スピリチュアル・ライフ by birch99

スピリチュアリズムを小脇に抱えて・・・スピリチュアルな視点で日常を綴ります。

’死後の世界を知ると、人生は深く癒される―退行催眠中間域全記録’4

2007-10-14 01:23:32 | ◆退行催眠・中間域の記録2
’死後の世界が教える「人生はなんのためにあるのか」―退行催眠中間域全記録’
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死後の世界を知ると、人生は深く癒される―退行催眠下で語られる魂の世界と
転生、数々の体験事例に基づくさらに詳細なケース・スタディ (単行本)
マイケル ニュートン (著), Michael Newton (原著), 三山 一 (翻訳)
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内容(「MARC」データベースより)
死後の世界は秩序正しく、魂はガイドに導かれ、転生をくり返す。私たちがこの
世で体験することもすべて、魂の「気づき」と「成長」のためのプログラムで
ある。死後はもちろん、今生きていることを納得するための知恵を解説。

○第四章 精神エネルギーの回復
・魂のエネルギー
●魂は物理的には定義できませんが、私は魂のことを、知能を持つ光のエネルギーと見なしています。この
エネルギーは一見、電磁力にも似た波動性の機能を果たすようです。(物質からなる荷電粒子の制約がない
場合)また魂のエネルギーは、一様ではないようです。その組成や構成、それに波動の伝わり方には、指紋
と同じように千差万別のアイデンティティがあるのです。そんな魂の発達の固有性は、色調から見分けるこ
とができますが、その実体は明らかではありません。

●魂が流転を重ねつつ、さまざまな心の中で人とどのように作用し合い、さらにその後スピリットの世界で
なにをするのかを私は何年も研究してきた結果、魂が完全無欠になりたいと切に願っていることを知るに至
りました。とはいえ、それでも魂の正体は解りません。

●魂の正体を解き明かすことは、不可能でしょうが、この深遠なエネルギー質の諸作用や、それが人や出来
事にどう反応するのか、また有形無形双方の環境でなにをしようと努力しているのか、という問題を検証す
る作業が残されます。もし魂が純然たる思念の力で存在しはじめ、形をなしていくのだとしたら、不滅の存
在であり続けるのも、当の思念のおかげです。

・門口での標準的な扱い
●三途の川を越えてガイドと会うときの状況を調べてみると、初顔合わせのさいに使われる技術は二種類に
大別できます。
1.包み込み
この場合、帰ってきた魂は、ガイドの強力なエネルギーからなる大きな丸いかたまりに、すっかりくるまれ
てしまいます。ガイドが近寄るにつれて、まるでどちらも泡だらけになったような気持ちになるのです。こ
れは、割とありふれた手法で、被験者たちは、純然たるエクスタシーと称しています。
2.焦点効果
ガイドは近づくと、そこからどの方向を選ぶにせよ、エネルギーを魂のエーテル体のへりのどこか一箇所に
あてます。手を握られたり、脇のほうから肩をもまれたりする場合もあるかもしれません。かくてエーテル
体の特定の一点から癒しがはじめられ、ブラッシング風の愛撫に続いて奥のほうまで貫かれる、という形を
とります。

●どちらの手順を選ぶかは、ガイドの好みやそのときの魂のエネルギーの状態によります。いずれにせよ、
強力爽快なエネルギーが即座に注ぎ込まれる一方で、前方に投射されるのです。ただしもっと高級な魂、と
くにダメージのない魂の場合はふつう、愛のこもったエネルギーの助けなど借りるまでもありません。正の
エネルギーが、ガイドから魂の隅々へ流れ、ガイドの本質や知恵も、同様に伝わります。この同化作用の
美しさや妙なる感じを解き明かす被験者はいませんが、電流が走って元気を取り戻すのに似ているようです。

・門口での救急医療
●魂がスピリットの世界の門口へ着いたとき、そのエネルギーが劣化した状態にあれば、ある一部のガイド
が救急医療にいそしみます。これは、心身双方を癒すもので、それが終わらない限り、スピリットの世界を
一歩も先へは進めません。

●エーテル体(魂体)とは、魂がスピリットの世界に持ち込んだこの世での身体の輪郭です。これは肉の衣
をまだ脱いでいない状態です。ただ、いつまでもこの状態というわけではなく、やがては、エネルギーが
カラフルに発光するような姿形になるかもしれません。死ぬ瞬間に肉の衣をすっかり脱いでしまう魂もあり
ますが、人生で心身に傷を負った魂の場合は、この病んだエネルギーの跡をスピリットの世界に持ち帰って
しまう者もかなりいるのです。

・ひどく傷んだ魂を再生させて
●この世では自滅してしまう傾向の強い魂の中で、ハイブリッド魂が挙げられます。このハイブリッド魂と
は、はじめて人と化したのが、過去四千年以内の魂で、それ以前は、異次元の世界で化身したことのある魂
のことを指します。被験者の中で、死んでから生まれ変わるまでの間に別世界を訪れたという記憶を思いだ
すことのできるのは、全体の四分の一弱に過ぎません。この世に来る前に異次元の世界で実際に化身した記
憶を持つ割合となると、いっそう少なくなりますが、これこそがハイブリッド魂です。

●ハイブリッド魂が、この世で生まれ変わる理由としては、昔いた世界にもはや住めなくなってしまった場
合もあれば、もっと潜在能力を高めるためにやってきた場合もあります。以前の世界での知的水準が地球よ
りも少し高い場合は、知的能力も高く、テレパシーの使われる世界にいた場合は、超能力にも人一倍恵まれ
る傾向があるようです。とはいえ、地球に馴染めないハイブリッド魂もいて、残虐なライフスタイルを選び
続けたりするようです。そのような魂は、スピリットの世界に帰ると、エネルギーを解体して粒子にされ、
新鮮な状態にされたりします。(個性を全く無くすわけではないらしい。)それを拒んだ場合は、リンボ界
(孤独な場所)へ行くのでしょう。

