか使い方は知りませんが。

本に話を戻せば、ガラムマサラ以外にも使い続けているスパイスがあります。クミンとマスタードシードを炒って砕いたスパイスです。この応用でマスタードシードだけを炒ってすり鉢で砕いて使うこともあります。香ばしいので応用範囲も広く、普段のサラダに使ったりとインド料理以外に使うことの方が多いほどです。

ガラムマサラもカレー以外の使用頻度は高いです。この本からはインド料理のことよりも料理にスパイスをどう使うのかを教えてもらったように思います。


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Zoomyです。

毎週のように台風の接近を伝えるニュースを聞きながら、この週末も六甲山へ行くのはその一週間前の次点では諦めていました。2つの台風が同時に近づき進路の予報が大きく変わるかも知れなかったので様子を見ながら判断するしかないなと、予報の変化を見ていました。

近畿地方に接近する見込みは週の後半から週末に変化して行き、その後はまた週の後半へと前倒しされていきました。そして金曜日に翌日土曜日の予報は一日雨の予報から、午後曇りに変化し、その曇りも朝からに変わっていきました。

そして、その土曜日当日は晴れ間も多く見られる天気となりました。そのため新神戸の布引の雌滝が水量豊富でも日を浴びる珍しい姿となりました。

写真の下の方に見える橋の欄干の影には撮影者自身の影も写りこんでいます。水量豊富な時は曇っていることが多く、今まで同じような時間に何回も写真をとっていますが、ここに影があることを初めて気が付きました。

散々このブログに登場しているもう一つの布引の滝ですが、何気ないこの姿も実際はなかなか見られません。

というのも大抵水量豊富なときは濁っているので、ちょっと茶色いのですよね。

その水量のため歩いた順序とは前後しますが、その上流の支流である桜谷への入り口付近で川を渡る場所はこんな状態になっています。

普段は全ての石は水の上に顔を出している場所です。写真ではその深さは判りにくいですが、一番浅い所を選べば10cmもない程度です。ですが、足の甲の上を越えていく水量となるので、足を置くときには足は流されそうになります。

こんな時には流れに対して垂直方向に足を置くと予想以上に流れに押されるので、流れと水平に足を置いて、対岸ではなく上流側を向いてカニの横歩きのように渡っていきました。

些細なことですが、流れる水の怖さの片鱗をこういう安全圏内で垣間見るの悪くないなとも思ったりします。その危機意識が役に立つことがこないことを願うのは言うまでもありませんが。

最近のガイドブックの中には桜谷は点線コース(上中級者向け)と書かれているものもあるようですが、水量が豊富なときには、こんなせせらぎが見られるコースです。

普段は岩の間を細々と流れている場所です。

そしてこのコースでは数少ない滝もこの日は少し普段よりは立派になりました。ちょっとシャッターを長めにして見ました。


今年の度重なる台風の降雨で渡渉箇所の踏み石が流されてしまった森林植物園東口ですが、橋がかけられました。

上流側の頑丈な橋を迂回していたのですが、その必要がなくなりました。

でも傷跡はこれだけではありません。登山道には一抱えもある落石が転がっていました。

木にぶつかって止まったらしく、幹には痛々しい跡が残されていました、

一雨ごとに季節は進むと言われる秋ですが、台風で時ならぬ暑さに見舞われたりもしました。それでも季節は巡ってきています。カキの葉の紅葉と柿です。もしかしたら両方とも台風のために早めに落ちたものかもしれません。

今はまだカキの葉の紅葉は始まったばかりのようです。

近くにはヤマザクラの落ち葉もありましたが、少し色付いてきています。なのでもしかしたら、この実はヤマザクラものなのかも知れませんが、私にはこれだけで見極める知識はありません。

倒木の上のスギの芽吹きでしょうか。背景の倒木のコケがなければもう少し目立つのですが、そこはお許しを。さすがにそのためにコケをのけるのはヤマの掟では許されないでしょう。基本コケは踏まないのが山歩きのルールだそうです。踏む必要のない、若しくは踏むと危ないような場所だからコケもあるということでしょう。

