勝手にお喋りーSanctuaryー

マニアックな趣味のお喋りを勝手につらつらと語っていますー聖域と言うより、隠れ家ー

年の終わりにすっきりしてしまおう

2023-12-31 | 原神のお喋り

前にも言ったとおり、うちは一家揃って本好きだ。

母方の伯母や叔父も本好きだ。

伯母(母の姉)の家の廊下は本棚で埋まっていた。

遊びに行くと、私はほぼ一日中、この本棚の前にいた。

 

中にはモーリス・ルブランのアルセーヌ・ルパンシリーズ全巻があった。

(ルパン3世はこのアルセーヌの孫という設定だったはず)

人の家で読んだ本なので、中身はほとんど忘れてしまった。

 

一番覚えているのは、若い女性が連続で失踪し、行方不明になる話。

何故覚えてるかというと、この犯人はシリアルキラーの始祖って感じで、

「Hから始まる8文字の名前の女性」しか誘拐しない。

そして次に狙われている女性が「オルタンス」

 

え???ってなるよね。

翻訳ものなので、字数があってないのはともかく、頭文字違うじゃんって。

その後フランス語の知識を得て、やっと謎が解けた。

フランス語は頭のHを発音しない。HOTELをオテルっていう風に。

オルタンスは頭にHが付いていて、英語風に言えばホーテンスだった。

この外国語の理解のなさゆえの疑問で、この部分だけ頭に残ってしまった。

 

まあそんなことも忘れかけていた今頃になって、出てきたんですよ。

「連続少女失踪事件」という単語が。原神の5つ目の国フォンテーヌで。

「正義の国」フォンテーヌでは裁判が一番の娯楽だ。

だから全編が推理ドラマ仕立てになっている。

それはいいとして、「逆転裁判」のパロディ仕立ても許せるとして…。

 

母が揃えていた昔の名探偵シリーズから、現代(と言っても少し前)までの

軽く百を越える推理小説を読破した私に何をさせるのかと。

よく言われる「推理小説のネタバレは万死に値する」という言葉も、

自分の脳内で常にネタバレ状態の私にはどうでもいいことだ。

 

そして極めつけは「人が水に溶ける」(フォンテーヌ人に限る)

う~ん、このあたりで、なんとなく先は読めてしまった。

たかがゲームのストーリーに目くじら立てるつもりはない。

問題なのは1幕・2幕に渡って、メインヒロイン押しがひどすぎたことだ。

 

miHoYoからストーリー担当チームが大量に離脱した噂は聞いた。

彼らの中の一人が中国のSNSで呟いていたという噂も聞いた。

「せっかく作ったストーリーもガチャに合わせて書き直させられる」

噂なのですっかり信じたわけではないが、今回はよもや、という感じだ。

 

2年ぶりの岩属性の星5キャラ、売りたいんだろうな。

だけどね、岩属性にシールドをつけて、他の反応が起きないようにしたのは

あなた方なんですよ。

岩属性の代表「鍾離」の中の人も、配信で何度も、岩元素にも元素反応が

欲しいとおっしゃってましたよ。

その都度、私は小さな声でコメント欄に「結晶反応」と呟いていた。

 

新しいキャラはその「結晶反応(笑い)」を利用して火力を出す。

なんか悲しいんだよ。

ヒルチャール(最弱モンスター)の弓矢ひとつで割れる「結晶反応」の

シールドを生かそうとした苦肉の策が。

 

同じように笑いもの、というかみんな忘れてた「氷砕き」もフレミネという

キャラで強化した。

初心者の頃、せっかく水と氷で凍結させた敵をディルック(両手剣)で攻撃、

うっかり「氷砕き」してしまって泣いた日々を思い出す。

鍾離の中の人も「氷砕きのダメージを5倍にして」って言ってました。

 

岩属性は失敗作なんだ。もっと言えば両手剣キャラも。

スメールで台頭した「草元素」のあまりの強さに比べて岩元素ときたら。

岩のサポーターで固めて機能する荒瀧一斗(めちゃ強い)。

強いんだけど使い道が限られちゃうキャラは、強くても悲しいです。

 

キャラのデザインとストーリー内のごり押しで売ることを考えないで。

「原神」を作り出したスタッフなら、きっと岩元素の新境地を拓ける。

そう信じていた気持ちを裏切って欲しくなかった。

 

もちろん、そんなことは全く気にせず楽しんでる人はたくさんいる。

フォンテーヌのストーリーは最高だったという意見が多数だ。

でもはっきり言ってしまうと、あのストーリーはいい出来ではなかった。

年末だから言ってしまうと、ホントにつまらなかった。

 

だけどフォンテーヌがすべてつまらないわけではない。

あの暑かった夏。10月まで馬鹿みたいに暑かった日々。

水の中を自由に潜り、泳げるのは楽しかった。

水中生物がかわいくて、飽きずに探索してた。

 