●以上のように魂が汚れるのは、身体における損傷だけではなく、魂が不純なケースもあります。

・孤独の魂
●一部の機能不全の魂は、肉体の死を体験したばかりのころに、身体から離れてしばらくは引き篭り
ますが、他の魂から離れていっとき静かな時間にひたるというのは、スピリットの世界に住まう健全
な魂の通常の活動の一環です。しかしそのような沈黙の魂にはもう一種類あります。私はそれを、
引き篭もりの魂と対比させて孤独の魂と見なしています。その孤独の魂は、回復の過程をたどる健康
な魂ではありますが、孤独に身を置き深く内省する上級の魂という場合が多いようです。こうした孤
独の魂は、スピリットの世界での療養所で修復されるまでもなく、ゆっくり時間をかけてエネルギー
を得るという最善の方法をとります。

・地球でのエネルギーの癒し
*人体の癒し手
●私はスピリットの世界で病んだエネルギーを修復するのを専門に行う魂について学んだとき、この
世に転生している間に、無意識に蓄えられた精神世界の知識を一体どうやって当てはめるかを知りた
く思いました。レイキ(霊気)をはじめ、多くのエネルギー様態を研究対象とする女性の被験者のケ
ースの中では、地球でもこのような人に宿る魂を回復させる作業を続けたいと思うものは変容役(ト
ランスフォーマー)と呼ばれ、この世に転生します。変容役は、死と再生の間には別世界へ勉強に行
くようです。

●以下は、上記の被験者の言葉です。地球には、エネルギーに灰色の斑点があるせいで、どうしよう
もなくなってしまった人もいます。その灰色のエネルギーを集中攻撃して、一掃します。このスピリ
ットの世界で習ったことを、この世での応用としての表現は、両手を患者の頭のあたりに当てます。
そして、幾何学図形のエネルギーを内心で、特定の患部の配列に合わせてかたどるのです。さらに、
こういうエネルギーで構成されたものを、灰色の箇所のあたりに当てます。こうして、そうした箇所
も回復していって、緩やかな癒しの波動で直されます。これらの患者には、人生の試練が原因な場合
もあるが、宿った肉体やその成長作用と魂の不調和によるものもいます。私の役目は、転生してそう
いう人を見つけ出して、こうした障害を取り除いてあげることなのです。そうすることにより、その
人はもっといい判断ができて自信もつくし、自己評価も上がります。変容させて、もっと生産的な人
にしてあげたいのです。

●上記の被験者の用いたレイキ・ヒーリングは、病んだエネルギーの状態を鑑定して治療に取り組ん
だ後、人のエネルギーの場の凸凹も埋めると同時に、身体を調節して左右対称にしてしまいます。心
身問わず、人体のエネルギーが痛むと、オーラも凸凹になるともいわれます。他に出会った変容役の
魂の中には、手かざし療法について、その癒しの秘訣は、自己の意識ある部分を捨て去り、お互いの
間のエネルギーが自由に流れるようにするようです。瞑想やイメージ療法、マッサージやヨガ、鍼、
生体磁気療法なども、気のバランスをとるのに役立つ技術として利用できます。そして自己の内側・
外側との調和が取れれれば、肉体・精神・環境の相互の関係にもっと精力的にかかわる立場に置かれ
るのです。

*環境の癒し手
●スピリットの世界を研究調査する前には、地球環境の癒し手の特別な才能などと言われても、見当
もつきませんでしたが、地球には地球の波動の率があるうえに、この生態エネルギーに周波数を合わ
せることのできる人もいるのです。環境を癒す才能のある人の場合は、景観建築家になりましたとか、
お花畑をつくりましたとか、セカイヤメスギの古木の伐採の中止を求める抗議団体に入りましたとか
言ってくるくるのかもしれません。

●世の中には強烈な磁力のパルスを放つ場所がある、という事実に関しては数々の研究家が報告して
います。振動するエネルギー層の密度が地球各地で様々に異なるようです。(エアーズロックやマチ
ュピチュなど)こうした場所にいると意識が高まり、身体も幸福になった気分がするのです。惑星の
地場は、私たちの心身の意識に紛れも無く影響を及ぼしています。このような事は、スピリットの世
界での報告とも類似しているのです。それは、スピリットの世界の各集落の非個体の境目には、その
グループの生むエネルギーの中で特定の振動数のものが集中しているなど・・・。するとあるいは、
古代人が神聖視した一部の人里も、エネルギーが集中して渦を巻いているのかもしれません。こうし
た格子状に走る磁力線が一点に集まる場所に行くと、無意識の想念が強められ、精神世界へ通じる回
路も開きやすくなるそうです。そんな渦の位置がわかると、惑星の癒し手にとっては非常に助かりま
す。

・魂の分割と再合一
●魂には、エネルギーの精髄を分割する能力があります。地球に来る魂はみんな、エネルギーの一部
をスピリットの世界へ残してゆきます。二つ以上の人生を平行して送る者もそうです。何割のエネル
ギーをスピリットの世界に置いてゆくのかは、様々に異なるかもしれませんが、その光の粒子はどれ
をとっても、他のあらゆる’自己’と全く瓜二つのものなので、アイデンティティもそっくり写され
ています。この現象は、ホログラムで光の像が分割・複製される方法に似ていますが、スピリットの
世界に置いていかれるエネルギーの量が少なければ、そちらの自己の粒子の活動も活発ではなくなり
ます。とはいえ、このエネルギーはきれいな汚れのない状態のままなので、まだ力は秘められていま
す。

