教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

憎悪の描写が足りない

2014-06-25 22:19:15 | オタネタ全般
ブラック・ブレットを見ている。

ウイルス感染した子供たちが忌み嫌われる描写がよく出るし、あげくのはてには孤児院の子供たち皆が殺された。
逆に蛭子が人類に嫌悪感を抱いているところも頻繁に描写された。

これを見てどう思うか?

小学生なら
「せんそうはわるいことだとおもいました。ぼくがおおきくなったらこんなことはぜったいしないとおもいました。」
と答えるだろう。

そしてそれに花丸を付けて良いことをしたと悦にひたるのが赤く染まった教員の常である。

しかし!

こういうとき、見た者が「ぼくがおおきくなったらこんなことはぜったいしないとおもいました。」と答えたくなるような描写は、それは描写が足りないといっていい。

そいつらが憎悪する理由を理解できるほど描写しなければ、それは正しく伝わらないはずなんだ。

たとえば、どんなに汚い手を使ってでも日本を陥れることが人類のためなんだとホンキで考えているような良心の狂った亞人間どもが我が国の隣に大勢いるわけだが、
そういう人間がすぐ隣にいるということを正しく認識してなお「せんそうはわるいことだとおもいました」などと言える者は多くはいるまい。

これは例として極端すぎたかもしれないが、
たとえば自分が賃貸マンションに住んでいて、住人の過半数がその国の人たちで占められていたとするならどうだ?
わたしなら自分の身体と生活と財産を守るために直ちに引っ越すが、そんな状況下であなたは「みんななかよくしましょう」と言えるのか?…という問題だ。

ブラックブレットにおいてウイルス感染した子供たちが殺された背景には、そういうものが少なからずからんでいるはずである。
視聴者がおもわず加害者の気持ちを理解しかけてしまうほどのものこそが真の良作であろう。