春風のうた by 綾乃 ♪

お元気…ですか?
頬をなでる…ふわり、とした風が
何とも心地よい…そんな季節にはじめた日記です。

死なない…

2016年12月19日 | Art, Book

『死なないつもり-横尾忠則-』というタイトルに、
ん?でもこの人もう80だよね…と手に取った新書。
パラパラとめくって
"無心より無頓着"という言葉に引きずられた。

家事をしながら、
稽古事に付き添いながら、
娘の相手をしながら、

頭もじゃもじゃ、
鋭く何かを見据えているような、
一方で見切ってしまってボワンとしているような
著者を思い浮かべながら読んだ後、
体内で絡んでいた糸がスーッと
ほどけた感じがした。


-物事に対して執着しない。
 理屈をこねたり、意味を求めたりしない。
 そんなことどっちでもいいじゃないか、
 というようにこだわりをできる限り減らす。
 気になることをできる限り減らしていく。

-創造は時間を止めるのです。
 創造には寿命がありません。

-老齢になると自然に欲望も執着も消えて、
 好きなことだけが残っていく。
 隠居の本当の意味は好きなことで忙しくすること。

-病気や怪我はつらいけれど、
 そこから少しずつ回復へと向かう道のり、
 兆しは、一つの希望になる。

-子どもは目的を持って物事に当たらないし、結果も考えない。
 今やっていること自体が目的。
 (略)常に初心で見て、結果を考えずに
 そのこと自体を楽しむこと。
 そして好奇心を持ち続けること。
 これが創造の必要条件です。

-そもそも子どもは親の思い通りにならないものですよ。
 魂が違うから。親からDNAは受け継いでいるけれど、
 魂はそうじゃない。それぞれが独自の魂遍歴をして、
 この世に生まれてきている。


本の覚え書きとして、
これからも残していこうと思います。

☆来年もまた…☆