というわけで、「原神」はまだまだ卒業できないようだ。

今になって、モンドのあれはあれだったんだ、なんて発見もあるしね。

(龍の涙の結晶にリサが「元素の力と相殺する」と言っていたのは、

 「漆黒の力」と「霊光の力」(神の目の力)の相殺のこと)

毒龍ドゥリンも悪気があったわけじゃなかったんだとか。

(エリナスの話では、自分たちの血が人間にとっての毒であることを

 知らなかったし、知った後は人に討たれるままになった)

 

先日のクリスマスの日、唐突に「水仙十字」のストーリーを記事に

したのは、現実の世界ではなかなか出来ない「クリスマス精神」を

発揮してみたかったから。

と同時に、あの話はフォンテーヌ人の話だけど、まだスメールの砂漠を

流離っていた今年の4月頃のVer.3.6の世界任務の中で見つかった

「ルネの日記」がここにつながるので忘れないようにメモした感じ。

(任務中に読めるだけで、バックの中には残らないから、こういうのは

 スクショするしかないし、忘れるとどうにもならない)

 

ホント世界任務はヴァージョンが進むにつれ、長くなり、複雑になる。

「森林書」は長かったけど、一括りになっていてわかりやすかった。

「砂漠書」と言われる話は、ジェイド(ヒロイン)の前編後編だった。

だけど「水仙十字」は始まりが4ヶ月くらい前だし、任務名も統一されない。

無関係と思われる任務で科学院時代の「アラン」や「カーター」の日記が

読める。

 

そうなんだよ、カーター。

先日は全く触れなかったけど、最後に中心になるのは彼。

英語版だと「Carter」「caterpillar」で同一人物であることが示唆されてる。

中国語でもそうらしい。

でも「カーター」と「キャタピラー」じゃ無理なんじゃない?

せめて「カタピラー」とかにしてほしかった。

 

最後になるけど、キャラクターに罪はないので、ナヴィアさん好きです。

フォンテーヌのキャラも、みんな魅力的。

(お気に入りは今のところリオセスリ)

そしてヌヴィレットさんの伝説任務は最高傑作でした。

長くなり過ぎたので、この話はまた後日。

 

  ではみなさん、よいお年を!!!

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ちょっと離れようかと思ってた

2023-12-29 | 原神のお喋り

2020年9月28日にリリースされた原神。

1年目は風の国「モンド」と岩の国「璃月(りーゆえ)」の話。

2年目は雷の国「稲妻」の話。

3年目は草の国「スメール」の話。

そして4年目は水の国「フォンテーヌ」の話。

 

1年目はともかく面白かった。

それまではターン性のコマンドバトルのRPGをやっていたので、

アクションバトルが新鮮だったし、難しくも感じた。

インファイトが好きなので、いつもHPギリギリで戦っていた。

 

ようやく戦闘の仕方にも慣れたころに、次の衝撃がやってきた。

世界任務に分類されていたが、実際にはメインストーリーと思われる

「枝を拾う者ーダインスレイヴ」が実装されたのだ。

そして我々は気づいた。

主人公は独立した存在で、プレイヤーの分身ではないことに。

「そんなこと我々は知らないぞ!」という話を次々披露した。

 

ダインスレイヴのシリーズはどれも面白い。

面白くて、どこか物悲しい。

若々しい見た目のイケメンだけど、実際は500年前から生きてる。

新しいキャラの性能を紹介するPVは、ダインの感想の体で作られてる。

 

私はアニメを見ないので(いや子供の頃はたくさん見ていたが)

アニメ関連の声優さんは全く存じ上げていない。

だがダインを演じる津田健次郎さんは、一声でわかった。

「永遠の中二病ドラマ」スーパーナチュラルのカスティエルの人だ!

(ほかにもアメドラの声優さんならかなり知ってる)

 

スーパーナチュラルは15年も続いた長寿ドラマだ。

もともと母がホラー好きなので、私は期待していなかったが、

1話の白いドレスの幽霊の話を母が気に入ったので見続けた。

ほぼ惰性で見ていたのだが、シーズン4からは私の方が夢中になった。

天使カスティエルに一目惚れしたからだ。

 

もうね、この世の悲劇をすべて背負ったかのようなミーシャの表情。

そして津田さんのお声。

敵として登場したのに、ラストで主人公側に寝返る時のカッコよさ。

こんなの惚れるやん。

 

話しは逸れたが、原神をやろうと決めたのは、先ほども言ったように、

キャラ紹介のナレーションがこの人の声だったからだ。

ダインスレイヴが登場するまで、「カスティエルの声」で認識していた。

津田さんのインタヴューでも、「これ、俺がやるの?」と疑問を持つほど、

ダインの見た目は若い。

だけど背景を聞いて納得したとおっしゃっていた。

実際500歳だからね。

 

