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1日1冊108円・・・・・・最近そうでもない。

機動戦士ガンダム00 ③フォーリンエンジェルス 原作/矢立肇・富野由悠季 著/木村暢 2008年11月1日 角川書店

2015-08-16 09:50:12 | ガンダム00
新型ガンダムを駆り、過激な武力介入を繰り返すチームトリニティ。皮肉にも彼らの行為が、争い合う三大陣営の連帯感を促進し、国連軍を発足させる。さらにGNドライブを入手した国連軍は、ガンダムに匹敵するMS部隊を編成し、ソレスタルビーイングの殲滅に乗りだした! 必死の反撃を試みる刹那たちだったが、マイスターの一人が、その命を宇宙に散らし――!! 大人気アニメの完全小説家・ファーストシーズン、クライマックス!!
裏表紙より。
エエッ!?
『マイスターの一人が、その命を宇宙に散らし』ダッテー?



第1章

 激しく斬り結んだ二つの実体剣の間からオレンジ色の火花が散る。
「お前たちが・・・・・・その機体が・・・・・・ガンダムであるものか!」
あらすじ
いけ!いけ!僕らのガンダムエクシア!!
エクシア対チームトリニティ、ファイッ!

しかしいくら刹那でも1対3では・・・・・・と心配したあなたに朗報です!
「この粒子ビーム・・・・・・!?」
 モニターに黒と白の巨体が映し出された。
「ティエリア・アーデ・・・・・・!」
ヴァーチェ参戦!


「フォーメーション、S32」
『了解』
 ダメージを与えることはできなかったが、少なくともトリニティチームを翻弄している。
 ティエリアは手応えを感じていた。
「フッ・・・・・・まさか君と共にフォーメーションを使う日が来ようとは思ってもみなかったよ」
『俺もだ』
銃を向け合う仲だった2人が素晴らしい連係。
数では不利ながら、逆に連係が稚拙なトリニティと互角以上の戦いを繰り広げる。

そしてダメ押しのナドレ!
「・・・・・・ヴェーダとリンクする機体を全て制御下におく・・・・・・」
 まるで裁判官が判決文を読み上げるように、抑揚なくティエリアが言った。
「・・・・・・これがガンダムナドレの真の能力。ティエリア・アーデのみに与えられた、ガンダムマイスターへのトライアルシステム・・・・・・」
『裁判システム』の発動でトリニティは行動不能に。

「君たちは――万死に値する!」
死にさらせ!
この外道どもがぁぁぁぁ


「トライアルシステムが強制解除?・・・・・・一体、なにが・・・・・・」
( ゜д゜)!
トライアルシステムについて解説なんかしているから機を逃すのだよ!
ぶっ殺すと思ったときにはぶっ殺しておかないと!

自らのアイデンティティが揺らぎ呆然とするティエリア。
 ――頭上をとられた。
 敵もガンダムマイスターなら、この距離から外すことはない。
「くっ・・・・・・!」
 うかつだ! この僕が・・・・・・!
君たちは万死に値す馬鹿なっ!

安定のうっかりティエリアの窮地を救ったのはー
「これで三対三だ。フェアプレーの精神でいこうぜ」
きゃーイケメーン!
ロックオン!ロックオン!

トレミー組の機体が永久機関であるオリジナルのGNドライヴを装備しているのに対して、トリニティの機体の『擬似GNドライヴは活動時間が有限』。
という訳で、トリニティは撤退。
ヨハンがロックオンに爆弾を残しながら。
『キミがガンダムマイスターになってまで復讐を遂げたい者の一人は、キミのすぐ側にいるぞ・・・・・・』
なん・・・だと・・・?

家族の仇と対峙したロックオン。
その銃口を降ろさせたのは・・・
「・・・・・・俺が、ガンダムだ・・・・・・」
撃たれようとしているその時にこれだもんな。
そりゃあ『アホらしくて撃つ気にもなんねぇ』スわ。


 審判は下された。
「・・・・・・これが、人間か・・・・・・」
 というティエリアの呟きを、ロックオンが耳ざとく聞きつける。
「そうだ、ティエリア」
 とうなずいてから、年長のガンダムマイスターは言った。
「このどうしようもなく利己的で不完全な存在が・・・・・・人間なんだよ」
『雨降って地固まる』で友好度アップしたガンダムマイスターたち。
以上がハブラレルヤさん誕生エピソードであります。

