オーディオスペースコア

福井にあるオーディオスペースコアというショップです。
ちょっと拘ったオーディオを楽しんでみませんか?

YG Acoustics社価格改定のお知らせ♪

2021-10-30 20:33:52 | コアお奨め!
最近は値上げの話が続いておりますが、今回当店がお薦めしていますYGアコースティック社もとうとう値上げとなります。
11/1から適用となりますので、10/31までのご注文であれば納品日が11月や12月、1月になっても旧価格にてご納品させていただけます。

ちなみに当店の展示スピーカーHailey2.2は、
標準価格税込¥7,678,000(10/31まで)→11/1より¥8,690,000となります。

またアップグレード価格もHaileyに関しましては追って連絡(TBA)とのことです。



ここぞとばかりの方、納品価格やお支払い等も含めてご相談下さいませ。
お問い合わせが多いのでギリギリ10/31まで対応いたしますのでご連絡くださいませ。


GRESIMブランドのアクティブオーディオボードを試聴しました♪

2021-10-28 12:45:15 | ハイエンド試聴
これは画期的といいますか、日本的といいますか、乗せた機器の振動を検知して即時に逆相振動によって打ち消しあう(多分)という凄いオーディオボードです。
話によりますと、電子顕微鏡や天体望遠鏡などの超倍率の場合、少しの振動によって被写体がぶれてしまい正確な分析が出来なくなるので、このボード上にそういった機械を設置して振動が全くない状態で分析できるという、業務用の凄い機械を作っている会社からのオーディオ用として発売されたボードだそうです。

当店では、YGアコースティックのRack1.1という同じような考え方のボードの音に衝撃を受けて、かなりの衝撃の音と販売台数を誇ってきましたし、当店の試聴ルームでも採用しているのがパッシブ式のオーディオボードです。
なので、これは是非聴き比べしたいと思いしばらくの間お借りして色々試しました。


このアクティブオーディオボードはHIBIKI-65という名称です。
乗せる機器の重量や重量バランスを検知して振動を制御します。
この構造や方式ですとあくまで低周波には効果があるとは思いますので本来ならばアナログプレーヤーで試したいところですが、当店ではパワーアンプとSACD/CDトランスポートで試してみました!

まずは、FM411MK3のパワーアンプで試しました。


パワーアンプはYGアコースティックのボードを常設しているので、単純にボードとしての比較です。
アナログプレーヤーのように、低周波に影響する製品ではなく、高い周波数の振動抑制となると、素材の固有振動数が音質や音色に大きく関わってきます。
内部のアクチェーターに使っている素材や構造上の複雑な接点振動なども音に出るようです。

正直これはアクティブオーディオボードが本領発揮してるとは思えないので次は駆動系で試してみました。

そして、次にdCSのSACD/CDトランスポートで試しました。

アナログプレーヤーみたいに駆動系の振動があるので本領発揮して欲しいです!

これは結構効果があったので動画を撮りました♪

まずはHIBIKI-65なしのデフォルトの動画です。
アクティブボードなし

無しとは言っても、当店で昔からあらゆる比較試聴を繰り返してやっと見つけたお薦めのドイツコプラーレ社のボード上です。

そして、ボードを設置して質量や重量バランスなどを検知測定してセット完了です!
アクティブボード設定中

マニア心をくすぐる動作をしております。笑

HIBIKI-65ありの動画です。
アクティブボードあり

振動するメカにはやはり低周波振動の影響を受けているので定位の正確さやエネルギーの損失を感じないです。
ただ低重心となり少し演奏が遅くなったような感じを受けます。
多分これは素材の固有振動や高周波振動による構造の音でしょう。
それとCDトランポはアナログプレーヤーとは影響が大になる周波数帯域が違うのでそう言った影響があるのだと思います。

やはりメーカーが推奨するように、アナログプレーヤーだと本領発揮するのでしょうね!
フローティングし振動をコントロールすることで音質の影響を多大に受けるアナログプレーヤーのように、低周波振動抑制効果が抜群に効きそうです。
メーカーのHPやカタログもアナログプレーヤーに限定したようなことが書いてあるので、今回アナログで試せなかったのでは残念ですが、CDトランポでもその効果の大きさは十分感じてもらえると思います。

アナログプレーヤーでは床の振動やハウリングなどの振動は理論上ゼロになると思いますし、トレース能力は抜群にアップするでしょう!

詳しくはメーカーホームページをご覧ください


KEFのWiFiスピーカー LSXを試聴しました

2021-10-26 18:34:11 | コアお奨め!
スタッフの三屋です。

KEFのLSXを試聴しました。今どきのWiFiスピーカーです。最近は、こういう風なスピーカーの形をしたブルートゥーススピーカーは減ってきていますが、オーディオを趣味として楽しんだ世代の人にとっては、安心感があると思います。





サイズは手のひらサイズとはいかないまでも、小さくて可愛らしい感じです。外観はフロントバッフルが樹脂で、サイドは布張り仕上げとなっております。色も多色展開しており、ウーファーとツィーターの色も変えてあり面白いです。

