20世紀のアメリカで、体重45キロの男性が、1100トンもの巨石群を一人で組み立ててお城を作り、しばらく後、それを別の場所にひとりで運び出し、新たに同じお城をもう一度組み立てた、という奇妙な話が本に載っていました。
「古代文明の謎はどこまで解けたか1」(ピーター・ジェイムス ニック・ソープ共著)という本にあったのですが、こういう話はあり得ることであろうと思ってしまいます。
ストーンヘンジのような巨石群やピラミッドなど、巨石文化は、今ある物理学とは違う物理学が、この世にはあったし、またこれからもあり得るということを示しているように思います。
普通に考えれば絶対に作れないはずのものが、作られてきたということは、普通ではない作り方があったし、あるのだということであろうと思います。
世界中に点在する巨石群を見ると、こんなにも明明白白に“理にかなわない”不可思議な現れが、なぜあるのだろうと思わずにいられません。
そして、それら“理にかなわない”不可思議な遺跡群があるということ自体が、わたしたちに、「わたしたちは今とは別の在りようが可能なのだ」ということに思い至るよう、いざなっているのではないか、と思わずにいられません。
視点を変えれば、わたしたちはもっと自由になれるのではないかと思えてきます。
以下、「古代文明の謎はどこまで解けたか1」より引用します。
*****
(以下引用)
古代の驚異的な建造物がどうやって創り上げられたかを解き明かそうとする説は枚挙にいとまがない。
これまで多くの本が、「エジプトのピラミッドのようなモニュメントは今日の技術をもってしても建設できない」という考えを繰り返し述べてきた。
そのため、「われわれがずっと以前に忘れてしまった秘密の技術を、古代人は知っていた。」とする信念が生まれた。
なんらかの秘密の知識が関わっていた、という考え方は、古くは「イギリスの魔術師マーリンがストーンヘンジを作った」という説に見られる。
ある中世の画家はマーリンが巨人に変身し、素手でストーンヘンジを組んでいるようすを描いた。
しかしモンマスのジェフリーは「マーリンはすぐれた機械を使った。」と述べている。
ストーンヘンジを、元々在ったアイルランドからイングランドへ移動させようとする人間たちの試みを見て、マーリンは笑い、“少しばかりの装置”を設置すると、「“信じられないほど容易に”石を起こした。」という。
それからストーンヘンジをやすやすとイングランドに建て直し、「やみくもに力を加えるようなやり方よりはるかに優れた」技量の持ち主であることをみずから証明した、のだという。
近年になって多くの人は「マーリンの秘密」を探ることに夢中になった。
20世紀のはじめ、現代の最も奇矯な人物の一人であるエドワード・リーズカルニンは「ピラミッドやストーンヘンジの建設に用いられた、“石を運んで組み上げる古代の秘密”を再発見した。」と主張した。
彼は1920年代にラトビアからアメリカに移住した。
アメリカ各地で転々と仕事をしたのち、リーズカルニンはフロリダに住みつく。
そこでただ一人、近くで採ってきた石と、非常に固いサンゴ、そしてところどころに木材を使って建造物を作る、という奇妙な営みに取り掛かるのである。
彼は自分だけの石のワンダーランドを作り上げていった。
材木や金属廃材を使って、彼は一片30トンにもなる石のブロックをせっせと運んだ。
これはストーンヘンジのサーセン石の平均重量を超える。
星を観測するための目印として7.6メートルのオベリスクを建て、昔話をテーマとした岩や、巨大な石のテーブルと手の込んだ部屋を作った。
総量で1100トンにもなる建造物が作られた。
特に見事なのが、入口の扉で、9トンもある一枚岩が重心で支えられており、ごく軽く触れただけで開くようになっている。
長年孤独な生活を続けた彼は、ある時転居を決意し、マイアミ南部にある土地を選んだ。
そしてトラクターを借りて夜間に作業を続け、すべてを分解し、新しい場所に移し、ふたたび組み立てた。
今ではちょっとした観光名所として知られている「サンゴの城」だ。
1951年に彼が死ぬと、秘密も一緒に失われた。
誰の手を借りた形跡もなく、たった一人でこれ程の驚くべき作業をどうやってやり遂げたのか、今も謎だ。
彼は“石に歌いかけて”、“重量を軽くできる”という噂だった。
彼は「梃子(てこ)とバランスに関する古代の技術を再発見した。」と述べただけで、自分がどうやって作業を進めたかについて、きちんとした手がかりをまったく残さなかった。
磁気の全般的な重要性に関する一連のパンフレットを書いているが、通常の物理学の見地からすると、ほとんど意味をなさないように思われる。
それでも当然のなりゆきとして、「彼は反重力を操る方法を発見したのだ。」という噂が広まった。
「オルタナティブの考古学」の黄金時代だった1960年代には、先史時代の人々が大きな石を持ちあげて配置するのに用いた方法として、しばしば反重力や空中浮揚が提案された。
「地表を流れる未知のエネルギーが存在し、古代人はこれを使って巨大な石を持ちあげたり動かしたりできる。」という主張もあった。
だが、あらゆる理屈づけにもかかわらず、こうした方法で小さな石のブロックひとつ動かせることを証明した実際的な実験は一つもない。
*****
写真はリーズカルニンが作った「サンゴの城」右端が本人(同著より)
HP「ステ奇人な方々」の「リーズカルニン・サンゴの城でキミを待つ」
http://www.geocities.jp/suteki_jin/leedskalnin.html
wiki空中浮揚より
空中浮揚(Levitation)とは、物体(特に固体)が空中にとどまること。
重力に逆らっているようにも見えるが、基本的には重力以外の他の力によって支えられている。
単に浮いている場合には、空中浮遊(くうちゅうふゆう)とも呼ばれる。
また、物体が空中で移動している状態は、飛行(ひこう)と呼ばれる。