で、肝心の紅葉はというと、六甲山で一番早く紅葉するらしいシラキが一部で紅葉見頃を迎えたものがみられるようになって来ました。

とはいっても尾根筋ではあまり見かけないのでそれほど

指標にはならないかもしれませんが。全く何も見られない状態ではないので、紅葉シーズンがようやく始まったというところでしょうか。


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Zoomyです。

遅くなってしまいましたが、先週新神戸から摩耶山までを歩いてきた様子です。布引貯水池がオーバーフローをしているのを久しぶりに見たように思います。私が見たのは春先以来です。


涼しくなったとは言え、まだまだ汗ばむことの多い日が続いています。水に涼を求める気持ちは十分健在です。森林植物園東口付近の川の様子を切り取ってみました。


川沿いの登山道では台風18号から1週間弱でしたが、まだ普段よりは少し水量が豊富でした。六甲山 - Part 87 で道が霧の中でなく砂の中に消えて行ったと書いた場所です。その時点では砂に埋もれている場所から反対向きに撮ったのがこの写真です。


Part - 87の場所がその一ヶ月後にどう変わっていたかというと、砂に埋もれて橋は上流側に移されたもののそこへ至る道が大雨で削り取られてまた元の場所に戻ってきていました。

その時は次の写真のように小さな丸木橋がかけられていました。

この写真の上左端に写っている植物はその前の写真右上と同じ位置にあります。

ところがこの小さな丸木橋も跡形なく、反対側からの写真はほぼ丸木橋のあった位置から撮ったものです。2年程前の様子が六甲山 - Part 73 の3枚目からの写真に載せてありますが、この頃から比べると川筋は目測ですが少なくとも1m以上砂でかさ上げされています。

この時期それほど花は目立ちません。だめ元で2,3枚撮ったら辛うじてピントがあっているのがありました。

でも名前はわかりません。葉をちゃんと撮ってないのでちょっと私にはヒントが少な過ぎます。

そして夏の定番のツユクサですが、細々とある程度の期間咲き続けてくれるのでなんとかいい状態のものに出会えました。


雨の後となれば、このブログに登場するのは筍でないのはお決まりのようになっていますが。


今年も状態のいいタマゴタケがありました。

今年は雨が少なかったので、ようやく出て来たという感じがします。

蛇足ながら去年も水不足がニュースになっていた記憶があります。今年も台風が来るまで猛暑と水不足の単語はニュースでの出現頻度は高かったように思います。一年前の夏はシーズン中に一度も蚊に刺されませんでした。今年も夏前半には家の中で蚊を見かけることはありませんでした。台風が通り過ぎてから初めて刺されましたが、水不足はこんなところにも影響あるのかも知れません。




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Zoomyです。

関西は連日暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。さすがに晴れた日には昼に出かけるのは気持ちの準備が必要になってきました。

神戸だけではないですが、雨が少なく乾き気味なので布引雌滝もこんなに細くなっています。これでは布というより糸です。

写真はまだ滝に日の当たる前なので光量不足は補いきれません。近くの公園ではラジオ体操をやっていました。

当然山へ登るには普通に出かける以上の覚悟と準備が要ります。少しずつ暑くなるに連れてどう装備を変えていくのかは慣らしていかないと、一般論は通用しない部分があります。

特に水分をどれ程持つのかは大切です。感覚的ですが、私の場合はペットボトル1本500mlの補給で済む範囲なら塩分補給がなくてもそれほど疲れたりとかしません。その倍ほどの水分補給をするようになると塩分補給があったほうが楽に感じます。

天候によってコースの温度が概略どれくらいになるのかも体感としての感覚が必要になります。どんな栄養分とどれほどの水分が必要になるのかも人によって異なるでしょうから、それを知るには少しずつ試してみるのが結局一番近道のように思います。

