勝手にお喋りーSanctuaryー

マニアックな趣味のお喋りを勝手につらつらと語っていますー聖域と言うより、隠れ家ー

2つの危惧が現実に

2018-06-18 | TVや舞台やスポーツのお喋り
 
 ショックが大きすぎて、眠れなかったよ。
 まさかの…と言うか、危惧していたことが現実になるのを見たショックで。

 2014年、まだ母がいた頃、二人で見ていたWC。
 もう母はいない。
 いないことを嘆いても始まらない。


 だけど昨夜、またいなくなってしまった人を、いなくなったことで嘆いてしまった。


 私がドイツに抱いた2つの危惧。
 その1.史上最強のSBラームの引退。

 その穴はキミッヒで埋まったと言われた。
 若いキミッヒを責めたくはないけど、まだまだラームには遠く及ばない。
 確かにラームは上がって、チャンスを何度も作れるSBだった。
 だけど、カウンターを食らっても、ちゃっと戻ってたんだよ。
 いつ戻ったんだよ、ってほど。

 相手から見て左に、まるでビルを解体した後みたいな、ぽっかり出来た空き地。
 あの広大な荒野で、メヒコが自由自在に遊んでた。
 あそこにネイマールが、クリロナがいたら、何点取られていたか。

 ラームのかっこいいとこだけ見て、それを真似てるだけじゃ、穴は埋まらない。


 私がドイツに抱いた2つの危惧。
 その2.泥臭いと言われようが、勝利に執着する闘将の不在。

 スポーツにメンタルを持ち出すのは、あまり好きではない。
 だけどチームスポーツには、やはり核になる、フィールド内でみなを引っ張れる人間が必要だ。
 
 2014年にはシュヴァインシュタイガーがいた。
 バラックがカーンから受け継いだ精神を、バラックからしっかりと受け継いだシュタイニーが。
 かっこ悪くても、泥を啜ってでも、勝つことに執着したシュタイニ―が。

 今でも忘れられないけど、2014年の決勝、疲れ果てたDFが虚ろな目をしていた。
 それに気づいたシュバイニーは、自分の身体を犠牲にして、彼らに一息入れさせていた。
 たとえそれで 選手生命が短くなるとわかっても、彼はそれを止めなかっただろう。

 そう言うプレイヤーは、もうドイツにはいない。
 少なくとも、昨日のドイツにはいなかった。


 負け試合に、不満を持つのは当たり前だ。
 まるで右サイドしか使ってはいけない、と言うハンディキャップマッチを勝手にやってたとことか。
 ドイツと言えば空中戦、だったのに、足元しか見ない俯きプレーとか。
 (この辺は監督の責任)

 そしてミューラー。
 1人目のミューラーは爆撃機と呼ばれていた。
 2人目のミューラーはステルス機だった。
 あいつがどこにいるかなんて、僕にもわからない、とラームに言わしめた神出鬼没が売りのミューラー。
 昨日は3人の背後霊を、最後まで振り切れなかった。
 あなたが輝いていたのは、バイエルンではロッベンが、代表ではクローゼがいてくれたから?

 その13番をバラックから奪った時、私はあなたが嫌いだった。
 だけどいつの間にか、13番を引き継ぐのはあなたしかいなかったんだと納得していた。

 新しい13番を探す時が来たのかもしれない。
 頼むから、このWCの間だけは、私にそう思わせないで欲しい。

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