エレメンタルの性質と分類を具体的に観ていきましょう。メッセンジャーとエ
ソテリック・ティーチングを参考にしてまとめてみます。
●エレメンタルの性質
まず、私たちは、感情と思考を通して波動することができ、エレメンタルを誕
生させます。
このエレメンタルは、独立した他の生き物と同様に自分自身の生命を持ち、そ
のエレメンタルと同じ波長を持つ物に影響を与えます。
「自己暗示」は、ある特定な目的のために自己意識を持って作られたエレメン
タルと云えます。
あらゆる思考、チラリと見かけた映像の一つひとつ、観念、散漫な心、感情に
よって、私たちは絶えずエレメンタルを創っています。
また、たとえ眠っている時でも、私たちは自分や周囲に影響を与えるエレメン
タルを創り、放っています。
私たちの蓄えているほとんどのエレメンタルは知能が高く、常に要求を繰り出
します。エレメンタルはアストラル~メンタル体を強制して、自分たちが十二
分に満足し、再び活性化した状態になるよう行動させることができます。
例えば、蓄えが貪欲、嫉妬、憎しみなどのエレメンタルで一杯なら、こうした
エレメンタルはアストラル~メンタル体に指令を出し、ひどい内心の不満を感
じさせるのはもちろん、大きな不和をもたらしたり騒々しい喧嘩をするように
仕向けるでしょう。
自分自身が本質的に愛情深く平和であれば、私たちのエレメンタルは、私たち
が人を助け、奉仕できるような状況に導いてくれることでしょう。
私たちの肉体を構成する細胞と同じようにアストラル~メンタル体を構成する
のは、一つひとつのエレメンタルであり、自身の欲望や弱さ、美徳や強さなど
の投影されたものだと云えます。
また、7年経過すれば、7年前にその肉体に存在した細胞は一つも残っていない
と言われていますが、同じことが、私たちのアストラル~メンタル体にも起こ
っていて、エレメンタルの生産、再生産に伴い、アストラル~メンタル体を構
成し、再構成を続けています。
私たちが脆弱なアストラル~メンタル体を創り上げたら、私たちは磁石となっ
て、よく似たエレメンタルを引き寄せることになります。こうしたエレメンタ
ルはかつて周囲の誰かが創ったもので、アストラル~メンタル領域を浮遊して
いるが、同じ波長を持っていなければ引き寄せ吸収することはできないので、
引き寄せた責任は私たち自身にあります。
例えば、私たちの周囲には沢山のエレメンタルがあり、多くが自分は社会の犠
牲者だと考えるようなアルコール中毒者のエレメンタルもあります。こうした
エレメンタルは常に私たちを取り巻いていますが、誰もが影響されるわけでは
なく、自分で創ったり、引き寄せたりした彼ら自身に責任があることになりま
す。
エレメンタルを破壊することはできません。いったん一つのエレメンタルが創
られたら、それは活性化された状態か、もしくは休止状態という、どちらかの
状態で必ず存在し続けることになります。
私たちのアストラル~メンタル体は、エレメンタルの質と量によって構成され
ています。ある種のエレメンタルを除去しようと思ったら、不要なエレメンタ
ルを有益なものと入れ替える必要があります。一人ひとりのアストラル~メン
タル体は、エレメンタル群の相対的なバランスと相互依存的なネットワークか
ら構成されています。
そのため、アストラル~メンタル体を早急に大きく変えることは困難で、大き
なエレメンタルや同じような種類の集合体であるエレメンタルを急激に取り除
けば、一人の個人を極めて不安定な状態にさせ、精神的な錯乱状態さえ引き起
こす危険性があります。
エレメンタルと直接戦っても、決して勝つことはできません。過去の連鎖を断
ち切るには理性を働かせてそのエレメンタルの源を探し出し、次に建設的なエ
レメンタルに置き換え、古いエレメンタルを超越していくこと。それが最善の
方法です。
過去の出来事をクヨクヨ考え、思いに浸るのではなく、”手放す”ことが必要
です。すでに過ぎ去り、変えようのない過去を手放す方法は、エレメンタルの
命である活力補給を断ち切って、自分を苦しめてきたエレメンタルを非活性化
させることです。そうすることで、私たちは過去に縛られることなく、”今”
を生きられるようになります。
私たちは自らをヒーラーととらえ、身の周りで助けを必要とするすべての人を、
友人として見なくてはなりません。こうした人々に近づいてアストラル面の傷
を見分け、彼らが再び完全性へと還れるよう、支援に努めなくてはなりません。
これが唯一、私たちの周囲に善なるエレメンタルを創造する方法です。
多くの心理療法士はある種の感情や出来事を追体験させ、患者のアストラル~
メンタル体を悩ませる記憶やフラストレーションを吐き出させることが治療に
役立つと信じていますが、このような手法は、記憶を取り巻くエレメンタルを
弱体化させるどころか、かえって問題に注目することでエレメンタルを再活性
化してしまいます。
(この記述に関して・・・退行催眠療法は、被験者を子どもの頃もしくは、前
世まで戻して記憶を探り、心的外傷を取り除くというものですが、これは追体
験させるという事です。果たして療法としてどうなのでしょうか?それとも、
あくまで、被験者の知らない「記憶の無い漫然とした不安」なり、「得体の知
れない恐怖心」などに対して原因を特定し、それを知る事による「納得」する
事が重要視されるのでしょうか?
さらに「納得」することにより、その悪いエレメンタルが他の良好なエレメン
タルに置き換えられると考えれば良いのでしょうか?)
●エレメンタルの分類
①パーソナリティー(アストラル~メンタル体)から湧き出てくるもの。
②外側の環境から引き寄せられるもの。
③パーソナリティーが共通のバイブレーションで振動しているがゆえに、同種の
エレメンタルの集合を引き寄せる場合のもの。(グループ・エレメンタル)
④自分の「欲望-感情」に伴って形成するもの。
(欲望→思考型(欲望的思考)エレメンタル)
⑤自分の「思考-感情」に伴って形成するもの。
(思考→欲望型(思考的欲望)エレメンタル)
①に関しては、個性の根幹に関わり、前世から持ち越されているように思います。
②に関しては、今世の育ってきた環境などによって培われてきた思考や感情が惹
きつけるように思えますね。③に関しては、「何らかの信念もしくは活動を何世
紀にもわたって永続的に共有して育まれてきたもの」ということで、歴史的、宗
教的、時代背景的などの要因が関係しているように感じられます。
④、⑤に関しては、その性質を知ることにより、エレメンタルの創造をコントロ
ールすることが可能になりそうで、自分自身のパーソナリティー(アストラル~
メンタル体)を良い状態へと置くことができそうです。
というわけで、次回は、④、⑤の自らのエレメンタルの創造について観ていきた
いと思います。