ある日の午後、スーパーでレジに並んでいるときだった。
少し離れたベビーカーから、
「ママ、ママ、マッマ~」と足をバタバタさせ泣きながら叫ぶ声。
昼寝の時間でぐずりはじめたのもあるし、
ここ数日、ずっと私と二人の生活だったこともあり、
同じ空間にいながらも「私が」極近くにいないと不安になるのだろう。
そんなとき、
「ママは幸せね…」
と、とても穏やかで優しい声をかけられた。
レジの女性だった。
心の底からそう思っていないと感じられないような響き…。
その言葉は、
「あ~あ、泣いてるよ…」なんてちょっとうんざりきていた私のなかに
ズキンと突き刺さるように入ってきた。
そんな風に捉えることができるんだ…。
以来、ふんわりピンク色に包まれたような
「ママは幸せね…」
のあの声は、私のとても大切な言葉になっている。
☆レジの女性に会ったらお礼を言いたいと思っているのに
顔をまったく覚えていない…トホホ☆
家から歩いて5分ほどのところ、
小学校の隣りあわせに図書館がある。
数ヵ月前から、午前の散歩コースに組み込まれた、娘お気に入りの場所だ。
(急ぎの用事があって図書館をパスしようと違う道を通っても、
「こっち、こっち!」と引っ張られるほどに…)
本を返す時には、一冊ずつ「どうじょ~♪」と言いながら、
背伸びをして係の方に渡す。
借りる時も同じだ。
その後は、本を入れる空き袋を出入口近くの箱からゴソゴソと探し出し、
私に「どうじょ~♪」
最近は娘が手にした本を
「う~ん、こんなん読む(見る)かな~?」と思いつつ借りているが、
私が「これがいいかな?」と思って手にしたものよりも、
やっぱり自分で選んだものを好んで、何十回も「読め~!」とせがむ。
その中でダントツお気に入り作家は「五味太郎」。
「せなけいこ」「いもせようこ」にものめりこんでいた。
この調子で(私に似ず)本好きになってほしいなぁと思う。
☆ずら~っと並ぶ絵本の中から、過去に借りたものを次々と
取り出す…そんな動作にびっくりすることも…☆