当店では、タブレットからブルートゥースにて接続し、リッピングした音源及び、Spotifyを試聴してみました。肝心の音ですが、ちゃんとKEFの音がしております。音楽をおおらかに聴かせてくます。内臓されているアンプもマルチアンプで高域と低域を別々に駆動している分ゆとりが感じられます。





内容としましては、ブルートゥース接続はもちろんのことWIFIネットワークに接続してのストリーミング再生、ネットワーク再生機能を持っています。いざという時の有線接続端子も充実しているので安心です。
それぞれのスピーカーに電源を取るだけで、あとは簡単な設定だけで気軽に良い音が楽しめます。これだとご家族の方でも使いやすいと思いますし、場所も取らず見た目も圧迫感がないので、リビングなどでBGM的に聴き流すスタイルでも、いつのまにか自然に良い音が耳に入り、リラックスした空間を生み出してくれると思います。




電源の極性のお話し

2021-10-19 10:48:57 | オーディオ雑談
スタッフの三屋です。

皆さんは、ご家庭のコンセントに極性(プラス、マイナス)があるのをご存じでしょうか。
コンセントをよく見ていただくと、向かって左側の溝の長さが長い方と、右側の短い方とがあることが分かります。屋内配線の接続が正しければ、左側の溝の長さが長い方が接地側(−)、右側が100V側(+)になります。
こんな事は、普段は全く気にされてはいないと思いますが、オーディオにおいては重要になってきます。オーディオ機器自体に極性(音が良くなるコンセントにプラグを差す向き)があるからです。
家庭用の電気は交流なので、本来はプラグを差し込む向きに関係なく電気製品は問題なく動作します。オーディオ機器も動作はしますが、極性を一致させるかどうかで音は大きく変わってきます。





まずは、オーディオ機器の電源を取っている元の壁コンセント及び、電源タップを使用している場合は、電源タップの所で極性が合っているかを調べる必要があります。それには、上の写真の左側の検電ドライバー及び、右側のデジタルテスターがあれば簡単に調べる事が出来ます。検電ドライバーをコンセントの溝に差し込み、光る側がプラス側になります。テスターの場合はACレンジで、テスターの棒の片側を指でツマミ、もう片側をコンセントの溝に差し込み、電圧が高い方がプラスになります。双方共に大型のホームセンターに置いてあることは多いです。
もし壁コンセントの段階で、プラスマイナスが逆になっているようでしたら屋内配線の接続を逆にして正しくした方が、今後の機器の極性管理はしやすくなると思います。





そして、機器側の極性をどのように判別するかですが、上の写真の左側が日本の製品によく見られるアース無しの2Pのもの、右側が海外の製品及び、社外品に多いのアース付きの3Pのプラグになります。ここでは、3Pの大地アースを取っているかどうかは関係なしとします。アースはまた別の問題になってきますので。

まず、機器の電源ケーブルがインレット(脱着)式になっていて3Pのケーブルを使用し、壁コンセント及び電源タップが3Pが挿さるものをお使いであれば、それで極性は一致しますので全く問題ありません。

次に、2Pで極性が表示されているものの場合(プラグのところにマーキングされていたり、ケーブルの片側に白いラインが入っている等)は、大概はマイナス側を表示しているので、そちら側を壁コンセント及び電源タップのマイナス側に差し込んでいただければ、極性は一致します。

次に、2Pで極性が表示されていないものの場合はどうするかですが、ある程度オーディオを嗜んでいらっしゃる方は、テスターでシャーシ電位を測ればいいじゃないかと思われるでしょう。シャーシ電位の測り方は、機器に何も接続していない状態で電源を入れ、テスターをACレンジにして、棒の片方をシャーシのねじのところに当て、もう片側をコンセントのマイナス側に差して、その状態で電圧を読み、次にコンセントにプラグを差す向きを逆にして、電圧を読み電圧が低いときの方が極性が合っているというやり方です。
大概はこのやり方で問題はないのですが、これは何を測っているかといいますと、電源トランスの極性です。電源トランスにはコイルが使われており、この巻線の巻き始め側から100Vが来るのか、巻き終わり側から100Vが来るのかで、シャーシと大地間の電位差が変わるのです。ですから最近のスイッチング電源搭載の機器は、トランスが非常に小さい為、シャーシ電位の差は出ません。でも音の良い極性はあります。

シャーシ電位が低い方が音が良いという事であれば、大地アースを取るとかアースの代わりになる機器を繋ぐのが良いということになりますが、そう単純な話ではありません。海外のメーカーの中には、シャーシ電位が高い方で極性を一致させている(音が良い極性)設計のものもあります。

結論としましては、極性を合わせたときの方が、音場も広く高域も伸び、低域の輪郭もはっきりとするので、合わせることをお勧めします。
元のコンセントの極性が合っていて、3Pの電源ケーブル及び、極性表示のある2Pの電源ケーブルで正しく繋げばそれでメーカーの意図する極性になります。
それ以外は聴感で決めてもいいと思います。極性が合っていないときは、なんとなく高域が歪みっぽくザラついて伸び切らず、低域も膨らんで形が出にくくなります。

この電源の極性を合わせるというのは、オーディオチューニングの基本になりますし、コストもかからないので是非、皆さんもやってみて下さい。