教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

尊敬すべきホテルマン

2011-01-25 00:01:52 | オタネタ全般
先日とあるホテルを利用したときのこと。
TVゲームを無償で貸し出すというのだが。
それがパンフレットをチラっと見たらすごかった。

このご時世にファミコンを貸し出すだと!?

一瞬、自分の目をうたがった。
どうせきっと、TVゲームだったら何でもファミコンと呼ぶような、滅亡した旧世界の人類のようなヤツがパンフレットを作ったに違いない。
そう思い、1呼吸おいてもう1度見た。

正真正銘のファミコンだった。
貸し出し可能なソフトタイトル一覧が2ページにもわたり掲載されているのだ。

しかも、何でもいいからかき集めたのではなく、正真正銘の伝説となった熱く語らずにはいられないようなレジェンドたちがそこに鎮座しているではないか。
それをどれでも無料で貸し出してくれるというではないか。
しかもタイトルの説明で使われた1枚絵があまりにもイカした味を出しすぎていたのだよ。

例えばスーパーマリオ。
旗の手前の階段とノコノコを使った無限増殖シーンが1枚絵として使われていた。

例えば北斗の拳。
「わがしょうがいにいっぺんのくなしっ!」
のセリフシーンが1枚絵として使われていた。

なんという素晴らしき思い出の日々の数々!
なんという素晴らしきベストチョイス!

付け加えるなら・・・
才覚とサービス精神に満ちた、なんという尊敬すべきホテルマン!

ホテルマンにしておくにはもったいない。
そう思わせるほどの企画力がそこにあると思わないだろうか。



ちなみに。
Wiiもあったのだが・・・

「Wiiもあります」
とか1行書いてあるだけ。
ソフトが何があるかすら書いていないという有様。

Wiiのほうが100倍は格下あつかいだった。
なんというか、もうね(笑)。



今の日本のホテルにおけるサービスには、こういうモノが抜けている気がしてならない。

ちょっといいホテルに泊まったとしてもさ。
イケメンのボーイが優しく相手にしてくれるとかさ。
小奇麗なアメニティーが沢山おいてあって部屋の清潔感がいいだとかさ。
どこへ泊まったって、そういう画一的なサービスしかないではないか。

そういうモノはプチセレブ気分を味わいたいだけのオバチャン連中しか喜ばない。
我々が求めているサービスはそういうモノではないのだ。

我々が求めているのは、そう、ファミコンを貸し出してくれるようなホテルのサービスなのだ。
もはやこれは欧米流に言うところの「サービス」と言うべきではなく、かつて日本にあった伝統的サービス文化を称して「粋な計らい」と言うべきものではないだろうか。
日本人なら「サービス」なんかよりも「粋な計らい」のほうが嬉しいのだ。

わたしはファミコンの貸し出しを見てそう思った。



ちなみにその後どうしたかというと・・・。

それはそれで別にやることがあったので実は借りて遊べていない。
時間的な余裕がなかったのが大変悔やまれる。