●スピリットの世界にエネルギーの蓄えがあるとわかると、実に多くのことの辻褄が合いました。例え
ば、誰か近親者が自分よりも三十年前に先立ち、以後ずっと生まれ変っていても、こちらがスピリット
の世界に戻ったとたんに、やはり再開できるのです。

●もし、百パーセント身体の中に、魂のエネルギーを持ち込めたら、脳もすっかり魂の支配下に置かれ
るでしょう。しかしそうなれば、脳に対処する難題も無くなり、魂が地球で成長するプロセスもなくな
ってしまいます。いろいろな形で生まれ変り、エネルギー全体の様々な部分を強化してこそ、すみずみ
まで強くなるのです。また、気づきや精神世界の記憶、現世での記憶も残り、物事に対する新しいアプ
ローチできなくなってしまうことでしょう。

●高い進歩をとげた魂は、エネルギーの全容量のわずか25%しか通例はこの世に持って行きません。一
方、並のそれほど自信のない魂は、この世でも50~70%身につけています。高く進化した魂のエネルギ
ーは、量が少なめでも純化されているうえ、伸縮性や活力にも富んでいるのです。魂に潜在能力を施す
にはエネルギーの量ではなく、魂の経験と知恵を表す波動性に力の質なのです。

●仮に同じ魂が同時に二つの異なった肉体に宿り、それぞれに四割ずつのエネルギーを持ち込んでも、
そのエネルギーの消費量は、肉体は違うわけですから、当然異なります。来世のことをスピリットの世
界から検討しあうときには、宿る身体にエネルギーがどの程度いるのか、アドバイスしてもらえますが、
決定権は、私たちにあります。スピリットでの活動をできるだけ行いたいと思えば、当然多くのエネル
ギーを残していきたいと思うでしょう。

●この世に転生してきて、心身にトラウマを持っていたり、心に防衛機制を設営して身を守るさいにも
、エネルギーの多くを失います。また人へ自発的にあげたり、あるいは他人のネガティブな姿勢のせい
で枯渇させることもあります。エネルギーを再び活性化させる最良の方法を一つ挙げれば、眠りを媒介
にすることです。身体が病気や無意識、あるいは昏睡といった状態にあるときには有効です。

●魂が人生を平行して送ることはよくある、という感じを抱いている人も少なからずいますが、調べて
みると、これはとんでもない話でした。地球においてみんなと同じ時間枠でふたつ以上のからだに分か
れることにした魂は、学習を加速させたがります。そのため、エネルギーの10%まではあとに置いてお
いて、残りは二、三の身体に振り分ける場合もあるかもしれません。私たちには自由意思があるので、
こうした実験をガイドも大目に見てはくれるでしょうが、やらないほうがいい、というアドバイスはし
てきます。総じてエネルギーがものすごく枯渇するので、魂もたいてい、一度か二度だけ人生を平行し
て送ってみたあげく、諦めてしまいます。

●一卵性双生児に身に宿る二つの魂の出生地を人は知りたがりますが、私のもとへ来た双子の被験者は
、ソウルメイトではありませんが、同じスピリットグループで深い縁を保っていました。その理由は、
二つありました。一つは過去世での人間関係において未解決の信用問題がありました。もう一つは次の
ように教えてくれました。子宮をずっと共有してきた私たちは、感覚を最初から一体化させました。早
い段階で心と心を接続してしまったので、スピリットグループのメンバーとテレパシーで交信する頻度
も高くなりました。二人の精神エネルギーを組み合わせた倍加されたエネルギーを使うと、自分たちと
は別の人の心を対象とする作業でも効果が高まりました。

●魂がスピリットの世界に置いてきたエネルギーと、再び結びつくプロセスが一番よく判るのは、被験
者を退行させていって、以前に死を体験した様子に遭遇させるときです。たいていの魂はスピリットの
世界の門口付近か、オリエンテーション中か、スピリットグループに戻った後のいずれかで、エネルギ
ーのバランスを取り戻します。が、大部分の魂がエネルギーのバランスを取り戻すのは、ふつう集落に
戻ってからです。

’死後の世界を知ると、人生は深く癒される―退行催眠中間域全記録’3

2007-10-12 16:57:00 | ◆退行催眠・中間域の記録2
’死後の世界が教える「人生はなんのためにあるのか」―退行催眠中間域全記録’
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死後の世界を知ると、人生は深く癒される―退行催眠下で語られる魂の世界と
転生、数々の体験事例に基づくさらに詳細なケース・スタディ (単行本)
マイケル ニュートン (著), Michael Newton (原著), 三山 一 (翻訳)
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内容(「MARC」データベースより)
死後の世界は秩序正しく、魂はガイドに導かれ、転生をくり返す。私たちがこの
世で体験することもすべて、魂の「気づき」と「成長」のためのプログラムで
ある。死後はもちろん、今生きていることを納得するための知恵を解説。

○第三章 この世のスピリット
・アストラル界
●催眠療法を受ける被験者たちが、昇天してスピリットの世界へ入る様子を’ぼやけた半透明の光の層を
昇って通りぬける’と表現しますが、東洋の精神哲学の教える階段構造をなす七つの存在界をまったく見ては
いません。どのようなレベルの魂も関係なく、魂は世のアストラル界を厚くおおう光の大気を通過すると、
口をそろえて言います。また、トンネル効果を話題にする人も少なからずいます。その後、この世から帰って
きた魂はみんなすばやく移動して、スピリットの世界の明るい光を浴びます。ここはエーテルからなる一空間
で、まわりにゾーンやバリヤはありません。

