さわやかな青春を過ごせた幸運。
わが国の教育は問題だらけ、などと社会問題を取り上げる作品ではない。
大学に入ること自体を目的にするっておかしくないか?と突き詰めるのもどこか違う。
これは、さやかという少女の目覚めと成長の物語であって、大学受験はたまたまその手段であったに過ぎない。
全体的に話ができ過ぎに感じるが、彼女が猛勉強して慶応大学に現役合格したという事実が何より強いので、大きな問題にはならない。
ポイントは、さやかはギャルではあったが不良ではなかったということだろうか。
やりたいことをさせてきたという母親の愛情、思いやりに長けた友達や塾の講師との出会い、一見無為な時間を過ごしてきたかに見える中でさやかは着実に健やかに成長していた。あとは、いわゆるやる気スイッチを入れるだけ。
うちの子供にもそういう出会いや目覚めが訪れないものかとありきたりな感想を抱く。それを見つけてやるのが親の仕事ではないかとも思うが、親ができるのは環境づくりまで。信じて待つのが基本である。
有村架純の無敵のかわいさも手伝って話としては完璧である。重ねて書くが、おそらく演出を加えたでき過ぎになっている。
でも、それはさやかの努力の正当性を削ぐものではないし、大学入学後に待ち受ける新しい困難にも彼女ならきっと立ち向かっていけるという、前向きな印象を持ったことも決してミスリードではないはずだ。
(70点)
わが国の教育は問題だらけ、などと社会問題を取り上げる作品ではない。
大学に入ること自体を目的にするっておかしくないか?と突き詰めるのもどこか違う。
これは、さやかという少女の目覚めと成長の物語であって、大学受験はたまたまその手段であったに過ぎない。
全体的に話ができ過ぎに感じるが、彼女が猛勉強して慶応大学に現役合格したという事実が何より強いので、大きな問題にはならない。
ポイントは、さやかはギャルではあったが不良ではなかったということだろうか。
やりたいことをさせてきたという母親の愛情、思いやりに長けた友達や塾の講師との出会い、一見無為な時間を過ごしてきたかに見える中でさやかは着実に健やかに成長していた。あとは、いわゆるやる気スイッチを入れるだけ。
うちの子供にもそういう出会いや目覚めが訪れないものかとありきたりな感想を抱く。それを見つけてやるのが親の仕事ではないかとも思うが、親ができるのは環境づくりまで。信じて待つのが基本である。
有村架純の無敵のかわいさも手伝って話としては完璧である。重ねて書くが、おそらく演出を加えたでき過ぎになっている。
でも、それはさやかの努力の正当性を削ぐものではないし、大学入学後に待ち受ける新しい困難にも彼女ならきっと立ち向かっていけるという、前向きな印象を持ったことも決してミスリードではないはずだ。
(70点)