「古代文明の謎はどこまで解けたか1」(ピーター・ジェイムス ニック・ソープ共著)という本にあったのですが、こういう話はあり得ることであろうと思ってしまいます。
ストーンヘンジのような巨石群やピラミッドなど、巨石文化は、今ある物理学とは違う物理学が、この世にはあったし、またこれからもあり得るということを示しているように思います。
普通に考えれば絶対に作れないはずのものが、作られてきたということは、普通ではない作り方があったし、あるのだということであろうと思います。
世界中に点在する巨石群を見ると、こんなにも明明白白に“理にかなわない”不可思議な現れが、なぜあるのだろうと思わずにいられません。
そして、それら“理にかなわない”不可思議な遺跡群があるということ自体が、わたしたちに、「わたしたちは今とは別の在りようが可能なのだ」ということに思い至るよう、いざなっているのではないか、と思わずにいられません。
視点を変えれば、わたしたちはもっと自由になれるのではないかと思えてきます。
以下、「古代文明の謎はどこまで解けたか1」より引用します。
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(以下引用)
古代の驚異的な建造物がどうやって創り上げられたかを解き明かそうとする説は枚挙にいとまがない。
これまで多くの本が、「エジプトのピラミッドのようなモニュメントは今日の技術をもってしても建設できない」という考えを繰り返し述べてきた。
そのため、「われわれがずっと以前に忘れてしまった秘密の技術を、古代人は知っていた。」とする信念が生まれた。
なんらかの秘密の知識が関わっていた、という考え方は、古くは「イギリスの魔術師マーリンがストーンヘンジを作った」という説に見られる。
ある中世の画家はマーリンが巨人に変身し、素手でストーンヘンジを組んでいるようすを描いた。
しかしモンマスのジェフリーは「マーリンはすぐれた機械を使った。」と述べている。
ストーンヘンジを、元々在ったアイルランドからイングランドへ移動させようとする人間たちの試みを見て、マーリンは笑い、“少しばかりの装置”を設置すると、「“信じられないほど容易に”石を起こした。」という。
それからストーンヘンジをやすやすとイングランドに建て直し、「やみくもに力を加えるようなやり方よりはるかに優れた」技量の持ち主であることをみずから証明した、のだという。
近年になって多くの人は「マーリンの秘密」を探ることに夢中になった。
20世紀のはじめ、現代の最も奇矯な人物の一人であるエドワード・リーズカルニンは「ピラミッドやストーンヘンジの建設に用いられた、“石を運んで組み上げる古代の秘密”を再発見した。」と主張した。
彼は1920年代にラトビアからアメリカに移住した。
アメリカ各地で転々と仕事をしたのち、リーズカルニンはフロリダに住みつく。
そこでただ一人、近くで採ってきた石と、非常に固いサンゴ、そしてところどころに木材を使って建造物を作る、という奇妙な営みに取り掛かるのである。
彼は自分だけの石のワンダーランドを作り上げていった。
材木や金属廃材を使って、彼は一片30トンにもなる石のブロックをせっせと運んだ。
これはストーンヘンジのサーセン石の平均重量を超える。
星を観測するための目印として7.6メートルのオベリスクを建て、昔話をテーマとした岩や、巨大な石のテーブルと手の込んだ部屋を作った。
総量で1100トンにもなる建造物が作られた。
特に見事なのが、入口の扉で、9トンもある一枚岩が重心で支えられており、ごく軽く触れただけで開くようになっている。
長年孤独な生活を続けた彼は、ある時転居を決意し、マイアミ南部にある土地を選んだ。
そしてトラクターを借りて夜間に作業を続け、すべてを分解し、新しい場所に移し、ふたたび組み立てた。
今ではちょっとした観光名所として知られている「サンゴの城」だ。
1951年に彼が死ぬと、秘密も一緒に失われた。
誰の手を借りた形跡もなく、たった一人でこれ程の驚くべき作業をどうやってやり遂げたのか、今も謎だ。
彼は“石に歌いかけて”、“重量を軽くできる”という噂だった。
彼は「梃子(てこ)とバランスに関する古代の技術を再発見した。」と述べただけで、自分がどうやって作業を進めたかについて、きちんとした手がかりをまったく残さなかった。
磁気の全般的な重要性に関する一連のパンフレットを書いているが、通常の物理学の見地からすると、ほとんど意味をなさないように思われる。
それでも当然のなりゆきとして、「彼は反重力を操る方法を発見したのだ。」という噂が広まった。
「オルタナティブの考古学」の黄金時代だった1960年代には、先史時代の人々が大きな石を持ちあげて配置するのに用いた方法として、しばしば反重力や空中浮揚が提案された。
「地表を流れる未知のエネルギーが存在し、古代人はこれを使って巨大な石を持ちあげたり動かしたりできる。」という主張もあった。
だが、あらゆる理屈づけにもかかわらず、こうした方法で小さな石のブロックひとつ動かせることを証明した実際的な実験は一つもない。
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写真はリーズカルニンが作った「サンゴの城」右端が本人(同著より)
HP「ステ奇人な方々」の「リーズカルニン・サンゴの城でキミを待つ」
http://www.geocities.jp/suteki_jin/leedskalnin.html
wiki空中浮揚より
空中浮揚(Levitation)とは、物体(特に固体)が空中にとどまること。
重力に逆らっているようにも見えるが、基本的には重力以外の他の力によって支えられている。
単に浮いている場合には、空中浮遊(くうちゅうふゆう)とも呼ばれる。
また、物体が空中で移動している状態は、飛行(ひこう)と呼ばれる。
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