●魂が出入りできるいわゆる空間とか場所についても、被験者の言うことは、ほぼ一致しています。例えば、
東洋思想でいうアカシャ記録は、私の被験者には、’生の書’と呼ばれています。そして、精神世界の他の
ところの近辺に見られる、象徴的な図書館に所蔵されているそうです。

●被験者によると、この世を取り巻くアストラル界面の内側では、別の現実とか共存する現実とかいうものも
、私たちの物質界の一部をなすそうです。また中間的な次元にあたる球層も無数にあって、スピリットの世界
から来た魂が訓練やレクリエーションに使うそうです。

・自然の精
●ある女性がブドウ畑で、身長50~60cmで耳はとがり、だぶだぶのズボンをはいていた小妖精と出会い
ました。そのうち会話ができるようになり、そのブドウ畑に適している肥料の助言などをしてくれるように
なりました。女性の脳波を調べると、五感を刺激すると常人よりもはるかに高いエネルギーが出せる部位が
あるとわかりました。

●もし、X線視覚で地球を見られたら、透き通ったプラスチックの地形図のシートを何枚も重ねた状態に似て
いるかもしれません。そして、こうした波動性のエネルギーの密度が層ごとにいろいろと異なるということこそ、
別の現実があるというしるしなのです。一部の才能に恵まれた人ならば、こうした各層の中を覗き込むこともで
きるかもしれません。

●民間伝承もほとんどは、魂が有形無形の別世界で経験したことについての記憶に由来するものだと思います。
こうした体験をめぐる魂の催眠療法中の情報は、世の神話や伝説ともいくつかの点で内容が一致しているの
です。これには、草木の精はもちろんのこと、空気や水や火の元素とのつながりも含まれています。

・幽霊
●結論的にいえば、幽霊となる魂はごく一部にすぎません。それは、亡くなった者は、通常、この世を離れる
前の調整期間の方が長くかかるからです。たとえ無念で世を離れたくない魂でも、その自由意志は、尊重され
ます。スピリットの世界に引っ張られる感覚は、死の直後は緩やかで、世を離れるにつれてだんだんゆったりと
一定したものになっていきます。とはいえ、ガイドからスピリットの世界に入るよう強制されるようなことは、
ありません。また、スピリットの世界では時間に意味がありません。ある幽霊が、400年間出没した末にスピリ
ットの世界に帰ったとしても、精神時間にすれば、40時間にしかならないと感じているかもしれません。

●幽霊は’自分が死んでいることも、そうした状況を脱する方法も知らない’と思われていますが、それは、
物理的な妨害にあっているというよりも、精神が邪魔されている状態です。ある一定の限られたアストラル界
ならば魂も道に迷いませんし、現在の人生からそれ以外の状況へ移ったこともちゃんと解っています。幽霊が
混乱してしまうのは、場所や人や出来事にいちずにこだわって、手放せないのです。

●幽霊は、比較的未熟で、世の不浄と縁を切るのに四苦八苦しているスピリットです。その理由は、様々で
人生が不意に果てたり、ひどいトラウマを持っていたり、気にかかる相手を危険から守ってあげたいという
場合もあるでしょう。魂が取り乱した場合を調べてみると、予定していたカルマの成り行きが急に変わって
しまい、そのことを意外であるばかりか、不当とも見なしているのです。一般的な幽霊の事例には、生前、
別の人物に殺されたり、悪さをされたりした魂が出てくるようです。

・スピリットの分身能力
●第一章でもふれましたが、魂には分身能力があり、エネルギーを分けて一度にふたつ以上の人生を送ること
ができ、また、この世に生きている間にも、エネルギーの一部は、通例けっしてスピリットの世界を離れません。
分身能力を考慮すると、幽霊とは、魂の抜け殻とする説には同意しかねます。このような分身能力は備えて
いますが、未熟な魂などは、エネルギーを使って一体化する作業をたいてい自分ひとりですることはできません。


・この世を訪れる故人
●現世にはツーリストとして来るだけで、人と化した経験は一度もないという霊体もいます。かなりの数の
被験者によると、死んでからこの世に生まれ変わるまでのあいだには、故人として別世界へ旅立ち、私たち
の次元を出たり入ったりするそうです。そして、その中で、他の無形の霊体も見かけるようです。

・デーモン・デーヴァ
●被験者によると、悪魔やデーモンめいたスピリットがこの世をあちこち漂う姿を見たことはありません。
そのようなものとして、魂の感じるものは、怒りや憎しみや恐れといった激情が作り出す人間の負のエネルギ
ーのようです。さらにこうした思考パターンが別のところでマイナスのことを考えている人の意識のもとへ
吸い寄せられたあげく、一段と多くの不和が集合離散を重ねます。このように漂う闇のエネルギーはどれも
みんな、この世のプラスの叡智を損なうように作用するのです。


●長年魂を研究対象にしてきましたが、別のスピリットに取り憑かれた被験者にも出会ったことがありません。
意識の上では魔力の存在を信じてやってきた被験者も、わが身をスピリットと見なしたときには、こういう
存在を皆、否定します。また、異次元の霊体とかある種の意地悪なスピリットとかに取り憑かれたと思い込ん
で相談に来たり、なにか過去世での行動が災いして呪いをかけられたと思っている相談者もいます。退行催眠
中にこうした人の超意識へと移ってみると、通例は次の三つの状態のいずれかに当てはまります。

1.十中八九の場合、その怖れは根も葉もないものだと判別します。

2.友好的なスピリット(亡くなった親戚という場合も多い)がやって来ようとしている場合ありますが、
相談者が取り乱して、このスピリットの意図を誤解しているのです。相互の意志の疎通を欠いてしまっている
のです。

