教団「二次元愛」

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人工地震兵器 有効活用法

2012-03-31 00:00:35 | 科学
東日本大震災はアメリカによる人工地震説
http://www.nicovideo.jp/watch/sm16486519



トンデモ説の1つだが、世の中には↑こんなことを言う人もいる。
はっはワロスwwwといって見てればいい類のものだ。

まあそれはいいとして。

今回の記事はそれがネタではない。
もし仮に人工地震を起こせるとして、いったいどういう活用方法があるのだろうかというのを考えてみたい。
もちろん「もし仮に」というSF的な遊びでしかないわけだが。



人工地震兵器。
これは「任意のタイミングで」地震を発生させることのできる兵器と定義してよかろう。

これには「任意の場所で」はつかない。
なぜかというと、「今すぐにでも地震がおきそうな場所で、今すぐ地震をおこす」のが人工地震兵器だからである。
岩盤が安定していて絶対に大地震がおきないところでは大地震を人工的に発生させることはできないからだ。

これはどういう制約になるのか?

人工地震兵器で攻撃できる地域がものすごく限定されるという制約になる。



人工地震兵器をナイショで使えるとして、アメリカはいったいどこで使いたいだろうか?

中国か、朝鮮か、イランか、そういったところだろう。

しかし、そう都合よく地震多発地域が存在するわけもない。
ということは、人工地震兵器がもし実用化されていたとしても、ほとんど有効活用できないという意味に等しい。
あたかも列車砲のごとく、一見すごいんだけど使い道のないお蔵入り兵器になりかねない代物だ。
もし本当にアメリカが人工地震兵器の存在を匂わせているとすれば、それはパンジャンドラムばりにハッタリ兵器として活用しようとしていると思ったほうがいい。

では、どこでなら使えるのか?

そりゃあもちろん日本にきまっている。



人工地震兵器を日本で使うメリットはあるのか?

いまのアメリカにとって日本とは「無関心」という存在でしかない気がする。

経済面ではかつてのような脅威たりえない。
アメリカにとって今の日本は、何か特別なことをして足をひっぱらなければならないほど脅威を感じる存在ではない。

政治面では大勢において日本は親米であり脅威たりえない。
むしろ反米ぎみの中所得国が発言力を増しているほうが脅威のはずだ。

だから日本で使うメリットはあまりない。
むりやり理由を考えると次のようになる。

今の日本の政治、というか民主党政権は、やたら反米でやたら親中である。
こいつらに言うこと聞かせるためには人工地震兵器はやくにたつ可能性はある。
でもこの理由はかなりむりやりだ。

上のリンクでは日本の原発技術に打撃をあたえるためみたいな話もしていたが、原発の名門ウェスチングハウスが東芝に買収された今となっては、それもタイミングが遅すぎて効果が薄すぎると言わざるを得ない。



人工地震兵器は他に使い道はないのか?

ある。
突発的に大地震が発生しないように、あらかじめ予告して周知徹底してから大地震を発生させることができるというメリットがある。

つまり、
「何月何日にどこどこで大地震を発生させますよ!
 沿岸の人はみんな避難しておいてくださいね!
 お仕事がある人は帰れなくなるかもしれませんから注意してくださいね!
 復旧関連担当の人は準備よろしく!」
なんて前ふりの後、万全の準備の元、近いうちにいつか来る大地震を今すぐ発生させることができるのだ。

これは大いに役に立つ。

しかし!

法的にはかなり問題がある。
けが人や家屋の損傷を受ける人は必ず出る。
故意に地震を発生させた場合、それ関係のモメゴトは必ず発生するはずだ。

日本の政治ではこの選択は無いな。



じゃあやっぱり人工地震兵器には全く使い道はないのか?

いや、ある。
東海地震の予行演習として価値がある。

M9の東海地震が発生したとしたら、日本は東日本大震災の比ではないほどに打撃を受ける。
それはいつか起こることだが、日本にとって壊滅的打撃になってはならないものだ。

たしかに準備はなされている。
マンションの耐震基準の改定などもその1つだ。

とはいえ。
あらかじめ東海地震の準備をしておけといったところで、しかし実感がないものの準備を庶民がするとは思えない。
たとえばソウル市民がテポドンによってソウルが火の海になった場合の準備をしているかどうかという問題にそれは近い。

では、どうすればいいか?

同じ規模の地震を最も被害の少ない地域でナイショにしたまま人工的に発生させてそれを見せ付けてやれば、みんなビビッて東海地震の備えをするはずだ。
良いか悪いかの比較でいえば、M9の東日本大地震が先にくるのとM9の東海地震が先にくるのとでは、東日本大地震が先に来たほうが備えが拡充するからそりゃあ日本全体としてダメージが少ない。

それみろ。
いま実際にそうなっている。

たとえば第二次世界大戦でフランスをあっという間に蹴散らしたドイツの電撃戦だが、あれもスペインの内戦にナイショで関与して予行演習してみて、いけるという実証実験ができたからこそのものである。
そのドイツの電撃戦を破ったソ連の退却作戦も、ナポレオン戦争の時代から既にいけるという実証実験ができていたからこそのものである。
その原則が災害からの防衛に使えないという理由はなかろう。

ついでにいうと、当事国から人工地震をおこしてくれと言われればアメリカとしても願ったり叶ったりなわけで。
過去の大地震のバックデータが世界一充実していて、なおかつアメリカ人や米軍が自由に出入りしていても何の疑惑ももたれない、こんなにいい実証実験の機会は他には絶対に存在しないときたものだ。



これもトンデモ陰謀説の1つというところか。
わたしは人工地震兵器説を支持しないので、これはただのネタあつかいということでよろしく。






参考:

東電 ドイツZDF フクシマの嘘
http://himado.in/87691

↑こちらはマトモな話。