この数日後、三国家群が『軍事同盟を締結』。
『史上最大規模の国連軍が誕生した』のでありました。




第2章

 ルイスが彼の目を見つめて言う。
「・・・・・・わたしのせいで、沙慈の夢が叶わないのは、イヤ・・・・・・」
「でも・・・・・・!」
「いま一緒にいても、後で辛くなるよ・・・・・・」
ううっ、悔しいけど沙慈まだ学生なのよね・・・。
「愛のために!」だなんてことはできないよ、まだ。

 バイバイ。
・・・・・・(´;ω;`)ブワッ



「ようやく、計画の第一段階をクリアしたってところか・・・・・・」
 ロックオンがやや感傷めいた口調で言った。国連軍の誕生。それはヴェーダによる「紛争根絶」を実現するための計画の第一段階だった。圧倒的な兵力を誇るソレスタルビーイングに対して危機を感じた世界が手に手を取ってひとつにまとまる・・・・・・。長き時を経て、ようやくそこまで辿り着いた。
hmhm。
エレンに言わせりゃあ「欠伸が出ます」な話だけど、今は計画通りか。


でも事実上の宣戦布告をできるほどの戦力が今の国連軍にあるのかしらん・・・?
その辺はユニオンの純情メガネ、ビリーさんに御解説頂きましょう!
「どうやらソレスタルビーイングに裏切り者が出たらしいんだ」
ナ、ナンダッテー?


「ああ。しかも、手土産にガンダムと同タイプのエンジンと、それを搭載するモビルスーツを提供してきたそうだよ」
「なんと三十機分もね」
ナ、ナンダッテー?
これこそが国連軍結成に踏み切った最大の理由だったのであります。
それにしても『裏切り者』・・・一体何ドロなんだ・・・?


うーむ、阿修羅のごとき気迫と優れた操縦技術によって、
フラッグでガンダムに迫ったグラハム・ヘンタイ・エーカーがそれを手に入れたら・・・
これは由々しき事態・・・!
「――断固辞退しよう」
「えっ?」
「私はフラッグでガンダムを倒す。ハワード・メイスンの墓前にそう誓ったのだよ」
「し、しかし隊長」ダリルが身を乗り出す。「フラッグの性能ではガンダムに・・・・・・」
「男の誓いに訂正はない」
もぉーワガママなんだからぁー・・・
ところが、このイケメンの美学、貫ける環境が整っていたのであります。



(擬似)GNドライヴ搭載機ジンクスは三国家群に各10機ずつ。
AEUのカティ・マネキン大佐は、パイロットの人選を考えていました。
(・・・・・・パイロット候補は、AEU所属国のトップガンを集めればいい・・・・・・しかし、あの男を入れるかどうか・・・・・・)
そのとき『あの男』が颯爽と登場。

「・・・・・・なんの用だ、少尉?」
「大佐をお食事に誘いたいと思いまして」
 カティが額に指をあて、嘆息する。
「・・・・・・少尉、いま、世界は大きな変革期を迎えようとしている。そのことについて、考えるようなことはないのか?」
特に軍人は気が気でない状況が続いていますぞー。


「はい、ないです」
『迷いもなく即答』である。
ここでマメ知識ー。
美人ほど敬遠されがちでデートのお誘いが少ないから逆に狙い目だそうですぞー。
さぁキミもAEUのエースに倣ってレッツ・チャレンジ!




「そろそろ片をつけるぞ」
『了解!』
トレミー組との戦いの後も、殺戮ともいえる武力介入を続けるトリニティ。
相変わらずのやりたい放題。
刹那たちトレミー組は全員宇宙だしなぁ・・・ぐぎぎ。

「十機の編隊だと・・・・・・!? これは・・・・・・ガンダムではない!」
変態、違った編隊だー!!