3.ごくまれに、非常に若いスピリットが取り乱して接触してくる場合もあります。これは、なにか未解決の
カルマの問題をこの世で抱えているためです。

さらに超常現象の研究家によると、

4.子どもの頃、心身に受けた虐待。それにより、虐待する側の大人はすべてを支配する悪の力を表す、
という思いが芽生えるからです。

5.多重人格者の場合。

6.地球の周囲の電磁場の活動が、周期的に盛んになる事。それだけで十分、障害者の脳の活動は乱されて
しまうからです。

●魂には怪物などはおりません。生まれたときには、皆悪人ではないのです。むしろ、暮らす社会のせいで、
腐敗してゆくのです。悪さをすれば、腐った人格の欲求は満たされるからです。これは、人の脳に起因する
現象です。サイコパスの研究から、他人に思い切り痛みを負わせると、興奮のあまり心のむなしさが埋められ
る、ということも解ってきました。また、悪は遺伝するわけではなく、過去に子どもへ暴力や虐待をくわえて
きた家族の場合には、こうした行為が学習された行動として世代から世代へ伝わってしまうということは
よくあります。

●診療中に気づいたのは、悩みのある時期には魂のエネルギーが肉体から乖離してしまうかもしれない、と
いうことです。魂の自己と人の自己が反発しあって対立してしまったり、脳の異常な化学作用やホルモンの
アンバランスが中枢神経系に変化をもたらし、魂を汚染することがことがあるかもしれません。また、身を
もって発達すべく転生を重ねる中での対立や葛藤も要因になりえます。虐待のトラウマに対する防衛として
としての心の在り方となっているケースもあります。

●退行催眠中の人たちを何年も研究対象にしていますが、ウォークイン式の魂とは、一度も出会ったことは
ありません。(ウォークイン理論とは、今この惑星にいる何千という魂のうちで、何十個かは生まれた子供
になるという通常の過程を経ずに、肉体へそのまま宿ってしまうという説)これは、いわゆる憑依であると
考えられます。

’死後の世界を知ると、人生は深く癒される―退行催眠中間域全記録’2

2007-10-12 16:55:45 | ◆退行催眠・中間域の記録2
’死後の世界が教える「人生はなんのためにあるのか」―退行催眠中間域全記録’
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死後の世界を知ると、人生は深く癒される―退行催眠下で語られる魂の世界と
転生、数々の体験事例に基づくさらに詳細なケース・スタディ (単行本)
マイケル ニュートン (著), Michael Newton (原著), 三山 一 (翻訳)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
内容(「MARC」データベースより)
死後の世界は秩序正しく、魂はガイドに導かれ、転生をくり返す。私たちがこの
世で体験することもすべて、魂の「気づき」と「成長」のためのプログラムで
ある。死後はもちろん、今生きていることを納得するための知恵を解説。

○第二章 死と悲しみと慰めと

・否定と受容
●愛する人を亡くしてからも生きていく、というのは人生最大の試練のひとつです。その悲しみを乗り
越える過程を順を追ってみてゆくと、まずショックを味わい、事態を否定したり、怒ったり、ふさぎ
こんだりしたりするのを何とかした末に、ある種の受け入れ状態に行き着く、ということはよく知られ
ています。一方、魂のほうは、スピリットの世界で新しい人生の準備をするときには、次回のこの世で
の大舞台劇のリハーサルをやるのを楽しみにしています。役柄はすべて仮のものにすぎないと、魂は皆
知っているのです。

●多くの人は、死と面と向き合わざるおえなくなると、当事者であれ第三者であれ、悲痛な恐ろしい
感じを覚えます。健常者は死を話題にしたがりませんし、重病人もたいていはそうです。そのため死は
忌み嫌われるのです。二十世紀には、死後の生についての世論も多くの点で変わりました。前半には、
人生は一度きりだ、という昔ながらの意見をたいていの人が奉じていました。ところが末の三十年あまり
になると、アメリカでは約四割が輪廻を信ずるとされるにいたりました。このような世論が変わった
おかげで、前よりも精神に深みを増し、死んだら忘れ去られてしまう、という考えから脱却しつつある
人々は、死を少し楽に受け入れるようになったのです。

●スピリットの世界の研究作業を行うもっとも有意義な面のひとつとして、死ぬというのはどういう
感じのものであるとか、魂がどうやって遺族を慰めようとするのか、という問題を亡くなった魂の観点
から学び取れる、ということも挙げられます。

●魂の分身能力についてー生まれ変わった後も、エネルギーの一部はスピリットの世界に残されます。
このエネルギーこそ、帰ってくる魂と合一するために分割されたものなのです。実際、リサーチして
明らかになった大事な点のひとつとして、ソウルメイトは本当はけっして離れ離れにならない、と
知ったということもあるのです。

・魂の用いる療法
●たいていの魂は、スピリットの世界へ早く赴きたい気持ちを持ちながらも、自分を偲んで悲嘆に
くれる相手を慰めるべくある種の行動をとるまで、世のアストラル界を去りはしないでしょう。
それは、スピリットの世界からからだへエネルギーを投射します。エネルギーの濃縮されて領域で
ビーム効果を使い、愛に満ちたエネルギーを投じるのです。

・スピリットが生者とつながる方法
*からだの触れあい
●生者を慰めようと舞い戻ってきている魂は、チャクラのツボだけに限らず、自分のエネルギーに対する
感受性のもっとも高いところを探すのです。さらにそのエネルギーパターンが治療に効き目をふるいだ
すのは、テレパシー交信で橋が架かり、送り手と受け手の心と心がつながったときです。

