マヤの秘密やアトランティスやプレアデスが語られたものは私は大好きなのですが、どれにも一種独特な共通の雰囲気があるようによく思います。
それらのテーマはなぜか古代の文献としてよりは、これからの、来たるべき文明への道しるべという感じで扱われることが多く、いわゆるニューエイジ思想の範疇の文脈で書かれていることが多いように思いました。
そこで改めて、ニューエイジとは何だろうか、と考えてみました。
ニューエイジのさらに古い形はどのようなものかを調べてみました。
19世紀には、「ニューソート」と呼ばれる「ニューエイジ思想」があったようです。
読んでみると、今でも次々に出版されている「生き方」や「気づき」「癒し」に関するたくさんの本や、「楽になる考え方」「幸運を引き寄せる方法」というような多様なテーマについての、一連の確固とした考え方の源であるようです。
以前から、なぜこの手の本の著者は、かくも自信に満ちて断言するのだろう、と常々思っていたので、それらの考え方には共通の基盤があるとしたら、それはとても興味深いことだと思いました。
「ニューソートの神髄・人生を成功に導く31章」の訳者の方のまとめによれば、その歴史は以下のようになるということです。
*****
(引用ここから)
「ニューソート(新思想)」とは、19世紀アメリカ・ニューイングランド地方におこった、イエスの福音を新たに見直そうとする宗教思想運動を総称することば。
独自の精神療法を行っていたクインビーが、イエスの癒しの業を再現したことから、ひとりイエスのみに可能とされてきた福音書中の「奇跡」を新たな観点から見直す機運が高まった。
1875年には「クリスチャン・サイエンス」など、人間の神性と心の創造性を強調する類似する教会が相次いで誕生した。
「ニューソート」の流れを汲む各教派は、健康のみならず、よりよい人間関係や経済的豊かさを生活に実現する方法、いわば理想的な自己実現の方法を説いている。
本書は、ともすれば曖昧で神秘的で非現実的なものと採られかねない「ニューソート」を極めて分かりやすい形にまとめている。
「ニューソート」の核心となっている思想とは、「正しい考えには力が宿る」ということなのである。
(引用ここまで)
*****
この新しい思想を身を持って生きた女性として、著者エラ・ホィーラー・ウィルコックス夫人という人のことを知りました。
1902年、エラ・ホィーラー・ウィルコックス夫人が51才のときに出版した「ニューソートの神髄・人生を成功に導く31章」をご紹介します。
リンクは張っておりませんが、アマゾンなどでご購入になれます。
110年近く前の文章とは思えない、軽快で魅力的な文章だと思います。
****
(引用ここから)
春か秋に洋服だんすを点検する際、役立たなくなった古着は捨ててしまいましょう。
「わたしは新しい服を買う余裕がない」などと無益なことを口にしてはいけません。
あなたがいまだに窮乏生活をおくっているとすれば、その原因はそうした考えを繰り返し口にしてきたところにあるのです。
そんなあなたは、神をも、自分をも、信じてはいないのです。
「わたしはこの広大な宇宙にあまねく存在する神の富のすべての、神によって承認された相続者である。」という新しい考え(ニューソート)になるように、心を鍛える努力を続けなくてはなりません。
それをやり続ければあなたも新しい考え方が出来るようになります。
そんなものは捨てて、すぐにでも自分に似合った新しい服が手に入るのだ、と信じて下さい。
自分の力を奮い立たせて、心の中で目的とするものに直行してください。
そうすれば必要なものを得る時がすぐにやってくることが分かって驚くことでしょう。
神は大自然を季節ごとに新しい装いで包みます。
私たちにしてもその大自然の一部なのです。
ですから私たちが神を信じ、自分の価値を活用するなら、神は私たちにそのつど適切な衣装を着る資格と機会を与えてくれます。
りんごの木は神に信頼し、成長し、雨も日光も神からの贈り物として受け、折々に新しい装いをする権利を信じています。
そして、その通りになります。
あなたも同じようにするなら、その通りになるのです。
(引用ここまで・続く)
*****
確かに、「心で思うこと」は、なんらかの力を持ち、この世になんらかの影響を与えているに違いないという感覚は、日々感じるところです。
「心の力」は、おそらく非常に古い魔術の系譜に属しているに違いないと思うのです。
「心で思うこと」には、秘密が隠されているように思われ、
密林のシャーマンでなくても、魔法は使えるのだろうと思うのです。
ごく普通の女性誌の記事のような、上の短い文章の内にも、途方もない、日常の中の魔法の力が宿っているように思います。
“ニューエイジ”の源泉は、非常に古いのではないかと思う次第です。
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フィンドホーン 2件
などあります。
それらのテーマはなぜか古代の文献としてよりは、これからの、来たるべき文明への道しるべという感じで扱われることが多く、いわゆるニューエイジ思想の範疇の文脈で書かれていることが多いように思いました。