白状すると試してみるまで夏に六甲山に登れるとは思っていませんでした。登れるのは判りましたがそれなりに準備が必要ということのようです。

去年もこの時期目立つのはクサギとヤイトバナ(ヘクソカヅラ)ばかりとボヤキ気味に書いてありますが、今年も最初に登山道で目にしたのはクサギでした。

この写真は最初のものではありませんが、少し登ってからのもので麓のものより綺麗でした。改めて近づいて写真をとってこんなにしべが長いのに初めて気が付きました。

ヤイトバナ(ヘクソカヅラ)は昆虫がお食事中のようです。


つる草なので登山道沿いでは厄介者にされることもあるセンニンソウですが、この時期の花は爽やかです。


この季節の山歩きの基本、暑くなる前に歩く、日陰のコースを選ぶ、というのは必須になります。普段はハイカーで溢れる市が原ですが、早朝なのに誰も居ませんでした。

もう一つの手ですが例えば神戸市立森林植物園(標高400m付近)まで行って歩き始める手があります。知り合いのトレイルランナーもこの手を使っていると話を聞きました。ケーブルカーで上がって尾根筋だけを歩いている人もいます。尾根筋の傾斜の少ない場所なら日陰を選べば流れるような汗をかかなくても歩けます。

特に新神戸周辺は布引貯水池までが暑いのでそこを避ける点では効果的かと思います。市が原で誰も見かけなかったのは既にみなさん実践済みということでしょう。

古い話ですが六甲山 - Part 53に3枚目の写真で「崖っぷち人生」として掲載した写真がありますが、久々の崖っぷちシリーズです。説明不要な崖っぷち振りです。

川の中の大岩の側面なので、大雨の時には確実に水に浸かります。

朝早めに行動を始めると特に西向き斜面では日の光の当たり始めた光景に出会えます。

この写真の足元にはその影が斜面に伸びていました。

そして水面に写る光にカメラを向けるとこんな画像になりました。

直接当たり続けばば状況次第では命に及ぶ危険さえある真夏の日光も、反射した姿はこんなにも優しく水面を輝かせてくれていました。


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Zoomyです。

3連休の中日、京都のワイン仲間のお宅にお邪魔してのワイン会でした。

記事が長くなりそうなので文章は手短に。料理からいきましょう。パンはどこのかを聞き逃してしまいました。

シンプルなバゲットが一番おいしかったように思いました。

山菜の奥に見えるのはスモークのマグロでした。


そして山形からハンドキャリーされたその隣県秋田のジュンサイです。

恐らくその新鮮さはなかなかのもののはずです。結構プリプリしてました。

こちらは商品名いぶりたけのこ。いぶりがっこ、は聞いたことはありましたが筍は初めてでした。

と同時に「がっこ」は漬物のこと、と教えてもらいました。

高い湿気ではありましたが、クーラーのおかげでこういう贅沢もできました。ハモ鍋です。


こちらは赤ワインにあわせての牛筋。


そして水茄子と白茄子です。


ここからお酒ですが、到底全部載せきれないので、ピックアップしておきます。これが一番おいしい白という訳ではないのですが、写真はこれが一番綺麗に撮れてました。

こちらは透過光のおかげでまるで水が入っているような色合いに見えますが、もちろん中身はワインです。が、若干古さが際立つ感じがありました。なので、このボトルは軽く1杯ずつ飲むと半分位残して次の白ワインのムルソー1997年に進みました。十分若いワインに感じましたがすでに10年を超える時を経たものです。誰しもムルソーのほうが美味しいとの意見でした。

日本酒も開いたりした合間にもう一度このワインを飲んでみると最初に目立った古さは落ち着いて普通にまろやかなワインとして飲める程度にまでなっていました。その点では一番意外なワインでした。