現れたのはジンクスに乗り換えた人革連の「頂武」。
率いるは勿論「ロシアの荒熊」セルゲイ・スミルノフ中佐。
「なんという性能だ・・・・・・やはり、この機体は――すごい!」
敗れたとはいえティエレンでエクシアと格闘戦を繰り広げられる腕のクマー中佐。
鬼に金棒ならぬクマーにジンクス。テストには出ません


「機体が私の反応速度についてくる・・・・・・!」
 彼女の声が感動に震えた。
「これがガンダムの力!」
大規模演習の時に苦戦した、スローネツヴァイの遠隔武器ファングをあっさり破壊。
超兵であるピーリスも大いにお気に召した模様。

「頂武」にボコられたトリニティは這う這うの体で逃げ出すのでありました。
ざまぁwww


世間が対ガンダム初勝利に沸いている頃、沙慈には更なる悲劇が。
「なぜだ、なぜあんなものがいるんだ!? この世界からなくなってしまえ――ガンダムッ!」
・・・軍人にでもなりそうな勢いだけど、さて。




第3章

「システムの構築具合は?」
「八割といったところです」
 スメラギは頷いた。彼女は、クリスティナとフェルトに、良くも悪くもヴェーダから影響を受けない独立したガンダムのシステム構築を依頼していたのだ。現在ガンダムに載せられているシステムはヴェーダとのリンクが確立している。もし裏切り者が、ヴェーダを通じてガンダムのシステムに障害を起こさせたとしたら・・・・・・それが致命傷になる。そうならないためにも、二人には急ピッチで作業してもらっていた。打てる手は常に打っておくことが肝要なのである。
ちょーと待って、今スメラギさんが良い事言った!

打てる手は常に打っておくことが肝要なのである。
大事なことなので2回引用しました。
ここはテストに出まーす


 トリニティチームとの戦闘で勝利を収めたことがプラスに影響しているのだろう。
 世論の熱気も国連軍の行動を後押ししている。
 遠からず、彼らは攻勢に出る――。
 そして、彼女のその予測は的中した。
トレミー組ガンダム対ユニオンとAEUのジンクス部隊。
ガンダム4機対ジンクス19機の戦い・・・
あれー?三国家群に各10機ずつなのに計算が合わないなー?
白々しいのは僕の悪い癖。


機体の性能差がほとんど無くなり、数の差で苦戦するトレミー組。
そこへ最悪の追い討ちがかかる。
 何も見えない。何も感じられない。
「ヴェーダからのバックアップが・・・・・・!」
 ガンダム全機がシステムダウンを起こしていた。
\(^o^)/

ところがどっこい、こんなこともあろうかとぉー!
「ガンダム、予備システムの転送終了しました!」
クリスティナとフェルトgj!

ジンクス部隊が突然止まったガンダムの動きを罠だと深読みしてくれたおかげで、
幸いにもシステムダウン中の被害は0。
よーし仕切り直して反撃開始だぁぁぁ
「ヴァーチェのシステム変更にエラーが!」
ぁぁぁんん!?
ティエリアなにしてん!?

「・・・・・・僕は・・・・・・ヴェーダに見捨てられたのか・・・・・・」
Q.なにしてんだー?
A.(テンションが)落ちてるー!

ええい、メンタル弱いな!
その大失態が招いた結果は・・・
 デュナメスが敵のビームサーベルに貫かれている――!
「ロックオン!」
ラッセ駆るGNアームズが参戦したおかげで国連軍は撤退するも、
デュナメスは損傷しロックオンも負傷。
ジンクス2機の撃墜と引き換えにするには割に合わない被害と言える。


『おれが寝てると気にするヤツがいる。いくら強がっていても、あいつは脆いかんな・・・・・・』
「・・・・・・悪かった・・・・・・」
「ミス・スメラギも言ってただろ。失敗ぐらいするさ。人間なんだからな」
右目の負傷も狙い撃ちスキルには影響無し



地上ではトリニティと「頂武」の戦いが続いておりました。
「ガンダムを倒すことで、世界がまとまっていく」
 スメラギの言葉に、一同は表情を失った。国連軍は狩る者に、ソレスタルビーイングは狩られる者にと、役割があてがわれている。人は共通の敵を見つけたときに結束を固めるものだ。そのことをアレルヤが悲観めいた声でもらした。
「やはり、ぼくたちは滅びゆくための存在・・・・・・」
そんな・・・
じゃあガンダムは生贄だったと・・・

「刹那、国連軍によるトリニティへの攻撃は、紛争だ。武力介入を行う必要がある」
「ソレスタルビーイングに沈黙は許されない。そうだろ、刹那?」
『ガンダムがなんのためにあるのか』――。
答えを出すため、刹那は地上へ向かう。



 ガンダムスローネアインのガンダムマイスター、ヨハン・トリニティは、表情にさほどの変化を浮かべていなかったものの、心の中では何十という苦虫を噛み潰していた。
徐々に追い詰められていくトリニティ。
やっていることはトレミー組だって事実上同じなんだけど・・・
兄2人はどうでもいいとして、だ。
ネーナしね!できるだけヒドイ目にあってしね!エロ同人みたいに!