●投じられたエネルギーにより、ある一定の情緒反応を引き出し、景色や音、味、匂いなどの五感によって
自分の存在を知らせる事ができます。それは、愛する相手はまだ生きている、と悲しみに暮れる人に確信させ、
遺族に自分の人生を前向きに歩ませるためです。

*夢による認知
●亡くなってまもない魂が近親者のもとへ行き着くために使う主な方法しては、夢を利用するものも挙げられ
ます。悲しみに暮れる中、たとえうつらうつら眠っているような状態でも、無意識の感受性は高まります。
ただ、メッセージの込められた夢から醒めても、睡眠中に見たイメージやシンボルに意味を持たせず、記憶
から消えるがままにしておくことが多いのです。続けざまに見た夢や故人と一緒にいる夢を見ても、希望的
観測ということで塗りつぶされてしまします。

●夢には、一日中脳の回路に負担をかけ過ぎたせいで沸いた、つまらない単に寄せ集めだけの意味のない夢
もありますが、なにか未来のことについて予感を与えられる夢や精神状態を変えられる夢もあります。

●このような霊夢には、ガイドや教師の魂、それにメッセンジャーとしてやって来て、問題の解決に手を貸す
ソウルメイトが出てきたりします。また、この霊夢に紛れてスピリットの世界を含む世界の記憶も蘇ります。
宙を飛んだり、水面下を泳いだりすることのできる夢を見た経験のある被験者には、知能を備えた飛ぶ生き物
や水の生き物として他の惑星で暮らしていた情報が、こうした神秘的な記憶に込められているとわかることも
あります。また、続きものの夢から、それとなく手がかりが得られ、これまでの転生と今の人生との比較へと
つながる道が開かれることもよくあります。

●転生する前にスピリットの世界で受ける予備講習(未来に遭遇する人々や事件を知る知識)も夢と関係が
あります。特に人生で主要なソウルメイトを失ったときなどは、この予備講習の記憶が夢で蘇り、絶望の闇
に明かりが灯されるかもしれません。
(夢とは抑圧された願いや恐れを如実に表すものであるが、同時にまた、幻覚や妄想でない、逃れがたき
真理も表現しているかもしれないーユング)

●夢を利用して、近親者へメッセージを伝えようとする魂には、二つの方法があるようです。
1.夢の改変
既存の進行中の夢の中身をところどころ変え、スムーズに溶け込ませてメッセージを伝える。
2.夢の独創
新しい夢を一から創造して、メッセージを伝える。

●夢のシンボリズムは心の多くのレベルで活躍しますが、その中には抽象的なものあれば、感情をくすぐる
ものもあります。続きものの夢を心に作り出したり、夢と夢を関連付けたり、隠していたものを夢の中で
見せ、現実でそれを見つけさせたりという技術も駆使します。

*天使などの天の軍勢
●宗教心の強い近親者などの場合には、悲しみに暮れる日常の中に、天使を思い描きます。その力を貸して
くれる天使は、自分のガイドであったり、故人の霊であったりする場合があります。退行催眠の被験者たちは、
天使だと思い込むことは判っていても、その近親者が癒されるのであれば、方法はどうあれ、それで良い
と感じているようです。何よりも、その近親者が立ち直れ、救われる事を一番に考えます。

*魂の情緒の回復と遺族
●魂はスピリットの世界で純粋なエネルギーの状態に再度戻ると、もはや憎しみ、怒り、うらやみ、嫉妬
といった負の感情は覚えません。たしかに、ある感情のトラウマの刻印を過去世から次回の人生へ引き継いで
いくということもあるかもしれませんが、あらたに転生するまでは、この状況も一時中断の状態にあります。

●しかしながら、魂には、二種類の負の感情が潜んでいるということがわかりました。一つは、現世において
非常にまずい選択をしたことによる罪業、特にこうした行為によって人を傷つけてしまった場合には、よく
当てはまります。もう一つは、大源泉に到達したいという悲願です。これは、どの魂にも、同じ理由で、発達
レベルに関係なく当てはまる願いです。ですから、もしも魂に悲しみの痕が認められたら、その不滅の特性に
存する要素を欠いている、ということになります。(まだ完全な魂ではない状態)

●以上のように、遺族にとって、重要なことは、魂にとっては、亡くなった後に現世に対して、負の感情を
持つのではないという事です。しかし、生前不正行為に悩まされたあげく、いくぶん解決を見るまで死後も
現世を離れたがらないというケースも、まれにはあります。この現象については、幽霊の問題のくだりで
もっと詳しく論じましょう。

*愛する人とまた結ばれて
●スピリットの世界に入り、ソウルメイトやガイド、また自分の置いてきた一部のエネルギーなどにより、
その人生を切り出す前の様態に修復されますが、プラトンの言葉を借りると、’魂はひとたび身体から
解放されるや、真理をはっきりと見ることができる。前よりも純粋になり、以前に知っていた純粋な理想を
思い出すからである’ということになります。

’死後の世界を知ると、人生は深く癒される―退行催眠中間域全記録’1

2007-10-12 16:54:08 | ◆退行催眠・中間域の記録2
’死後の世界が教える「人生はなんのためにあるのか」―退行催眠中間域全記録’
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死後の世界を知ると、人生は深く癒される―退行催眠下で語られる魂の世界と
転生、数々の体験事例に基づくさらに詳細なケース・スタディ (単行本)
マイケル ニュートン (著), Michael Newton (原著), 三山 一 (翻訳)
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内容(「MARC」データベースより)
死後の世界は秩序正しく、魂はガイドに導かれ、転生をくり返す。私たちがこの
世で体験することもすべて、魂の「気づき」と「成長」のためのプログラムで
ある。死後はもちろん、今生きていることを納得するための知恵を解説。