4,5種類の日本酒が開いたような気がしますが、やはりこの作り手は好きな味でした。

でもこのラベル、名前とデザインともに目を引くように思うのですが。利き酒用の猪口の底の二重丸が使われているのではというのは酒飲みならすぐにわかるでしょうけど、それをラベルのデザインにするとは。

今回の一番古株はこちら。全体の2,3割と言われる格付けワインの中にあってはその底辺に近いところにランク付けされるものですが、長期熟成にも定評ある作り手のものだけに30数年過ぎても枯れてませんでした。


しかし7人にしてはよく飲んだものです。まだ残っているボトルがあるとはいえ、この右側にもはみ出したのが2,3本あります。


今回選んだぐい飲みはこの金属のもの。夏の涼です。

ほんの少し最初の一口はこの器のほうがひんやりしているように感じました。その僅かの感触を楽しむためにわざわざこのような金属の器を使うことを考え出した職人の繊細な感覚と意気込みは、静かな力となってこの器に湛えられているように見えるのは気のせいでしょうか。

毎回何か写真に撮りたくなるものがあるのですが今回はこちらです。

本人によると入れ物に挿しただけ、とのこと。当然その通りなのでしょうけど、それが絵になってこその一言でしょうね。そんなことを考えながら完全に暮れた道を自宅に向かいました。


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Zoomyです。

週末に暑さにも懲りず、新神戸から摩耶山まで登ったのですが、下から見上げた山はすっぽり霧の中でした。次の写真から察するに新神戸周辺の境目は布引の貯水池よりも少し高めところだったようです。


順序は前後しますが、目的地の摩耶山山頂からほど近い摩耶ロープウェイの終着駅のある掬星台は広場の向こう側が見えない有様でした。


そしてそこに至る登山道も霧の中へ溶け込んでいくように霞んでいました。


ところがその道はこないだの豪雨のためか、霧ではなく砂の中へ消えていきました。

枝を渡してあるのが元々の登山道ですが、砂に埋もれたため左側へ迂回しています。

ここは昨年も沢を渡る場所が水没していたこともある箇所でした。およそ似た位置からの撮影した時はこんな様子でした。


そして渡渉箇所がその右端に写っているはずの写真は一面砂に埋もれています。


ここまで一気に砂が流れ込んだのは歩き始めて4年以上なりますが初めて目にしました。この近くで私を追い越していった人は10数年歩いているけどやはり初めて見たそうです。大雨が降ると砂が溜まって川筋が変わるような場所ですが、そんな砂地にはそれに適応した植物が群落を作ったりしていたのですがそれも1mを超える砂の下となりました。

無数の命が目の前を通り過ぎる雨粒のように一瞬の煌きを残して消えていく。それが森の営みの一端であることを改めて感じさせられました。

そこからは少し上流になりますが、今までもこのブログに登場しているエゴノキは流れの中洲に根をはっています。今回のゲリラ豪雨にも耐えて健在で、しっかりと実をつけていました。



雨に濡れる姿は今まで初めてかも知れません。


途中の桜谷にあるごく小さな滝もうっすらと霞んで普段よりちょっとだけ幻想的に見えるのですが、普段の写真が無くては比べようがないかも知れません。


掬星台から階段を下った自然観察園にあるアジサイ池。そのほとりは多くのアジサイが植えられています。そこもやはり霞んでいました。


こちらは途中の桜谷に自生していたものです。あまりにも光量不足の写真だったのですが、珍しく大幅補正してみました。


結局花の写真はアジサイだけでしたが、露に濡れたアジサイはやはりこの時期らしいものですね。掬星台ではありとあらゆる表面はすべて結露する状態でふもととは違い梅雨を満喫した山歩きとなりました。


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Zoomyです。

新緑の季節となりました。皆様大型連休はいかがお過ごしでしたでしょうか。新緑と言って最初のこの写真を載せるのはちょっと悩みましたが、らしいのではと思います。シダの種類はわかりません。


