教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

何ももかもみななつかしい

2012-03-22 00:05:04 | オタネタ全般
「何もかもみななつかしい」
沖田艦長みたいなことを言ってしまいたくなる事がたまにはある。

たとえば・・・
WOWOW新作アニメ「オズマ」第1話を見たときとか。



原作が松本零士氏だけあって、パッと見でも見間違いようがないほどカンペキに松本零士顔をしている。
特にヒロインが。

テーマが環境破壊ライクで惑星全体に砂漠化が進行している辛い未来だとか。
たとえば、まるで同じWOWOWの初期作品「今、そこにいる僕」を見ているかのような。

砂の海を潜る巨大艦。
おっさんならばエリア88の地上空母を思い出す。



「何もかもみななつかしい」
それを見た古参兵の多くはそう思うだろう。
むしろ、そこでこのセリフをつぶやくことこそが古参兵の誇りですらある。

だが。
構想は30年前に既にあったのだそうだが、このアニメは新作である。

それは大学図書館の蔵書のごとく懐古臭ただよう。
しかし未発達な時代と同レベルだという意味で古臭いというわけではない。

なんというか、こう・・・
アニメ界が今のような進化をするという選択をしたことで捨てていった過去の遺産が再現したかのような懐かしいニオイがする。

オーディオでいうA級アンプの音質であり、車でいう高回転エンジンを回したときの情熱であり、ゲームでいう弾幕シューティングの熱狂であり、プログラミングでいうアセンブラで書いたときのハードウェアとの一体感である。
我々が捨てていった過去の遺産とは、そういうものたちのことだ。



とりあえずヒロインがかわいければ許してもらえる、そんな現在のアニメ界の選択は過去の英霊たちに恥じぬ進化と言えるのか。

英霊たちが目覚めてみれば、トップをねらえの艦長ばりに
「なんてこった!」
と言いそうではあるまいか。

これはそう問われたかのような問題作ではあるまいかね。

いや実際、松本零士氏が生きる英霊そのもののような気もするが。