はじめに

●この本は、前作’死後の世界が教える’人生がなんのためにあるのか’’の続編です。
●読者の要望に応えるために、時間をかぎって診療を再開することにしました。すると、
高等な魂の比率が前よりも高くなったのに気づきました。長く待たないと面会できない
ず、我慢することのできる人のケースが増え、心理的危機にある若い魂は少なくなりました。
●前作は、肉体が死ぬ瞬間の河口からはじまり、世に戻って新しいからだに入るところで
終わりますが、本書は、人間のために秩序や計画が存在する、という信じがたい感覚に
ついての理解を広げるためのものです。

○第一章 スピリットの世界

●スピリットの世界では、時間が惜しいという感覚はありません。つまり、魂にとっては、
刻々と流れる時間とは対照的な、’常世’の時間になっています。

●この世からもっと離れると、周囲が光でどんどん明るくなっていく体験をする魂がある一方、
灰色っぽい暗闇がつかの間見えたかと思うと、トンネルや扉口を通り抜けるような感覚を味わう
魂もあります。このふたつの現象の差は他界する速度に応じたものです。(速度は、魂の経てきた
体験と関係があります。)ガイドの引っ張り方も、魂の成熟度のよって、弱くも感じれば強くも
感じます。

●死去した当初は、必ず、’ちぎれ雲のようなもの’に取り囲まれますが、それはすぐに晴れ、
一般的な魂は、エネルギーが幽霊のような姿でむかってくるのを見かけます。その相手は、たいてい
はガイドですが、ソウルメイトや伴侶や友人の場合もあります。その場合でもガイドはやはり
すぐそばにいます。

●魂がいわゆる故郷への方向感覚を取り戻すようになったときにはもう、その現世にゆかりの
面も変化をきたしています。つまり、人間の感情や気質やからだは独特のつくりをしている、と
俗に思われているわけですが、その点からいうと、もはやあまり人間らしくはないのです。
(脳や神経系からも解き放たれて、肉の衣を脱ぎ捨てた後の感覚は、言葉では表現しにくいで
しょう birch99)

●魂のエネルギーはホログラムと同様に、当分割することができます。そして、ほかのからだでも
平行して人生を送るかもしれません。そういう分身能力を魂はみんな持っているので、光エネルギ
ーも一部は必ず、あとにしたスピリットの世界へ残してゆきます。だからこそ、他界したとたん、
すでに亡くなったおかあさんと会うことが可能になるわけです。たとえ、おかあさんがこの世の
時間にして三十年前に亡くなり、現世に生まれ変わっていたとしてもです。

●ガイドとオリエンテーションの時期を過ごすのは、自分の集落に合流する前のことですが、
その時期は魂ごとに、また転生ごとに違います。終わったばかりの人生についての履行状況や
特定のカルマ関連の問題の回顧を行います。

●終わったばかりの人生の中で、いたずらから悪意にいたるまで、人を傷つけてしまった場合
には、慎重に検討がくわえられます。悪と因縁を結んだ魂は、’集中医療団’とも呼ばれる
特別な施設へ連れて行かれます。そして、ここでエネルギーをつくり直されて、全快するそう
です。

●スピリットの世界の指導原理でいうと、責任が魂の側にある悪行は、故意であろうとなかろうと
、来世でみんな同じ形で仕返しを受けなければならないのですが、これも罰とか贖罪とかいうより、
カルマを通じて成長するいい機会だとされています。

●人生がとてもつらくて、魂が疲労困憊して帰郷するときもあります。こうした場合には、お祝い
よりもむしろ、休息やひとりになることのほうが必要かもしれません。どのグループもそれなりの
方法で、友の帰りを深い愛情をもって歓迎するのです。

●里帰りはうれしい中休みです。とくに、親しいソウルメイトとカルマの都合であまり接触のない
ような浮世暮らしをしてきたならば、喜びもひとしおです。感情を心からあらわにするグループが、
帰ってきた魂を存分に祝う計画を立てているような場合には、ほかの活動は全部延期してしまうかも
しれません。

●魂のグループのメンバーの数は、三名から二十五名にまでおよびますが、平均でいうとだいたい
十五名くらいです。また、グループは別なのに友達になった相手がたくさんいて、もよりの集落から
魂がやって来て、連絡を取り合いたいと希望するときもあります。この活動には往々にして、年配
の魂がかかわります。

●里帰りにはふたつのタイプに分かれると考えられます。ひとつは、数名の魂と門口で軽くあった
かと思うと、そういう魂がガイドに遠慮して去り、以後はガイドがなにか予備のオリエンテーション
をほどこすという場合。もうひとつは、魂がスピリットグループへ現に帰ってくるまで歓迎委員会
があくまで待つという場合です。

●集落の情景のとらえ方は、魂の進歩状況にもとづいて決まります。教室の雰囲気の記憶は、いつも
ひじょうにあざやかに残りますが。とにかくスピリットの世界の教育法は、魂の発達レベルに応じて
異なります。転生の回数が多いからといって、高いレベルに達しているとは限りません。

●魂のグループは、進歩水準のほぼ等しい存在から成り立っています。もっとも、強みや短所は個々
に違います。こうした属性のあるおかげで、グループにもバランスがとれます。人生のあらゆる面を、
グループ内での役割演技がさかさまになってしまうくらい細かく調べて、もっと意識を拡大したり
するのです。さらに魂は中級レベルにいたるときにはもう、ある程度腕前を発揮している主な関心分野
を専攻しはじめています。