こちらはウラジロノキかと思います。ヒサカキほど多くはないですが、ちらほらと見かけることが出来ます。裏白の意味ですが六甲山系で見かける葉の裏の白い樹木はもちろんこれ一つではありません。

なので裏が白いのは識別のためには参考情報にしかなりません。粗いなめらかな鋸歯は見慣れるとこれとすぐにわかるようになってきました。

新緑が美しいものの一つにこれははずせません。イロハモミジかと思います。

今まで何回もこのブログにも登場している葉です。

でも今の時期花も負けていません。この連休2回の山歩きで見かけた花は10種類を超えました。名前の判ったものを一挙に載せておきます。

4月末ころから咲き始めそろそろ見納めが近づいているのが、いたるところでみかけるウツギの仲間です。


こちらもイチゴの仲間ではかなりよく見かける恐らくクサイチゴです。

新神戸周辺ではそろそろ咲き始めたナガバモミジイチゴと共に見慣れた野いちごです。

4月上旬から咲いているヤマブキはもうほとんど見納めとなりました。でもこの連休中にも綺麗に咲いている花が残っていました。


こちらも4月中旬には咲いていたモミジの花です。葉は散々登場していますが、花はなかなか撮れなくてあまり載せた記憶は薄いです。

そろそろくたびれかけたのが多くなってきたので標高の高いところが見頃かも知れません。

私にはまだまだ葉だけでは見分けのつけられないマルバアオダモも満開でした。

標高の低いところではそろそろ見頃を過ぎているようです。

摩耶山周辺やそれ以上の標高の高いところでは残っているチゴユリです。

もともと低いところではそれほど見かけませんが、200mを超えたあたりから増えてくるように思います。一応簡単に採取できそうな草なので場所は記載しませんが、決して珍しいという印象はありません。

この時期登山道沿いで一番多く見かけたのはこちら、アケビの花です。

野いちごとどちらが多いかという位です。

六甲山ではときどき見られるとても小さなツツジ、シロバナウンゼンツツジは満開です。

花は2cmに満たない小さなツツジです。目測では2cm位ありそうには見えたのですが測ってないのでわかりません。

群落はこんな様子です。2回の山歩きでみかけた一番見事な群落です。


今回初登場のメギです。

が、こちらは神戸市立森林植物園のもので、登山道沿いで見かけたものではありません。まだ自生のものは自分では見つけていませんが、一応六甲山にはあるようです。葉はかなり小さいのですが、ほかにも小さい葉はあるのできっと見過ごしているだけだろうと思います。

以前、実がこのブログにも登場していますが、花は初めてかとおもいます。ツリバナの花です。

花は数mm~1cm弱と小さく色も見ての通りの地味ですが、果実は鮮やかなオレンジ色と目立ちます。

今回2回目の登場となるトリガタハンショウヅルです。

見かけた回数を覚えているほど見つけられていないツル植物です。

それに比べ歩くと必ずどこかで1回は見かけるのはムベです。アケビよりは少ないようには思いますが。

こちらはこれからが見頃を向かえるところのようです。写真のものもようやく開き始めたところです。植物園内で自生していたものですので標高300mは超えていると思われます。

そしてもうひとつこれからなのはコガクウツギです。

見かけたものは大半がまだ蕾でこの一株のみ咲いているのを見つけました。そして区別のつけにくいガマズミの仲間もごく一部では咲き始めていたので、これからが楽しみとなりそうです。ヤマザクラやタムシバのように山を染めるような花は落ち着いてきましたが、小振りながらも美しい花は絶え間なく咲いているようです。まだしばらく目が離せない花模様が続きそうです。




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Zoomyです。

ワイン仲間の一人が結婚することになり、集まってささやかな飲み会を開きました。ワイン仲間の集まりなので当然ワイン会ですが、最近少しずつ日本酒の比率が上がってきています。それでも乾杯はChampagneから。