そんなトリニティの下に現れたのは・・・
「よぅ、世界を敵に回して難儀してるってのはあんたらか?」
「アリー・アル・サーシェス。ご覧の通り、傭兵だ。スポンサーからあんたらをどうにかしてくれって頼まれてな」
やったねトリニティ!
世界で5指に入るであろうエースパイロット、サーシェスならどうにかしてくr

「ミハエル!」
ぐえー



 ヨハンが叫んだ。
「私たちは、世界を変えるために!」
『ご託はたくさんなんだよぉ!』
 二つの剣が交差した。
「そのために――」
『すべては人間の未来のため――!』
そんな決意も、圧倒的な力の前には何の役にも立たなかったのです・・・。


続けてサーシェスのスローネツヴァイはネーナのスローネドライを・・・
と、そこでエクシア参戦。ちっ。

刹那対サーシェス、第3ラウンド。
第1ラウンドは刹那(元気)がやや劣勢のところにデュナメスが参戦して中断。
第2ラウンドは刹那(疲労困憊)が敗北する寸前にスローネドライが参戦し略。

・・・操縦技術は明らかに上のサーシェスが「ガンダム」に搭乗。
刹那(悩み中)、やれるのか!?

「違う!」
「絶対に違う!」
「オレのガンダムは!」
「俺は!」「スペシャルで!」「2000回で!」を思い出させる


『――こいつで終わりだぁ!』
 スローネツヴァイが、GNバスターソードを横薙ぎに振るった。
模擬戦なんだよォ!!



同時刻、月。
「貴方が求めた統一世界も、その抑止力となるソレスタルビーイングも、この私が引き継がせてもらう。そうだ、世界を変えるのはこの私、アレハンドロ・コーナーだ!」
 これからは――私の時代だ!
うーわー。
『裏切り者』はアレハンドロだったなんてー。
そんなばかなー。

はい、次。

『人間は、未だ愚かで、戦いを好み、世界を破滅に導こうとしている・・・・・・だが私は、まだ人類を信じ、力を託してみようと思う』
 そして理想高き創設者は言った。
『――世界は・・・・・・人類は・・・・・・変わらなければならないのだから・・・・・・』

 横薙ぎに振ったGNバスターソードが空を切った。
ここはアニメのリンクの仕方が好きだったなぁ。
あれを文章で再現するのはちょっと無理がある。確実に読み辛い

「世界は」(ガィン)
「人類は」(ガィン)
「変わらなければならないのだから」(キュイィィィ)
・・・うん、無理だ。


『君たちが真の平和を勝ち取るため、戦争根絶のために戦い続けることを祈る。ソレスタルビーイングのためではなく・・・・・・ガンダムと共に・・・・・・』
かくしてオリジナルGNドライヴの切り札、『トランザム』こと界王拳のロックが解放。
そのスピードでサーシェスのツヴァイを圧倒、撃退に成功する。

新たな力を得た刹那。国連軍との戦いを切り抜け、ガンダムとなれるのか・・・!?
続きはお手元の角川スニーカー文庫をご確認下さい!



<この巻のエピソードにおけるアニメとの印象の違い>

↑↑ ピーリス
↑  ティエリア、ヨハン
―  その他
↓  
↓↓ アレハンドロ


クマー中佐にハゲドウ。乙女だと思いますッ!

文章化でヘタレっぷりがことごとく強調されたティエリア。
1周回ってイイネ!しておきたい。

ヨハンm9(^Д^)プギャーwwwwww感無かった。
考えてみれば気の毒よのぅ・・・弟と妹は弁護の余地無いけど。
弟の件は改変を心配していたけど、アニメ通りで安心デス

金ぴかさんはウザさ3割増し
でも声が無いのが1番寂しいキャラでもあったかな。
『世界を変えるのはこの私、アレハンドロ・コーナーだ!』(キリッ)



ファーストシーズンはこの巻で終了。
物語はセカンドシーズンへ続くのであります。

アニメより心理描写は細かい分、スピード感が失われた感じはする。
アニメでヒャッハーしてからの方が、あの時こいつはなるほどなーだと思う。


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