●スピリットの世界での魂のエネルギー色は、魂の進歩状況に関係があります。これは、相談者の魂の
進歩状況やトランス状態にあるときに周囲に目にする他の魂の正体を見極めるのに役立ちます。純白は
若手の魂を示しますが、魂が進歩するにつれエネルギーの密度も高まり、色もオレンジから黄色、緑と
変わった末に、青の区域に移るとわかりました。また、こうした中核をなすオーラにくわえて、どの
グループ内にもハロー(後光)の色が微妙に混じった部分もありますが、ここは各魂の性格面にちなむ
色を呈しています。

●レベルという言葉で魂の等級を決めてしまうことは、魂が発達をとげるありさまは多様だというが、
ぼやけてしまいますが、学習の階梯を述べるのは被験者です。とはいえ、彼らは、みずからの達成した
内容を誇るようなことはありません。催眠がとけて自足した心を掌握するにいたってからのほうが、口
は軽くなるほどです。競争意識、劣等感、優越感のようなものは、スピリットの世界ではないようです。

●スピリットの世界にも社会構造はあります。しかしそれは、現世の実態をはるかに越えた同情、
調和、倫理、道徳性を崇高な母体として存在するものです。スピリットの世界にも権限の集中した
大人事課があって、魂に課題を割りふってはいます。だがここにも、あり余るほどの親切、寛容、忍耐
、それに無限の愛からなる価値体系があります。

●自分は過去にあまたの選択をしてきたし、これは将来も続くと、被験者はみんな信じています。そう
いう自己責任を取って進歩していくさいに必要とされるのは、権勢や位階ではなく、むしろ潜在意識で
あると知ることです。死んでから生まれ変わるまでのあいだは、どこを見ても完全な状態や個人の自由
ばかりが目に付くのです。

●スピリットの世界では、無理やり生まれ変わらされたりすることはなく、自由意志はあり余るほどで
す。しかしながら、努力を重ねてもっといい面を増やし、創造主の大源泉と結合するのをめざすという
ことこそが、魂を突き動かす第一の要因です。

●創造の大源泉について・・・現人を研究対象にしている以上、そこにはおのずと限界があります。ただ
高等な被験者は、いずれ結合のときが来て、’至聖なる者たち’と一体化する、ということも話題にしま
す。濃い紫の光の球には、全知の大存在がいて、長老たちによる査問会議に臨むと大存在が感じられると
いいます。教師兼ガイドよりもさらに1~2段階上にいるこの高級な存在の一団のもとへは、死んでから
生まれ変わるまでのあいだに一度か二度は訪れます。

●査問会議は、魂が悪行の裁きを受けるようなところには見えないようです。こちらの犯したあやまち
とか、うしろ向きの行動をつぎの人生で直すには一体どうしたらいいか、といった内容の話し合いがさ
れるようです。

●また、査問会議は、来世にそぐう肉体を検討をはじめる場所でもあります。来世での目標を達せられ
そうなからだを検討するのです。さらにここでは未来をのぞくチャンスもありますし、種々のからだを
実際に試してみることもできます。魂は、完全とはほど遠いからだや、つらい人生を選んでカルマの
清算に努めたり、それまで解決に苦心してきたレッスンの違う面に取り組んだりもします。たいていの
魂は、選択用の部屋で紹介されたからだを受け入れますが、それを拒否したり、生まれ変わるのを延期
したりしてもかまいません。地球以外の有形の惑星を希望することもありえます。

●新しく割り当てられたからだを受け入れた場合には、しばしば予備講習へ送られ、第一のソウルメイト
が人生に割り込んでくる瞬間をはじめとする、来世の一定の標識や手がかりを覚えさせられます。

●現世に戻るときが来ると、友達にしばしの別れを告げ、現世への旅に乗り出すための空間へ送りとどけ
られます。割り当てられた宿主と赤ちゃんのおかあさんの子宮で合体するのは、妊娠四ヶ月以降のある
時点なので、臨月の前には十分に進化した脳を相手にしていることでしょう。脳の回路や宿主という他我
にも馴染んできます。ついで産後には、健忘症のような記憶障害が起こります。

●長いこと実験を重ねた末に、催眠により、相談者を通常のアルファ波の状態に持っていっても、霊魂と
いう意識を越えたところまで行き着くにはまだ足りないと実感するようになりました。このため、もっと
深層のテトラ波まで誘導してあげないとダメなようです。

●誘導方法としては、まず、一時間たつまでに森や海岸のイメージを思い浮かばせながら子どもの頃に
移行させます。その後、母親の子宮の中へ連れて行き、さらに質問を重ねてから前世へと移り、ざっと
振り返ります。そして、相談者が当の人生の臨終の場面をへて、スピリットの門口に行き着いたときに
はもう、橋渡しもすんでいます。そこでそのまま催眠状態を続けさせ、最初の一時間はずっと眠りを
深めていくと、どんどん浮世離れしていきます。さらに質問にくわしく返答したり、精神生活をめぐる
面接に答えたりするには、もうあと二時間くらいかかるでしょう。

●内心で帰郷してからトランス状態を脱した被験者の顔には、ただまっすぐ過去生退行だけを体験した
ときとは比べものにならないほど深遠な、畏怖の表情が浮かんでいます。スピリットには多様性や複雑
な流動性があって、解釈できる代物ではないと感じたり、自分が不滅だと感じ、人生観が変わってしま
ったりと報告されます。

●この精神生活についての報告は、私の’真理’です。真理へいたる道はたくさんあります。我が真理
はというと、多数の方々に相談者として何年にもわたって人生に彩りを添えていただき、そこにより、
ついに大いなる叡智のもとへ辿り着いたおかげで得られたものです。しかし、もしも皆さんの予断や
信仰、あるいは個人の哲学に反するようなことを述べてしまったら、しっくり来るところだけ取って、
あとはどうぞ捨ててしまってください。