何回か頂いている作り手ですが、今回はマグナムボトル。気のせいかやはり少しレギュラーサイズより美味しいような気がします。

今回は子連れ参加者もありましたが、こういったパンを特にバターやジャムをつけずに子供に食べさせているあたりはなかなか立派な食育と感心。

ソーセージの入ったパンもちゃんと買ってもらってたのに、食べ比べてこのプレーンなパンをむしゃむしゃと食べ続けていたのはまだ小学生にもなってない年齢にしてはなかなか渋い味の好みかも知れません。

今回の料理の主役は比内地鶏でした。

この鶏のあらを頂いたので、早速翌日スープを取りましたが浮いた油の上品さにはちょっとびっくりです。普段近所で買う鶏の油は冷蔵庫の中ですぐに流れない程度には固まりすが、この鶏の油は翌日は冷蔵庫中でもゆっくりと流れるほどの柔らかさを保っていました。口当たりがさっぱりしているはずです。

順序が逆ですが、黄ニラとホタルイカ。黄ニラの歯ごたえと爽やかな味がホタルイカと絶妙に合いました。


そして最初にChampagneに合わせたのは旬の筍や山菜です。

特に筍は和食の味付けであってもワインとの相性は悪くないです。

他にも比内地鶏のモツ煮込みなどもあって、どうしても「これは日本酒かな?」という声(強要?)も出てきて色々珍しい品を頂くことになりました。

恐らくふらっと酒屋さんに買いに行ってもまぐれ当たりで出会うことすらないような品ではなかろうかという気もします。

肝心の主役についてはプライベートなことにもなるので詳しく書きませんが、時には大変なこともある国際結婚ですが、本人達はきっと障害とも思ってないでしょうから、お幸せにとだけ書いておきます。

私はお相手の方の生まれ年の貴腐ワイン Sauternes を持ち込みでプレゼント代わりとしました。30年を超える時を経てまろやかになった甘味はまた格別でした。2001年東急百貨店で購入し以来自宅で保管していた偶然の在庫ですが、不作の年には作られないこともあるワインだけにあったのは幸運でした。

ワインのラベルは写真立てに飾ってもらえそうな様子です。ほんのちょっぴりながら記念に関わることができたようで、こちらも幸せのお裾分けをもらったように思います。


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ご無沙汰しています。Zoomyです。

今回取り上げる本はこれまたちょっとマニアックな本です。


写真には入れてませんが、本の帯には「きのこやカビが繰り広げる驚異に満ちた多様な世界」と書かれています。2008年9月出版です。その少し前に国立科学博物館で開かれた特別展の展示内容とその背景と解説が含まれています。

どうして今頃になって、というには一つきっかけがあります。今、三田市の人と自然の博物館の展示スペースの一室で「六甲山のキノコ展2013~野生のキノコの不思議な魅力~」が開かれています。(2013年5月6日まで)

小さいスペースながら約400点の標本を展示していました。数もさることながら集めたのが高校生というのも驚きです。

菌類というとついバイ菌という悪者扱いのイメージが強調されているように思いますが、いくら嫌っても常に共存しているのも事実です。身の回りでも新たな細菌の温床となっているのが携帯電話だとか。適度な湿気と栄養素に暖房付きとなれば繁殖しててもおかしくはないかも知れません。

一応この本は一般向けに書かれているので専門用語には一通り解説がついています。ですが決して入門書ではありません。ある程度はこの分野、キノコだけでも構いませんが基礎知識があったほうが理解の助けにはなるでしょう。

最近の遺伝子解析技術のおかげで生物の進化の過程が徐々に明らかになってきているそうです。枝分かれして生物の種として別の生物となるのを分化というそうですが、それを繰り返して今に至ってます。植物との枝分かれのほうが古く、後の動物と菌類との枝分かれのほうが新しいのだとか。動物は植物より菌類のほうに近いと言えなくもないのだそうです。