『原神』のメインストーリーはダインスレイヴが出てくる話だ。

各国のストーリーはその国の紹介でしかないと言っても過言ではない。

少なくともフォンテーヌのストーリーは。

多分わかってもらえると思うが、私にはこれまでで一番面白くなかった。

その理由は、長くなってしまうのでまた後日。

 

  「スーパーナチュラルシリーズ」のカスティエル役ミーシャコリンズさん

 

 「原神のメインキャストダインスレイヴ」

  (プレイアブル化されていないので立ち絵がないため、スクリーンショットです)

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水仙十字院の子供たちに少しだけ幸せを

2023-12-25 | 原神のお喋り

 

「水仙十字院」は原神5番目の国フォンテーヌの孤児院だ。

今ではもう存在していない。

水没しているからだ。

 

彼らの人生は過酷で、苦難の連続だ。

2人はフォンテーヌの都市開発計画の犠牲になった者たちの遺児。

2人は開発計画に反抗した者たちと戦った側の遺児。

最初から対立する運命だったのかもしれない。

 

一番左にいるのがアラン・ギヨタン。

ファントムハンターの一員だったエマニュエル・ギヨタンの養子だ。

アランはフォンテーヌが誇るクロックワークマシナリーの生みの親になる。

だがその晩年は自分の工房に閉じこもる孤独を選んだ。

 

アランの隣にいるのが妹のマリアン・ギヨタン。

少年たちの淡い憧れ的存在。

兄と共に科学院にいたが、やがてマルショーセファントムに入り戦死する。

(マレショーセファントムの前身機関がファントムハンター)

 

一人置いて紫の上着を着ているのがジェイコヴ・ベイカー。

父のエドワルドは悪名高い銅パイプを片手にポワソン町を守った。

「日の当たる場所は彼らのもの、サーンドル河は我らのもの」

彼の作った組織は、その死後も受け継がれていく。

 

一番右にいるのがルネ・ド・ペトリゴール。

ポワソン町の町長ルノー・ド・ペトリゴールの息子だ。

父はサーンドル河の整備に反対して逮捕され、砂漠への流刑を言い渡された。

 

だがルノーとエドワルドは砂漠への護送途中で仲間に救い出される。

そしてポアソン町を占拠していた執律庭のメンバーを人質に取った。

彼らの要求を伝える交渉人になったのが記者のカール・インゴルドだ。

反乱は鎮圧され、インゴルドは後にルネとジェイコヴの養父となる。

 

争いと自然災害の犠牲になった孤児たちの為に建てられたのが「水仙十字院」

院長には人の形をしていない純粋精霊リリスが指名される。

(写真の後部に写っている白と水色の生物)

 

注:純粋精霊は原神初期から水元素キャラクターを育成するために必要な素材を

  得るために戦わされる難敵だ。

  多くのプレイヤーが純粋精霊ローデシアに泣かされている。

  氷元素の弓キャラ甘雨(かんう)を入手するまでは。

 

純粋精霊にも頭脳の優劣はあるようで、ローデシアはトップクラス。

リリスの能力は中の下、なので孤児院の院長が適当な職場だったらしい。

だけど心は優しい院長だ。

(優秀な純粋精霊は短期間とはいえ人の形になれる)

 

そして子供たちの中央に立っているのが副院長のバゼル・エルトン。

彼女は軍人だったが引退し、子供たちの世話をする仕事に就いた。

彼女の作るケーキは罰ゲームのような味だったが、多分努力したのだろう。

のちには子供たちの楽しみなるまで腕を上げている。

 

だがカーンルイアの滅亡の際に出現した漆黒の魔物はフォンテーヌも襲った。

バゼルは軍に召集され、旗艦スポンジア号の艦長となる。

「必ず帰ってくる」と約束したバゼルだが、戦死して帰らぬ人となる。

このことは子供たちの心に深い傷を残し、のちの悲劇へとつながる。

 

アランとルネはいわゆる「天才」だった。

アランはクロックワークマシナリーの開発で成功者となる。

だがルネはダーリ遺跡で見つけたものから「世界式」を完成させてしまう。

その「世界式」は何度計算し直しても、人類の滅亡を示すものだった。

 

ルネは世界と人類を救うための研究に没頭する。

そして次第に間違った道に進んでいく。

人間の姿すら捨てNarzissenkreuzと化した彼が最後に見たものは・・・

「世界式」を唯一変えることのできる変数「旅人」だった。

 

親を亡くし、孤児となり、孤児院で暮らすのは決して幸せなことではない。

だけど優しい純粋精霊リリス院長、お菓子作りの腕を上げた副院長バゼル。

そして仲のいい友人たち。

水仙十字院で過ごした日々は、彼らにとって幸せな時代だったのかもしれない。

 

注:Narzissenkreuzはドイツ語で水仙十字のこと

  ここだけ英語表記ではなかったし、日本語の表記がどうなってたか

  忘れたので(多分ナルツィッセンクロイツ?)

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