そこで改めて、ニューエイジとは何だろうか、と考えてみました。
ニューエイジのさらに古い形はどのようなものかを調べてみました。
19世紀には、「ニューソート」と呼ばれる「ニューエイジ思想」があったようです。
読んでみると、今でも次々に出版されている「生き方」や「気づき」「癒し」に関するたくさんの本や、「楽になる考え方」「幸運を引き寄せる方法」というような多様なテーマについての、一連の確固とした考え方の源であるようです。
以前から、なぜこの手の本の著者は、かくも自信に満ちて断言するのだろう、と常々思っていたので、それらの考え方には共通の基盤があるとしたら、それはとても興味深いことだと思いました。
「ニューソートの神髄・人生を成功に導く31章」の訳者の方のまとめによれば、その歴史は以下のようになるということです。
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(引用ここから)
「ニューソート(新思想)」とは、19世紀アメリカ・ニューイングランド地方におこった、イエスの福音を新たに見直そうとする宗教思想運動を総称することば。
独自の精神療法を行っていたクインビーが、イエスの癒しの業を再現したことから、ひとりイエスのみに可能とされてきた福音書中の「奇跡」を新たな観点から見直す機運が高まった。
1875年には「クリスチャン・サイエンス」など、人間の神性と心の創造性を強調する類似する教会が相次いで誕生した。
「ニューソート」の流れを汲む各教派は、健康のみならず、よりよい人間関係や経済的豊かさを生活に実現する方法、いわば理想的な自己実現の方法を説いている。
本書は、ともすれば曖昧で神秘的で非現実的なものと採られかねない「ニューソート」を極めて分かりやすい形にまとめている。
「ニューソート」の核心となっている思想とは、「正しい考えには力が宿る」ということなのである。
(引用ここまで)
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この新しい思想を身を持って生きた女性として、著者エラ・ホィーラー・ウィルコックス夫人という人のことを知りました。
1902年、エラ・ホィーラー・ウィルコックス夫人が51才のときに出版した「ニューソートの神髄・人生を成功に導く31章」をご紹介します。
リンクは張っておりませんが、アマゾンなどでご購入になれます。
110年近く前の文章とは思えない、軽快で魅力的な文章だと思います。
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(引用ここから)
春か秋に洋服だんすを点検する際、役立たなくなった古着は捨ててしまいましょう。
「わたしは新しい服を買う余裕がない」などと無益なことを口にしてはいけません。
あなたがいまだに窮乏生活をおくっているとすれば、その原因はそうした考えを繰り返し口にしてきたところにあるのです。
そんなあなたは、神をも、自分をも、信じてはいないのです。
「わたしはこの広大な宇宙にあまねく存在する神の富のすべての、神によって承認された相続者である。」という新しい考え(ニューソート)になるように、心を鍛える努力を続けなくてはなりません。
それをやり続ければあなたも新しい考え方が出来るようになります。
そんなものは捨てて、すぐにでも自分に似合った新しい服が手に入るのだ、と信じて下さい。
自分の力を奮い立たせて、心の中で目的とするものに直行してください。
そうすれば必要なものを得る時がすぐにやってくることが分かって驚くことでしょう。
神は大自然を季節ごとに新しい装いで包みます。
私たちにしてもその大自然の一部なのです。
ですから私たちが神を信じ、自分の価値を活用するなら、神は私たちにそのつど適切な衣装を着る資格と機会を与えてくれます。
りんごの木は神に信頼し、成長し、雨も日光も神からの贈り物として受け、折々に新しい装いをする権利を信じています。
そして、その通りになります。
あなたも同じようにするなら、その通りになるのです。
(引用ここまで・続く)
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確かに、「心で思うこと」は、なんらかの力を持ち、この世になんらかの影響を与えているに違いないという感覚は、日々感じるところです。
「心の力」は、おそらく非常に古い魔術の系譜に属しているに違いないと思うのです。
「心で思うこと」には、秘密が隠されているように思われ、
密林のシャーマンでなくても、魔法は使えるのだろうと思うのです。
ごく普通の女性誌の記事のような、上の短い文章の内にも、途方もない、日常の中の魔法の力が宿っているように思います。
“ニューエイジ”の源泉は、非常に古いのではないかと思う次第です。
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