BBCで「5秒ルール」のことを取り上げていました。「床に落ちた食べ物の5秒ルールは本当?」というものでした。子供のこぼした食べ物の扱いにちょっと悩む親の姿は国が違っても変わらないようです。記事のことよりもイギリスにもあったんだ、このルール、ということのほうが新鮮です。でも日本の5秒ルール(もしかして3秒?)は床の上ではなく、皿から机の上にこぼれたものに使ってるのを聞いたことはあるのですが。床はちょっと no thanks というのが正直なところではあります。

話はそれますが土を住空間に持ち込まない日本の生活スタイルは土に対して、何か危険なものが隠れていることを長年の経験の中から感じ取っていたのではないかと予想しています。キツネやタヌキが人を化かすと信じられていたとしてもそれくらいの冷静な目は持っていたのではないかと思いたいです。

靴を脱ぐのは菌類である白癬菌、つまり水虫対策としては効果的なのは現代はより一層実感できます。中国から靴は古くから伝わっていても草履や下駄が普段の履物だったことは決して作れなかったとも思えないので、やはり利にかなっていたと判断したのでしょう。

本にも紹介されていますが、アルプスで見つかった「アイスマン」のポーチにキノコがはいっていたことはNHKのアイスマンについての番組でご覧になった方もあるのではと思います。着火用の火口(ほくち)として使われたと考えられているそうですが、数多くあるキノコの中から選び取るだけの冷静な眼をもっていた可能性が出てきます。

桜も一段落した頃に訪れた人と自然の博物館の外観です。

駅から歩いてすぐですが、入り口は階段を下りていった地下にあるのに3Fの表示があって?でした。理由は谷を渡る歩道橋の下が博物館になっているためでした。写真の屋上は駅周辺の歩道橋と直結した歩道になってます。

「もやしもん」というコミックをご存知の方もいるかと思いますが、細菌が見えるという主人公が登場するちょっと変わった話です。その主人公のようにはいかないので、私達が実際菌類の姿を目にするのはキノコ以外では食べ物のカビや水周りのヌルヌルといったものが多いと思います。

どちらかというと時間をかけて目に見える形になっていく印象があるかと思いますが、目に見えるのは次の世代を残す準備が出来た時でしょうから、時間が掛かるのも当然です。でもそれまでの目に見えない動きは意外と敏捷だったりします。

水生生物に寄生する菌の中には宿主と判断したら秒単位で付着する準備を始めるものも報告されているそうです。そんな菌類には5秒ルールでは間に合わないことになりますが。

そして菌類の間でも捕食や寄生など食うか食われるかの関係があるようです。実際六甲山でキノコ見かけた時にカビが生えているのを時々見かけます。キツネとタヌキの化かし合い、などと言う言葉は死語になりつつあるような気もしますが、泥仕合とでも言っておきましょうか。2009年に載せた記事の直径30cm超えのアカヤマドリも端の方には白いカビらしきものが付いています。

せっかくなので季節らしいのも一枚。

博物館に隣接した公園には一応まだオオシマサクラに似た桜は残ってました。植栽のようです。

素人からするとウィルスも「菌」なのですが、どうも菌類としては扱われていないのです。通常の菌類よりも桁違いに小さいのはご存知の方多いかとは思いますが、自己増殖できないことから生物かどうかという論争もあるようです。なので、この本の範囲外です。

でも、インフルエンザウィルスの遺伝子という言葉は鳥インフルのニュースでよく耳にします。遺伝子持ってるなら生物じゃないの?と思う人も多いのではないでしょうか。遺伝子=子孫へ引き継がれるものという意味で拡大解釈されていることもよく見かけます。その是非は置いておくとして。

遺伝子は細胞組織の中から取り出せば特定の組み合わせを持ったたんぱく質という「物質」です。それが自己増殖できる仕組みを備えたものを「生物」と言っていたそうです。が、物質と生物の中間とも言うべきなのか、宿主がいれば増殖できる仕組みをもった「物質」があったということです。

と簡単に書きましたが、なぜそんな物質と生物の中間の存在があるのかを理解するのは簡単ではありません。そこを掘り下げようとするとブログの記事一つでは収まらないばかりか素人には荷が重過ぎます。

理解の有無に関わらず、菌類もウィルスも見つけてしまった以上それに向き合わざるを得なくなったのが現実ということでしょうか。

菌類のふしぎ(amazon)


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ごぶさたしてしまいました。Zoomyです。

先週の様子ですが、有馬から登った裏六甲の様子です。有馬温泉駅から近い交差点にある噴水ですが、ここが凍っているということは滝の周りにも氷があるのが期待できそうです。手でコンコンとしてもびくともしない程度の固さはありました。


その期待通りに一部凍っていた七曲り滝です。

一月中旬の大雪で交通機関に影響でた時にはかなり氷は立派だったそうですが、その後一度全部融けてしまいました。 氷の分量としては氷始めていた正月頃とほぼ同じ分量です。

水量の多い滝ではありませんが、近づくとそれなりに見ごたえありました。

この写真を撮った位置では時々水しぶきを浴びながらの撮影となりました。。

凍った滝には「動」と「静」が同居しているのも面白い点です。。


こちらは「動」でしょうか。


こちらは百間滝ですが、去年はほぼ一面凍った様子(記事はこちら)を2月に見たのですが、今年はまばらな氷となりました。

そして撮影中には氷の一部が音を立てて崩れて落ちて来ました。少し離れていたので当りませんでしたが足元に小さな欠片が飛んでくるほどだったので、音がした瞬間にはちょっと身構えました。

上の写真の左下に写っている白い線は枝に付いたつららですが、その枝をたどって視線を足元に向けると、まるでシャンデリアのように輝いて見えるつららの大集合がありました。

輝いてみえていたのはつららだけではありません。上の写真の右下部分を写したのが次の写真です。

枝自身も氷のコーティングで光っていました。

ちょっとした出っ張りがまるでキクラゲのようになっているのも目を引きます。滝の足元にあるこの氷の造形は滝によってかなり姿が違います。

有馬温泉の街中でも植え込みや屋根の上は雪化粧していたので、六甲山頂付近は当然のように雪景色です。


六甲の尾根筋を西から最高峰へ向かう途中、最後のドライブウェイと登山道が交差するあたりから、最高峰のアンテナを見た景色は樹氷が見事でした。写真クリックで高解像度の画像が表示されます。

一瞬モノクロ写真かと思うほどのモノトーンな風景でした。

上の写真と同じ位置から撮影した少し左寄り(西寄り)方向の写真です。

こちらは遠景に霞む山々までもが美しくちょっと見とれてしまいそうな風景でした。

ただ、この日は六甲山人工スキー場の夕方の温度から見ると、先立つ数日間の中でも最も気温の高い日となりました。こんな雪景色はそろそろ見納めかも知れません。


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Zoomyです。
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

今年の初日の出には神戸空港を出発した便がタイミングよく写りました。

特に神戸空港から初日の出フライトをしてなさそうなので、7:05発の羽田便かと思われます。神戸空港での日の出時刻は7:06とのことなので離陸前か直後に初日の出を機内から見ることになったのではと予想されます。

そんな日の出を待つ人のその約10分前の姿です。

そのころ地平線は朱色よりも黄色味の少ない青色がかった色に染まり、もうそれだけで満足できそうな美しさでした。日の出が予想される場所は地平線の中央部分の少し一文字に雲が見える辺りです。

気温は冷え込みましたが、風がなく穏やかだったため寒くても凍えるような思いはしなくて済みました。でも山用の折り畳み椅子の袋には霜が降りてました。当然でしょうけど海岸の地表付近は氷点下だったようです。

さて皆さんは初日の出に何を祈願しましたでしょうか。寝過ごした方はこの写真で代用していただいても構いませんが、効果の保障は致しかねますので悪しからず。


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